絶景を求めて、勤労感謝の日、細(さい=妻)とわが輩は、チンクに乗って朝早くから出かけたのである。
山口県下関市の北西、角島(つのしま)へ架かる角島大橋へやってきたのである。
ここは、海に架かる橋の景色があまりに綺麗すぎて、自動車メーカーさんが何度もCM撮影で使われる場所なのである。
う~ん、いい景色。
「きれ~い!」細も喜んでいるのである。
朝早いため、まだ観光客の方がほとんどいないのである。
こんなに朝早く来れるのは、山口県に住んでいる地元民の強みなのである。
ちょっと場所を変えて。
細もスマホで角島大橋をバックにしたチンクの写真を何枚も撮っているのである。
『さあ、渡ろう』
「ポロポロポロ」と、チンクはエンジンを鳴らしながら海の上の橋を渡っていくのである。
空が綺麗である。
海の青と波の白が映えるのである。
細とわが輩は、チンクの窓をいっぱいに開けたのである。
冷たくなってきた11月の風が、潮の香りとともに入ってきたのである。
鮮烈な風であった。
細とわが輩は、少しくらい寒くたって、へっちゃらなのである。
細は、風に髪を乱されたって文句を言うような女ではないのである。
細とわが輩は、チンクと角島の端っこまで来たのである。
ちょっとここに停まって…
振り向くと角島灯台である。
朝日がまだ低く、まぶしいのである。
角島灯台は、石造りの古風で立派な灯台なのである。
国の重要文化財にもなっているのである。
いやいや、名誉なことが素晴らしいのではないのである。
沖を行く船乗りたちのために、明治9年からずっと明かりを灯し続けていることが素晴らしいのである。
角島灯台、尊敬するのである。『なあ、チンク。』
少し角度を変えて。
さてさて、もう帰ろう。
新型コロナが、また流行り始めたとのことである。
ここは人気スポット、時間が経てば密になるほど観光のお客さんが集まるかもしれないのである。
到着した時と同じ高台からもう一度。
青空が広がってきたのである。
海の色も、さらに鮮やかになってきたのである。
下関の市街地に向かって帰る途中、細が、「絶対に寄ってね」という場所を目指して寄り道。
長門二見駅。JR山陰本線の無人駅なのである。
チンクをちょっと停めさせてもらって…
橋を渡って駅の向かいの、「ときわ屋」さんへ。
「ときわ屋」さんは、菓子処なのである。
「二見饅頭」という薄皮饅頭が、ことのほか美味しいと評判なのである。
細は、絶対に、「二見饅頭」が食べてみたかったのである。
チンクは…食べられないから、興味なさそうであるな。
一番量が少ないもので20個包みなのである。
チンクに戻るなり、わが輩が10個、細も10個食べたのである。
「あまりに美味しくて、食べ始めたら止まらない!」とは、細の弁である。
チンクの中は、お饅頭の匂いで満たされたのである。
綺麗な景色を見られて、美味しいお饅頭もお腹いっぱい食べられて、チンクと過ごすとっても幸せな一日になったのである。
Posted at 2020/11/23 21:02:55 | |
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