今日、チンクがわが輩と細のもとにやって来てくれたのである。
満開の桜の日にやって来てくれたのである。
車検証と整備記録簿を見ると、7年前に長野県で初めてのオーナーのもとに行ったことが分かるのである。
初めてのオーナーは、女性のオーナーのようである。
ショップの方によると、前オーナーさんは、家族が増えることになって、このチンクを手放さねばならなくなったとのことである。
おめでたいことである。
しかし、おめでたいことの陰には、ちょっと悲しいこともあるものである。
そうして、うちにやって来たチンクは、とても綺麗である。
内装からも、とても大切にされてきたことが伝わってくるのである。
細は、「この子が、私の人生最後のクルマ」と言うのである。
人生最後のクルマと断言するには、細の余命は十分すぎるほどあるように思われるのであるが。
細とチンク。どちらが長生きするのかわからないギリギリの線であるような気がするのである。
ま、どちらが長生きするにせよ、最後まで双方の面倒を見るのは、わが輩であるような気がするのである。
心配無用。
わが輩が、細もチンクも大切にするのである。
ここから、チンク、お前はわが輩たちとともに人生を歩むのである。
よろしく頼む…ので、ある。
祝いの杯は、チンクの生まれ故郷、イタリアのスパークリングワイン。
BOTTEGA(ボッテガ)のPROSECCO(プロセッコ)である。
金色のボディに細かい泡。シャンパーニュと同じ製法。ブドウのフレッシュなニュアンスが特徴的である。
駐車場で、「待て」をしているチンクを上層階から見下ろし、グラスを傾ける。
『ようこそ…』で、ある。
本日をもって、チンクは、わが家の一員となったのである。
今日からチンクと。
明日からもチンクと。
Posted at 2020/03/29 00:02:24 | |
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FIAT 500S | 日記