Leclairのブログ一覧

何を血迷ったか、ブランネンのブローガーモデルを衝動買いしました。
総銀製、Ｈ足部管、Ｅメカニズム、１４金ライザーという仕様で、価格は書くのも恐ろしいのでやめておきます。
このフルート、基本的に時価です。




今日は休みを取って役所へ行っていました。
ついでにヤフオクに出品されているサンキョウのハンドメイド・Ｈ足部管・０．４２ｍｍを試奏に行ってきました。（京都市北区）
良い楽器でした。
もう、入札が入っているということで、最後まで公平に行く方針とのことでした。
入札する金額も心に決めて、帰路につきました。

せっかく京都へ来たんだから、楽器店でも見ていこうと、ＪＥＵＧＩＡ三条本店へ。
５階へ上がってフルートをシゲシゲと見ていると、店員さんが声をかけてきました。
「試奏してみますか？」
さっき中古ハンドメイドを試奏してきた話をすると、「それなら、これはどうですか？」
と、名前を聞いたことしかない、海外メーカーのフルートを指差してました。
実のところ、ブランネンはどういうメーカーかなんて、全然知りませんでした。

で、吹いてみて。
このフルート、反則です。
非常に柔和に第三オクターブの音を吹いて、「こりゃ音を外すなぁ」と思っても、柔らかくすばらしい音色で奏でてくれます。
音量は馬鹿でかくないですが、繊細で芯のある音。
楽に響くんで、息が倍くらい続きます。
お店の方の勧めで、オープンスペースで試奏することに。（他のお客さんに聴かれるので、少々恥かしいんですが）
来店する高校生から「なんか得体の知れないオッサンがフルート吹いてる」という視線を受けながらプチ演奏会みたいな感じで気持ちよく吹かせてもらいました。
聴衆の中に否定する人は居ません。　これをジャイアンリサイタルと言わずに何て言うんでしょう。
店の方も営業トークで、「ブランネンをいろんな方に吹いてもらってますが、こんなに鳴らせてる方は初めてです。フルート吹けるスタッフも、すごい良い音だと言ってます」って。
で、一旦試奏は終わって、楽譜コーナーを見ていたときに、どうしても気になることが思い浮かんだんです。
「国産総銀最高級品と比べてみよう」と。
すぐに戻って、在庫されている国産総銀最高級品（除ムラマツ）と吹き比べ。

ヤマハ：メルベイユ
アルタス：A1507
サンキョウ：ハンドメイド
そして、自分の楽器サンキョウ：セミハンドメイド×２

アルタスが特筆すべき音色ですが、銀の純度が違うのが効いてそう。
吹いてる本人は図太い音だと思っていたのですが、
遠くで聞いてる店の人の話だと、高音がキンキンしてるとか。
ブランネンは柔らかくて芯があるとのこと。（演奏者本人は繊細で細い音と感じるんだが）
何よりも、このフルートは、音色で逝かせてくれる。
自分の調子が悪い日も「フルートの音ってこれだよね」って音が出るような気がする。
やはり国産のカタログモデルには無い良さがあることが確認できたのでした。
国産でも完全オーダーすれば、こういうのを作れるんだと思うんですが。

で、気に入ったので、購入。

ヤフオクの中古サンキョウハンドメイドを落札するはずが、新品ブランネンを買ったとさ。
ここまでエキゾチックな楽器だと、満足度高いです。
国産最高級と比べてもケタ違いに良かったわけですから。
高い買い物した後ろめたさも全然ありません。
買い物はこうでないといけないですね。
店の方の接客も完璧でした。