ブーストリミッターコントローラーを取り付ける(配線の色とか)
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2022年6月、惜しまれつつも閉店した京都市の老舗である小林ドライブショップ。閉店の噂を聞きつけ十数年ぶりくらいに訪問した際に、色々な商品を無料で頂戴しました。
このグレッディのフューエルカットコントローラーもその一つです。タダだからととりあえず貰って帰りましたが、たぶんこれ所謂ブーストリミッターカットでしょう。
手書きをコピーした味のある説明書…
配線も今なら何とか理解できます。
イグニッション電源、アース、そしてプレッシャーセンサー線を切断して間に挟む「センサー側」と「ECU側」の2本。
説明書にはランサーターボ用と書いてありますが、たぶんジムニーにも使えるでしょう(えっ!?)
2
ここがプレッシャーセンサーで線が3本出ています。
まだ寒い季節にアペックスのSーAFC2を取り付ける際に不安だったのでいつもの困った後輩を呼んだらSAFC2の説明書が無い中で色々試してくれたんですが…汚ェなオイ💧
ヤツの性格が出てますね💧今度綺麗に手直ししますか。
ECU手前のハーネスは短くて加工もしづらいし、どの線かハッキリしないから、センサーから出てる線を全部繋いでテストしてくれたんです。
その後中古の説明書一式を入手したので今はもう配線がどれかわかるので、左手に持ってる3芯の配線は撤去しておきます。
3
とりあえずECUからカプラーを外してみます。今回関係するのは奥側のカプラーです。
爪を押しながら引っ張ると抜けはしましたが、長さに余裕が無いしこんなもん配線加工出来ません。ハンダもムリだしスプライス端子もたぶんムリ。
てか前回後輩がみんカラとかで調べながらSAFC2に必要な回転信号だかスピード信号だかに配線取り出してくれてますが…たぶんそれどちらでも無い気がします(そのうち手直ししましょう…)
4
エンジンルームのグロメットを外しておいてハーネスが車内側へ動くようにしてやれば何とかコネクター前の配線をいじれるかなって余裕が生まれました。
※それかバルクヘッドからエンジンルーム側へ引きずり出してから作業したら楽な気がします(JA11ジムニーでこの手の作業してる人が少ないのであまり情報がありませんが)
とりあえず今後中国製の格安フルコンをインストールする計画がありますので、どの配線がどこを通っているのかをある程度把握しておけば後々楽になりそうです。
5
※画像は助手席側バルクヘッドです。ウオッシャータンクは純正でこんな位置に付いてないのでグロメットの位置の参考にしないでください💧
そもそもわざわざ狭いところで配線加工しなくてもエンジンルーム側でやっちゃえば良いんじゃないかと思い、ハーネステープを少しめくってパーツクリーナーで線の汚れを落としました。
グレーにエメラルドグリーンのラインの入った線がプレッシャーセンサーの線です。
こいつを切断してセンサー側とECU側にブーストリミッターカットの配線やSAFC2の配線を接続します。
ただ、ブーストリミッターコントローラーと燃調コントローラーを同じ線に繋いでちゃんと動くのかとか、繋ぐんなら並列なのか直列なのかとかまだまだよくわかっていません。
ヤフオクで販売されてるEEPさん(?)の製品には2つの機能が同居した製品と、燃調コントローラー単体とブーストリミッターコントローラー単体とバリエーションがあります。
とりあえず「ブーストリミッターコントローラーで調整すると、『圧力が上がってない』とECUを騙すことになるから燃調も薄くなる方向に狂うのでは?」と思っています。
なので、とりあえず雑に燃調を薄くしたいのならばブーストリミッターコントローラーだけ付ければそれである程度目的を達成出来るのではないでしょうか?(ブーストリミッターを遅らせる側へ調整するとして)
勿論、SAFC2の様に回転域ごとに濃くしたり薄くしたりできるサブコンとは比べられませんが。
てかシエクルとかのサブコンて一定以上の全回転域で増減しか出来ませんよね💧
『青に黒ライン』のやや太い線はイグニッション電源です(たぶん)
一応これらはECUのコネクターの配線図と実際の配線の色を確認しました。その上でメインハーネスの中から探し出しました。
今後中華フルコンを使用する場合は、不要なコンピューターの箱とメス側コネクターを加工して中華フルコンを内蔵して、純正ハーネスにカプラーオンに出来たら良いなと考えています。ただし、インジェクター配線は各気筒でちゃんと独立したのを作り直しになるんではないかなと。
いずれにせよ、全ての配線をフルコン用に引き直すとか大変なので、画像の位置辺りで切断したり置き換えたりの作業になりそうです。
あと、車内側の配線をバルクヘッドからエンジンルーム側へ引き出してから戻せば良い気がしてきました。わざわざ助手席の下側に頭突っ込んで苦労しなくても済むかも知れません。
てか配線がある程度わかってくると「ポータブルナビやドラレコやETCの電源はシガーソケット(ACC)をやめて、イグニッション電源から取ればオフロードでエンストしても再起動しなくて良さそうだな」とか「ついでに燃料ポンプの配線にメンテナンスとセキュリティー兼ねたスイッチ付けてみようかな」とかそういったアイデアもどんどん湧いてきますね。
6
ECUのカプラー2つと何だかよくわからないやや大きめのカプラー1つ外したらズボッと抜けました。何だかよくわからないと言ってもも落ち着いて配線の色とか向かう先を見れば判断はできるとは思いますが。
とりあえずダッシュパネルとか外さなくても手を突っ込んで外せました。
残りのカプラーのうち1つは車検の時の排気ガス検査とかに関係する「レジスタ」を取り付ける2極。何だかわからない使われてない(?)2極と何だかわからない赤黒のギボシ端子の単線…
困るんですよねこういうの💧
ディーラーで質問しても「さあ?」とか言われちゃうので…確かに使ってないし問題無く走ってるけどさぁ…
とりあえず狭い助手席内部で短い配線を加工しようとするのは大変でおまけに失敗する予感がビンビンしてましたが、ボンネット側へ引きずり出してしまえばこれはもう勝ち確でしょう😊
7
中古で別途入手したSAFC2の車種別配線図です。基本的にはカプチーノ用なので一部JA11には存在しない線があったりはします。
ネットで検索したカプチーノの配線とは色が違う気がします。
いつもの困った後輩のN君がSAFC2用に取り出してくれてた線は速度信号か回転信号なはずですが…クランク角センサーやん?💧
危ない危ない。ヤツに任せていたら車やサブコンが壊れるところでした💧
ここまできたら後はもう楽勝ですね。
配線はハンダだろうがスプライスだろうが各自の得意な方法で良いと思います。
8
とりあえずー…ECU手前のハーネスから分岐させずにエンジンルーム内のバルクヘッドの主線(?)部分を加工して取り付けました。
本当は良くないとは思いますが、全部ギボシ端子加工したので、不具合があればブーストリミッターカットだけ取り外して、プレッシャーセンサー線をギボシでプスッと差し直せば無かった事にできます。
「重要な配線はハンダで確実に繋げろ」というのも分かるのですが、そもそも個人的にはギボシ端子が抜けた事が無いんですよね🤔
いや勿論「俺は抜けた」って人も居るとは思うんです。ただ、どっちかというと抜き差しを繰り返して端子の付け根か配線が折れるパターンの方が心配かなと。
あとギボシ端子やスプライス端子をかしめた後でハンダを流し込むって方もおられますよね。私は詳しくありませんが、端子でかしめた後でハンダ流すと強度が落ちるとか読んだ事があります。あとそもそも端子でかしめとけばそうそう外れないし導通も確保されてるはずなのでハンダ要らないかなと。作業性で端子を使うことを選んでるわけですし、ハンダゴテとか引っ張り出してくるんなら最初からハンダのみで作業したら良いんじゃないかなと(USBで使えるハンダゴテが最近ちょっと欲しいです)
とりあえず今回の失敗は一番大事なプレッシャーセンサー線をギボシ加工する際にストレートツールカンパニーのワイヤーストリッパーでガチャってやったら、左の爪で固定して右の爪で被膜を剥けるはずが、被膜が劣化していたのか、左の爪から被膜が裂けてしまい、狙っていた長さよりもかなり長めに配線が剥けてしまいました。
「何が困るの?」と言うと、このブーストリミッターカットを撤去して本来のプレッシャーセンサー線同士をギボシで接続し直す時に長さがギリギリになってしまいました。予定ではギボシ端子の分だけ配線の長さにゆとりが生まれるはずだったのですが…💧
とりあえず外しても一応プレッシャーセンサー線は繋がります。ダメならハンダで延長すれば良いさー。なんくるないさー
さて、配線したものの、JA11のコックピットはノーマルで完成度が高過ぎて追加の機器を取り付ける場所がほぼありません💧
折角トグルスイッチが付いているのだから運転中にパチパチしたいなぁと、とりあえずシフトレバー付近に置きました。ブーストリミッターカットのステーをネジ緩めて外して、ここに両面テープで固定しても良さそうです。
【テスト】
まず走行中にスイッチをON・OFFすると…まぁプレッシャーセンサーの線が瞬間的に切断されるからでしょう、車がちょっとだけ「スイッチオン」的な反応があります。あと、メーターのブーストインジケーターが一瞬点灯したり。
とりあえず「動いてる」ことはわかりました。
当日は堺市までメルカリで買ったタイヤを受取に行ったのですが、いきなりエアコンのコンプレッサーが回らないトラブルとかでテスト走行どころじゃなかったのですが、帰路のスーパー玉出勝山店でメシ食ってエアコン直してからちょっと試してみることに。
まず、先日ブーストコントローラー(中華VVC)を触った経験から「大丈夫」だった8クリックで踏むと2速でリミッターが掛かりバスバスします。3速だとだいたい大丈夫。ラフにワイドオープンにしたらリミッターが掛かるかなって感じです。
この状態だと5~6クリック程度が無難。そっと踏んでる分には8でも走れはしますが。15クリックとかはもう全然ムリ。てかリターン側のホースに笛付けたろかな?ブースト掛かったらヒューって(笑)今はシューシュー言ってます。
さてさて、8ノッチでフューエルカットコントローラーをONにして2速で踏みます!何も起きません💧フューエルカットコントローラーのダイヤルは最小でも最大でも変化無し。最小でも効果抜群!ブースト計付けてないから超スリリング!ちょっと余分にVVCのダイヤルを開けてやってもダイヤル最小のままで何事も無く加速していきます😅
あと、このフューエルカットコントローラーを取り付けて、ECUを「まだ圧力が上がってないよ」と騙すことでブーストリミッターが作動するタイミングを遅らせる装置なのだから、これを取り付けると燃調が薄くなる方向に変化するのかと思いましたが、とりあえずそういう手応えはありません。
なぜそう考えたかというと、EEPさん(?)ば販売中の燃調コントローラー&ブーストリミッターコントローラーは今回接続したプレッシャーセンサー線に接続することで、燃調とブーストリミッターをそれぞれ変更できるからです。1本の線でそれぞれの機能をいじれるとは…
だとしたらこの配線の上流か下流にアペックスのSーAFC2を接続したら燃調がいじれそうですね??
元々がランサーターボ用だからなのか、説明書通りに「ブーストリミッターが効くところを探す」のはムリでした。それをやるんならブースト計が必要です。感覚的にはおそらく最小の状態でも0.9や1.0程度まではブーストが掛かってしまっていると思います。ブースト計付けたら「どこまで掛かってしまうのか」がわかるんですけどね。まぁ最小ブーストがいきなり高めで常用するのが不安なレベルって可能性も感じますね…ランサーターボ用だからなのか何なのかわかりませんが…
とりあえず中華VVCはシューシューと空気が抜けて行く為、常に一定のコンディションで作動するかが怪しいですし、とっととブースト計を取り付けるとか、普段はOFFにするかブーストリミッターが作動する程度に開けてやるのが良いのかなと。このグレッディのフューエルカットコントローラーはちゃんと作用はしますが、今のところは「ブーストリミッター」と言う安全装置が「どこで働くのか」「ジムニーのエンジンが耐えられない領域でしか働かないのか」とかわからないですからね。
ただ、キャリイターボ(DA52)を中古で買って出入りしていた思い出のある小林ドライブショップで最後に手に入れた格好良いメカが付いて動いたので良かったです。
今後はブースト計付けてちゃんとテストやセッティングしたり、ちゃんと固定したりします。
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