四季(1年)を通して導き出したBOSE PPSSセッティング
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
12時間以上
1
単なるBOSEバカの私や、LIVE好きの嫁がオーラの購入を決定付けた「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」。丸1年、四季を通して無難に聴けるセッティングを導き出してみました。長いお話になりますので先に結論を。
・Bass +7
・Treble +3
・PersonalSpace
音楽は+2
映画LIVEはMAX
で設定しています。
あくまで自分好みのセッティングですので、参考程度に読んでやってください。
2
オーラのメーカーオプションオーディオは、高音と低音、パーソナルスペース(音の拡がり)の3項目しか弄れず、細かいセッティングが出来ません。BOSE的にもその範囲外では弄らせたくないんでしょう(BOSE製品って他の物もあまり弄らせてくれません)。普通カーオーディオに拘るならば、やれDSPだカットオフだタイムアライメントだイコライジングだ…と数多くの項目を弄り倒して…言葉は悪いですが、原音ガン無視に音を無理矢理作り上げて音が良く「聴こえさせる」作業をします。この辺は普通のリスニングルームで聴く音の作り方とは根本的に違う作業になります。そりゃそうです。スピーカーのポジショニングがなっちゃいない(自分の方を向いてない)時点で「高音質!原音忠実!」なんて鼻から無理なお話…と私は思っています。
3
オーラのリスニングルームとなる車内はラミネートガラスをはじめとする静粛性の高い造りとなっている為、湿度や気温による音の伝わり方の変化が一般的な車よりもわかりやすくなっています(個人的にはそう感じます)。カーエアコンを使用してもリスニングルームと違って通年同じ室温、湿度にはできません。ドアスピーカーの裏側はボディに近く、夏場は灼熱、冬場は氷の鉄板。この影響を受けるので、音響機器には過酷な条件となります。なので、通年通してみないとセッティングはわからないと思ってます。個人的にはその時その時で合わせるのもアリだと思います。
私はサウンドセッティングに関しては特別な機器は使用しません。ピンクノイズ発して周波数特性測定して…みたいな事とかはやりません。やったとしても絶対自分好みの音にならない…数値には出ないところが必ず出て来ます。昔は音沼にハマり…お金をかけてプロにやってもらった事もありましたねぇ…最終的には自分好みに弄ってしまいましたが。良い音の基準って人によって大きく異なりますから、そうなっちゃうんですよね(わかる人にはわかってもらえると思いますw)。
4
さて。
普段私は洋楽聴きの人間です。邦楽はインストゥルメンタル系を好んで聴くぐらいでJ-POPは殆ど聴きません。洋楽のマスタリングって音圧重視な物が殆ど。対して邦楽は音量重視で波形を振り切る勢いのマスタリングが多いです。そもそもの音の入れ込み方が違います。私が普段オーラで聴く音量は数値で言うと10前後くらい。なので今回は…
・ソースはボーカル、インストゥルメンタル、アンビエントを代表し、以下の3つを使用する。
1. LADY GAGA「The Fame」
2. T-SQUARE「T-SQUARE」
3. BOSE WAVE RADIO Demo Disc※
・音量は10で固定とする。
・乾燥路の他、ウェット路面、雪道など、温湿度やロードノイズが多種多様となる走行シーンのもとで行うものとする。
…これらをデフォルトに1年間、様々なシチュエーションのもとでセッティングしていきました。
(※音源内に環境音の他にクラシックやジャズの生音収録トラックがあり、映画などのサラウンド臨場感や生音によるLIVE感のセッティングに利用しました。)
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【Bass +7】
BOSEサウンドの割にベース音がデフォルトでは埋もれ気味で、低音域は音量を上げないと少々貧弱。音量を上げなくともロードノイズに負けずそれなりに鳴らすには、レベルを+5くらいまで持ち上げないと厳しいところ。+8まで行くと、ソースによってブーミーになり、破綻するものも出てきます。破綻は助手席側の方がわかりやすいです。ドライバーシート側にタイムアライメントが設定されてるからかも知れません。
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【Treble +3】
高音域はデフォルトでも問題ありません。個人的にはハイハットやトライアングルなど金属の打音が放つ高周波が綺麗に聴こえるように調整するのが好みでこの値に。J-POPなどのソースはもうちょい下げてみても良いかも知れません。洋楽ソースでも下げた方が良いシチュエーションがあったりします。
7
【PersonalSpace +2 or MAX】
ここはちょっと条件が付きます。窓を閉めること。エアコン苦手なので窓開けて走るのが好きなんですけどね…音楽聴く時は我慢です。なぜかと言いますと、ちょっとした間接音を利用したいからです。間接音は音の反射で聴こえてくる音のことを言いまして、BOSEバカの私が30年以上実家で愛用する901SSは、まさにこの間接音を利用することで臨場感を出すモードが売りのスピーカーでした。9つあるスピーカーのうち、1つは直射音(リスナー側に向く)、8つは逆側の背面を向くという…それはもうとてもじゃじゃ馬で大変wなスピーカーです。スピーカーの背面側に物なんて置こう物ならあっという間にバランスが崩れて音も篭っちゃう世話の焼ける奴…。
話が長くなるので901の話はこれくらいにして、オーラで間接音ってどのスピーカーが該当するでしょうか?厳密に言えば全部がそうなります。耳に直接届くようにリスナー側へ向いてるスピーカーなんて1つもありませんからね。ですが、ワイドレンジドアスピーカーやツイーターはリスナーの耳に届くようアライメントされてますので、ここで言う間接音は臨場感を上げるヘッドレスト内蔵スピーカーとさせて頂きます。
このヘッドレスト内蔵スピーカーの役割は、リスナーが360度音に包まれるよう「音の拡がり」を作り出すこと。このスピーカーに耳を当てて聴くとわかりますが、PersonalSpaceのレベル調整って単なる音量レベルでは無いようです。レベルを上げるとデジタル信号処理による位相ズレ部分も増幅していく感じです。
この位相ズレは音が拡がったように錯覚させる効力があります。特定のレベルでちょうど良い塩梅に通常の音と位相ズレ信号がミックスされて出力、それがフロントサイドウインドウに反射(=間接音)されて、あたかも真正面かつ頭の高さにスピーカーがあるように聴こえる値が個人的に+2でした。これは座高や頭の位置によって数値は変わると思うので、お好みで変えてみてください。頭の高さに音が来るとボーカルと楽器の演奏における輪郭や音の定位が鮮明になり、目の前にアーティストとバンドが居るかのような音場になります。
また、LIVE映像や映画などは問答無用でMAXにして、360°サラウンド効果を楽しんじゃうのがオススメです。
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いかがでしたでしょうか。
長々と失礼しました。長期間実施した事もあり、これでも添削したつもりですが…文書作成能力の無さと相まってつい長文に…少々熱くなってしまいました。全文読んでくれる方いるのでしょうかw
ですが、この臨場感こそがこのシステムの醍醐味であります。一般的なカーオーディオでは耳に届きにくいサウンドまで再現できるのは見事という他ないです。
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