
関東出張してきました。
木曜は栃木、金曜は東京表参道で仕事でした。
仕事終わった後、フルートのショールーム巡りをしました。
①野中貿易ショールームでブランネンを眺める
表参道で仕事が終わった後、渋谷へ移動し、野中貿易のショールームを見学。
ブランネンが何本も在庫されていました。
気付いた点は、ラファンが普通のケースに入っていたこと。
ラファンはブランネンの頭部管より若干長くてぴったりとは入らないんです。
標準でラファンを選択すると、ケースも違うものが付いてくるんじゃないかと思います。
その後は、いつものメンバーで新橋Dry Dockへ行ってDIF。
別の予約が入っていたので時間限定7:20まで。2件目はGogun’s Bar。
②パールフルートギャラリーでアルトフルートを試奏
翌日は、不忍池近くのパールフルートギャラリーへ行きました。
目的は、アルトフルートの性能確認。
前回、楽器店で吹いたパールのアルトフルートは、楽器店の試奏楽器でキーの調整が狂っていたので、性能の確認ができなかった。
今回はショールームなので、ベストコンディションの楽器を吹けました。
管体銀のストレートモデルFis足部管E(H)メカ付き。
結論:パールのアルトフルート、良いです。
アルトフルートの鬼門の中音ミとファがすばらしく当たりやすい。
音色は明るいし、パワフル。万人ウケしそうです。
渋くなりやすい親指キーのシャフトは、ちゃんと対策としてピンレス化されていて、メカニズムも良い設計でした。
台湾製だから少し穿った見方してましたが、すばらしい性能です。
低音フルートはコタト・フクシマというのが定説ですが、残念ながら吹いたことがない。
今まで吹いた中では、パールが一番吹きやすいと思います。
バスフルートも吹かせてもらいました。でも、メーカー云々ではなく、バスフルートは難しい楽器です。
個人的には、見た目重視なところもあるので、ストレートで吹けるアルトがベストだと思っています。
普通のフルートでは、Ag997頭部管が出たとのことで、吹かせてもらいました。
くっきりはっきりした大きな音が出せて、今風の良い頭部管でした。
息を絞れば、まあまあ綺麗な音も出ましたが、どちらかというとパワー系の頭部管でした。
フルート用カバン(2本入りケースのカバー?)を買いました。
③フルート工房三響でインラインEメカの楽器の現物を確認 (なんと、Kingmaフルート試奏)
次は、池袋へ移動して、サンキョウのショールームへ。
目的は、インラインEメカでの左手ピンレスのブリッジ位置の確認。
結論は、インラインEメカを選択すると、アンダーキーブリッジになるので、外観綺麗でキーの動きも問題なしです。
修理に来ているインラインEメカの楽器を見せてもらい、確認できました。
アンダーキータイプEメカも選べるそうです。
ということは、
見た目に追加ブリッジ全く無しのインラインEメカの楽器が可能です。 きっとこれが出来るのはSankyoだけだと思います。
金属管ピッコロも試奏しましたが、ピッコロを吹くのは20年ぶりなので、ダメダメでした。
リペアの方に吹いてもらって、音色を確認しましたが、均一な音色で良い感じでした。
木の楽器だと、「ペー」って感じになるのが、「ホー」って感じのフルートみたいな音色で鳴ります。
ちょっと欲しいですけど、自分がまともに吹けないので、少し意気消沈です。
廃番になっていた管体洋銀の楽器も復活したので、お手ごろに買えます。
家で吹けないんだろうな。 きっと。 やかましすぎて。
メカニズムの話をしていたら、「Kingmaフルート吹いてみませんか?」と言われたので、喜んで吹かせてもらいました。上の写真が今日吹かせてもらった
Sankyo Kingmaフルートです。
Kingmaフルートは、
Eva Kingma氏が開発した1/4音が出せるシステム。
確か、
BrannnenとSankyoしか製造していない。
ものすごく緻密なキーメカニズムで、見るからにキーのマス(ボリューム感)がでかい。
けど、Artistベースなので、たいして重くは感じませんでした。
運指は分からなかったんですが、キーを観察して1/4音を出して遊んでみた。
Kingmaフルートは、普通に操作できる、普通のフルートです。重さなんて全然感じません。
普通に良い音が出るフルートです。1/4音を簡単に出せる機能だけが追加されています。
あのパユも「1つの楽器で、普通に吹くことも、即興や新しい音楽も可能」と、絶賛しています。
すごく面白いんですが、ベース楽器の3倍の値段とのことです。
Artistでも165万円くらいすることになります。
Kingmaを作れるのは、BrannennとSankyoだけ。
さすがは、技術のSankyoです。
これは、ブランネンのKingmaフルートの動画。
how its madeにもブランネンのKingmaの映像が出てきます。
Sankyoって、メカニズムの詳細がカタログに載ってないんですよね。
すごくこだわって綺麗なキーシステムになるように設計して、良いもの作っているのに、それがカタログから読めないのはもったいない。
カタログに、Kingmaとか左手アンダーキーピンレスとかFisメカの写真を載せるだけで、すごく宣伝になると思うんですが。
今日吹いてみて、標準の頭部管も息が入りやすく、ポイントの広いものになってきたと感じました。
万人ウケする楽器になっています。
Sankyoは演奏者を選ぶというのは、過去の話になったと思います。
Kingmaですら普通に誰でも演奏できます。
あと、今回聞けた話は、サンキョウもバスフルートを開発中なのだとか。
プロトタイプは出来上がっていて、リペアの方は吹いたらしく、良い感じだそうです。
カタログに載ったら、吹いてみたいものです。