シバタイヤ新パターン、新コンパウンドのTW200を入手したので早速TC2000に持ち込んでチェックしました。
新型
旧型
形状は以前のラウンド型からスクウェア型に変更、A052の様な角刈り型で見るからに幅が広く感じます。
タイヤを組んだ方の話ではかなりサイドが固くなっており、バランスも良くなっているとのことでこの時点で期待感が高まります。
総幅265mm
接地面は250mm旧型より設置面積アップ
高さ64cm
フロントのフィッティングはギリギリセーフ
9.5jオフセット38でこんな感じ。
同サイズのA052よりは若干小さいというかA052のサイズ詐欺がすごい
走行結果
ベスト1分5秒1
クリアが取れなかったので仮想ベストで考えると1分4秒7
旧型の似たコンディションでのベストが1分5秒2ということを考えると旧型からコンマ5は最低でも速くなってる。
グリップレベルが上がっていてドライビングを合わせきれていないところがあったので実際はコンマ6〜8くらい速くなるポテンシャルがあると思います。
空気圧はタイヤを見た感じかなり剛性が高そうだったので1.3スタートの温間1.5と低めを狙いました。
実際ブレーキからターンインまで縦横共に剛性感が高く、旧型とは別物になっています。
空気圧は低くて問題なし。
作動温度に関しても改善が見られました。
以前は40℃くらいまでタイヤ温度が上がらないとグリップが完全には出ませんでした。
夏場のアウトラップでも滑っていたくらいです。
対して新型は路温30℃気温20℃の環境でアウトラップからグリップがありました。
恐らく作動温度は30℃辺りからあると思われます。
走行後のタイヤ温度は65℃で上がり幅は以前と変わらない印象ですね。
タレやすさはそんなに変わらないかな?
グリップ落ちは早いものの落ち幅は少なく、そこからガクッと落ちることはありませんでした。
1枠走行後のタイヤ
1番負荷の大きい左前
センターブロックの剛性は上がったものの、ゴムの特性なのか端からうっすら捲れる様に削れています。
これは旧型からの特徴で完全には解決していない様ですが、べろりと派手に捲れる様な酷いものではないので改善はされています。
個人的には許容範囲
リアタイヤは綺麗なものです。
やはり高負荷をかけ過ぎなければさほど問題にはならなそう。
タイム狙いだとプッシュした走りになりがちなので、捲れるのを覚悟で走ればそれなりにタイムは出せると思います。
鈴鹿で試作段階のタイヤを4駆に履かせているのを見せてもらった時はやはりベロンと剥けていたのでハイパワー4駆くらいだとちょっとキツイかもしれません。
86くらいのパワーと車重なら特に問題はないですね。
まとめ
タイム:1秒は言い過ぎだとしてもコンマ5-8は向上している。
剛性感:縦・横共に向上。特に横の剛性感の改善が素晴らしい。A052以上あると思う(A052がそこまで横剛性ないとも言うけど)
グリップ感:斜めに甘えられるタイプではないものの、縦横のグリップ感は良いのでBSタイヤの様にしっかり縦横を使い分ければかなり良いのではないか。
発熱:以前から改善は続いているが、かなり使いやすくなった印象。
極低温のアタックシーズンに使えるかは未知数ではあるが、20℃からグリップが来ており、30℃からアタックできるまでに改善されている。
タレに関しては落ちが早いものの、そこから落ち幅が少なく安定している。
ただし、オーバーヒートさせたらやばそうな気はする。
走行後のタイヤ温度は外側58℃ 中65℃ 内68℃
キャンバー4℃半でこれというのはかなり剛性が上がったのではないか?
以前は外側の温度がもっと高かったのでヨレが減っているのは間違いない。
アライメントも変わってきそう。
総評:全てにおいて改善されていて正統進化と言える。凄いタイヤが出たな。
価格と立ち位置
一本2万3千円でグリップレベルは3万のcr-s以上
テンペスタレイスも製品版は3万くらいらしいのでコスパはシバタイヤに軍配が上がる。
タイムはA052や71rsに劣るものの、かなり近づいている。
なんならシーズン中にシバタイヤで1分3秒台出せる気がする。cr-sでは出せるビジョンが見えない
以上インプレでした。
ブログ一覧
Posted at
2023/10/27 21:01:42