世の中、相変わらず新型コロナウィルスの感染拡大が続いているのである。
総理大臣は、緊急事態宣言をされたのである。
「密閉」「密集」「密接」を避けなければならないのである。
わが輩が、チンクと「ポロポロポロ」と走っていると、遠くに菜の花の土手を見つけたのである。
時間には、少し余裕があったのである。
桜はほとんど散ってしまったが、菜の花はまだ咲いていたのである。
わが輩は、チンクをそっと菜の花に近づけたのである。
窓を開けてエンジンを切れば、静かなのである。
ひと休み。
風に揺れるたび、菜の花の匂いがわが輩のもとへ届くのである。
チンクを待たせておいて土手の上に向かうと、今までに見たことのないくらいたくさんの菜の花が咲いていたのである。
傾いた太陽の光を受けて、黄色い花が輝いているのである。
歩くと土の優しい感触が、新調したスニーカーの靴底を通して感じられ、気持ち良いのである。
同じこの地上で、新型コロナ・ウィルスが猛威を振るっているということが、信じられなくなりそうなのである。
わが輩の指が菜の花に触れた時、細から着信があったのである。
足早に戻り、チンクに乗り込むのである。
細は、本日お仕事だったのである。
マスクをして、チンクと一緒にお仕事の終わった細を迎えに行くのである。
キーを捻ると、チンクはまた「ポロポロポロ」とエンジンを鳴らしたのである。
Posted at 2020/04/11 22:59:12 | |
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FIAT 500S | 日記