CUSCO STREET ZERO  

今までダウンサスを入れていて、スタイリング的には問題なかったですが、自分が望む走りの足周りには程遠く、車高調にずっと替えたいと思っていてようやく交換する事ができました。

★CUSCO STREET ZEROに決めた理由
ギャランフォルティスで車高調に交換した方なら皆さんご存知ですが、ギャランは構造上、リアの減衰力調整をするにはショック自体を取り外すか、フレキシブルコントローラーの様な調整ケーブルを取り付けるにはボディに穴を空けなくてはいけないというトンデモ仕様になっていて、自分は走っては減衰力調整するタイプだから調整できる方がいい、でもボディには穴は空けたくない…悩んだ末に逆転の発想でもう減衰調整機能は諦めて減衰力固定式にしようという結論に行き着きました。

ネットでギャランフォルティスラリーアートに対応している車高調を全メーカー全スペックを調べまくりました。まず第一に減衰力固定式の方が少ない現実。その中で最終的な候補はTEINのSTREET BASISかCUSCO STEREET ZEROに絞られました。CUSCOに決めたのは、自分はまたサーキット走りたいからバネレートが高めの方がよく、オプションバネレートが選べるCUSCOにしました。あと全長調整式のところですね。

★バネレート選択
バネレートを選択できるのがCUSCO車高調の利点です。ギャランはフロント6(7/8/9),リア5(6/7/8)から選択できます。このバネレート選択も相当悩みました。何せ減衰力固定式だから固い又は柔らかい場合に減衰力で調整できない一発勝負です。最終的にはランサーエボリューションXのSTREET ZEROの標準レートと同じにしようと決めてF:8kg, R:7kgにしました。フロントのアッパーマウントはピロでは無く純正のゴムアッパーマウントを使います。

★取付とアライメント
購入は取付とアライメントセットをリーズナブルな価格でやって頂ける、お世話になってる鳩ヶ谷のKTS FACTORY店さんでお願いしました。車高、アライメント共にメーカー推奨値でお願いしました。丁寧な取付と時間を掛けてアライメント調整してくれました。

★走行インプレッション
標準よりバネレートを2段階上げたので、ガチガチだったらどうしようと思いましたが、結構しなやかな動きで驚きました。今までのダウンサスは純正ショックが抜けているせいもありますが、段差越えするとガツンと反動が来てたのですが、車高調はコツン、コツンという感じでいなしてくれて、足は決して柔らかくなく硬めですが、不快な硬さでは全くないです。やはり複筒式と全長調整式だから比較的マイルドにはなるのかなと思います。カーブも思ったラインでトレースできて、かつ安定感も良いです。アライメント取ったおかげもありますが振られることなく、直進性も良いです。高速域での安定性が抜群に良くなり高速道路の運転が楽になりました。

★総評
ストリート向けの車高調ですが、赤のクスコはストリートの快適性を損うことなくスポーツ走行まで対応できるように限界性能を高めたシリーズなので、乗り味は結構シャープで自分の好みに合っています。減衰力固定のこのSTREET ZEROは車種によってはピロアッパーマウントが標準装着されていたりするのですが、残念ながらギャランフォルティスにはないです。自分はピロの鋭いダイレクト感が好きなので、設定して欲しかったなと思うところです。総合的には限られた選択肢の中で最終的にこの車高調にして良かったです。

減衰力固定式でアッパーマウントも純正利用の車高調としては値段は少し高めだと思います。でもその分走りの性能を高め、バネレートも選べるところがその価格に反映されていると思います。自分の様にもう減衰力調整は諦めよう、でもストリートプラスアルファの性能の車高調が欲しいという方には良いのではないでしょうか。

2024.3.24 追記
車高再調整しました。詳しくは整備手帳を参照ください。再調整後のフェンダーアーチまでの距離はフロント645mm,リア650mmです。