今日のお話はカメラ初心者の方向け、あるいは夜に車をもっと綺麗に撮って
SNSなどに使いたい、という方向けの内容です。
しばらくみんカラから遠ざかっていた間にカメラ機材もかなり入れ替わりました。

EOS R5

LEICA SL2-S

FUJIFILM X-S10

その他にも気軽に持ち出し用EOS KissM2
R5以外全て昨年購入しており、入れ替えました。
レフ機もまだ持っていますが、ほぼミラーレスに移行しています。
以前に写真やカメラのお話が楽しみなのでブログにしてほしいという
リクエストメッセージを頂いたことがあります。
ブログは様々な方が見てくださっており、
写真のことも楽しみにしてくださっている方がいらっしゃることを嬉しく思いました。
タイトルにあるように、夜間にLEDなど点光源を綺麗に撮りたいと思ってもなかなか
綺麗にならないと感じている方は結構いると思います。
まずは下の写真2枚を見比べてください。
アバルト595のリアハッチのLEDを撮影したものです。
どちらが綺麗か一目瞭然、色々違いがありますが、下の写真は光がスジを引いて
光っている感じが表現されています。
それに対し、上の写真はボヤっとした白い塊として写っています。
この光のスジを光芒と言います。
光芒がある方がより光り輝くように見える写真になりますね。
それから上と下の写真は解像度もかなり違い、
上の写真はザラつきが目立ち透明感がありません。
テールランプあたりを拡大してみると、上の写真は塗りつぶされたような
感じになり、解像できていません。
みんカラに写真をアップロードした時点で容量が小さくなり解像度が落ちるので、
実際の元写真だと解像度は相当違います。
どうすれば綺麗に撮れるかを解説します。
その前に、スマホなどで夜間撮影した場合、なぜ綺麗になりにくいのか?
光が少ないためカメラが感度を上げている
感度が自動で上がっているため、ノイズが出てザラザラした写真になり、
透明感がなくなります。
ノイズリダクションが強く効き、解像感がなくなる
ザラついた写真を綺麗に見せるため、カメラがノイズを減らす処理をしますが、
これにより解像感がなく、塗り潰したような立体感がない写真になります。
暗いためシャッター速度が遅く、手振れ、被写体ブレしやすい
光源の色がMIXであることも多く、正しいホワイトバランスが得られにくい
簡単にいうと黄ばんだような色になったりすることです。
この辺りが主な理由になると思います。
ちなみに、上の写真はiPhone12proで手持ち、下の写真はミラーレス一眼である
LEICA SL2-Sで三脚を使って撮影したものですが、
光芒が出る写真はさすがにiPhoneでは厳しいです。
撮影条件を変えれるコンデジでも透明感があり光芒が出る写真は十分撮れます。
具体的な撮り方です。
1、必ず三脚に固定して撮影する
2、カメラのモードはマニュアル露出(M)、あるいは絞り優先オート(A)にする
3、ISO(カメラの感度のこと)を手動で100に固定する(感度が高いとザラつきが出るため)
3、絞りを開放から少し絞る
(絞れば絞るほど光芒が長くなります)
4、カメラがぶれないように静かにシャッターを押す
(できればリモコンか、ない場合は2秒くらいのセルフタイマーが好ましい)
これだけですΨ(`∀´#)
少しだけひと手間かけるだけで全く違ったものになります。
暗いところの写真だと大体シャッター速度が5秒〜15秒くらいに
なっていれば良いと思います。
あんまりシャッター速度が長くても良くないので、
その場合は絞りを少し開けるか、ISOを少し上げて対応します。
少しづつ条件を変えて一番綺麗に撮れる条件を探ると良いですが、
慣れると一発で撮れます。
ここからは更に知りたい方向け、マニアックになります。
光芒の数と光芒を出さない方が綺麗に光が表現できる場合のお話です。
光芒の数、これは条件を変えて撮っても、同じレンズなら同じ数だけでます。
先ほどのLEDの写真は数えると光芒が22本出ています。
これは実はレンズの絞り羽の枚数で決まります。
ほとんどのレンズの絞り羽の数は7〜11本の間です。
絞り羽が奇数のものは絞り羽の数×2本、
絞り羽の数が偶数のものは絞り羽の数だけ光芒が出ます。
例えば次の写真・・・

光芒の数は8本、つまり絞り羽が8枚のレンズということになります。
個人的にはこの8本の光芒が一番綺麗だと感じます。
あまり光芒の数が多いとうるさい感じに見えてしまいます。
ただ、この絞り羽8枚のレンズはキヤノンの少し古いレンズくらいしかなく、
最近のレンズはほとんどなく、奇数の絞り羽のものが多いのが残念です。
更にいうと、光芒が8本の写真を見たら、ほぼキヤノン確定と言えます。
次に、光芒を出さないようにした方が向いているケース、
例えばこの写真です・・・
これは夜間の写真ですが、月に光芒が出ており、太陽みたいに見えます。
月明かりなのでもっと優しい光の表現が良かったなと、後で思った写真です。
光芒を出さなように撮ろうと思うと、絞りを開放で撮るなど方法がありますが、
もっと幻想的に撮るならレンズにフィルターを付けると良いかもしれません。
具体的にはソフトフィルターを言われる類のものです。
ソフトフィルターは光を滲んで描写でき、柔らかい表現になります。
また、光源を大きく見せることができて、イルミネーションなどを
とても綺麗に撮ることができます。
では、ソフトフィルターなし、ありでの違い見てください。
まずはフィルターなし
続いてソフトフィルターを装着して撮影
どちらがより好ましいか一目瞭然、フィルター使用した方が柔らかい表現になり、
光源も大きく見え、より幻想的なイルミネーションに見えます♪
他にソフトフィルターを使用した写真を載せます。
とても幻想的に見えますね(^^♪
最後に、フィルターを使わずに光芒を出した写真を載せます。
やはり8本の光芒が綺麗だと感じているので、
夜景はキヤノンで撮っているものが多いです♪
もちろん、フォトショップなどハードに使いこなせる人は
後で加工していくらでも光の表現は変えれると思います。
カタログにあるLEDの写真などは完全に加工で、ない光を作り出しています。
僕は写真の加工知識と技術がないのと、時間もそれほど掛けれないので
加工は全くしません。
明るさを少し補正して見た目に近づけるくらいの現像作業はしますが。
それから、加工なしに自分の知識で表現を変える事は
技術そのものだし、上達できるためにも良いことかなと思っています♪
最後におさらいです。
光芒があり輝く光源を表現すべし
三脚を使う手間を惜しむべからず
手動で感度を下げるのを忘れるべからず
絞りは絞れば絞るほど光芒がが長くなるのを意識すべし
光芒がない方が綺麗に見えるイルミもあり、どちらが良いか感性を磨くべし