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このオッサン（ミスリベチェク）を知っている人は相当なマニアである。
プラハの街中に像があるとの情報を入手し、数年前にわざわざ行って写真を撮ってきた。

チェコの作曲家というと、ドボルザーク、スメタナ、シュターミッツ、ヤナーチェク辺りを思い出すのが一般人。
バロックな私は、ベンダ兄弟、ビーバー、そしてミスリベチェクを思い出す。

私は大学生時代にこのオッサンの作曲した曲を聴き、感動したのであった。
当時の私は、ＮＨＫ ＦＭ　朝のバロックをタイマーで毎日エアチェック（録音）し、ついでに目覚し代わりに使っていた。
だいたいの日は、全然知らない退屈な音楽で心地よく眠りから覚めるのであるが、この音楽が流れた時は飛び起きた。

Josef Myslivecek　ヨゼフ・ミスリベチェク（1737-1781）
ヴァイオリン協奏曲　Ｂ♭長調
Vn：石川静、　指揮：リボル・ペシェク、　ドボルザーク室内管弦楽団

当然、チェコへ行ってＣＤを買ってきた。
（SUPRAPHONだから日本国内でも買えるという突込みは却下。実際にチェコで買った。）

アマデウス・モーツァルトに大きな影響を与えた作曲家で、屈託のない曲調や形式はまさにモーツァルト。
モーツァルトより先にこのような音楽を作曲して、イタリアで絶賛を受けていたらしい。
モーツァルトは後世に残る名作を沢山残しているが、モーツァルトは私信の中でミスリベチェクを称賛しているらしく、ミスリベチェクの影響を受けて曲を書いていたと思われる。

曲の感じは、　プレ・モーツァルト。　モーツァルト前夜。

と説明するのが一番言い得ている。