シャフト防錆処理とブーツ交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
先週のオイル交換で発覚したドライブシャフトのサビ錆び問題。
早めに手を打たないと梅雨入りして、ますます錆びていく&作業が億劫になることが懸念されたので、ジャッキアップして防錆処理を行います。
どうしてひと冬でこんなに変わった姿になっちまったんだ! キミの誠意はいったいどこに消えてしまったんだ! という心の声は無視して、淡々と作業を進める事にしました。
2
ところが下回りを見渡すと助手席側に
妙な「滴り」ができてる事を視界の隅に捉えます。
「何じゃコリャ~⁉」
2週続けてこんなジーパンごっこをするとは夢にも思いませんでした。。。
ちょうど優作成分が恋しいお年頃なので、ここはひとつセガレの龍平に頑張っていただいて「まほろ駅前多田便利軒」の新作でもお願いできないかと思っていたところでしたが…
この滴った液体は、紛れもなく二硫化モリブデングリス。
黒くねっとりした感じ、ドラシャを得意とする極圧野郎です。
3
よく観察してみると、恥じらいもなくパッカ~ンと御開帳です。
しかも根元側からくぱぁ~なんかしやがって。。。
普通はアウター側が先に逝くものと思っていましたが
A3に関してはインナー側も多々ご報告が上がっている模様です。
おそらくコレだとシャフト抜いて交換するしかないようです。
ネットを漁ると固くて抜けない、とか難易度MAXな記事が散見されます。
ましてやウチのサンちゃんは右の股関節脱臼で入院経験があります。
素人の手におえるハズがない、おまけに腰部不安有の身、と早々に諦め
「お任せするならイン・アウト両方交換だな」などと都合の良い我がままオーダーを想定し
両方の部品を注文しつつ、作業をプロにお任せする事にしました。
泣く泣くそっとサンちゃんをジャッキ・ウマ掛けから降ろし、主治医に相談する事に。
4
ところがあいにく主治医から、多忙で2週間後しか対応できないとの連絡が…
仕方ないので最後の砦、Dラーに部品持ち込みでお願いする事に。
慌てて注文したマイレの社外ブーツが完全に裏目に出ました(汗
よく判んねーけど、コイツ何で持ち込み?
また来たか! やる事はやるけど後は知らんよ、この古い貧乏A3。
おそらくメカニックの間では、こんな揶揄する会話が繰り広げられた事でしょう。
5
それでも流石にDラーメカニックは専門のプロ。
わずか半日(作業時間は2時間弱だとか)で
シャフト脱着、インナーブーツ、アウターブーツ交換が済み
ご覧のような完全な姿に復旧したのでした。
これはインナー側
部品番号
1K0 498 201 C
6
こちらがアウター側
部品番号
1K0 498 203
しかしながら懸念事項も発見。
それはこのアウター側のブーツが、触ってみるとやけに硬い。
ゴムというよりはプラに近い、ポリ塩化ビニールっぽい手触りです。
コレ、冬場に固くなって割れるんじゃね?
ま、その時はその時。また考えましょう。
2023.0605追記)
今日ブーツ交換の報告がてら主治医に話したところ、硬めのブーツは国産車でも広まっているらしい。
つまり順当な進化版だろうとの事。
何でも純ゴム系に比べて強化されて裂ける割合が減ったらしいが、漏れる時には内側から割れるような破損の仕方をするそうです。
ちょっとひと安心しました。
7
とにかく目下の懸念事項はサビ錆びシャフトです。
先週に引き続きジャッキアップ・ウマ掛けし
まずは清掃・サビ落としです。
100均とホムセンで使えそうな道具を用意してましたが、どれもイマイチ。
帯に短しタスキに長し・・・・です。
例えばワイヤーブラシだと、こんな感じで一見キレイにサビを落としているようですが
真鍮ブラシのせいか効果がマイルド。
それにパイプ状のシャフトだと当たる範囲が狭いため
ドリルでもえらく時間が掛かります。
8
で、結局サンドペーパー(笑
あの数々の道具はどーした? 買い物を楽しんだだけか⁉
ええ、素人DIYの醍醐味は作業の夢想と諦めです(爆
サンドペーパーの素敵なところは
パイプの形状に沿って自在に曲がってフィットする事。
あぁ、狭いスペースばかりに気が取られて、パイプ状の特殊形状を忘れてました。
9
ある程度の諦めも肝心です。
完璧にサビを取る!
・・・・なんて事を考えだしたら100年掛かってもムリ。
整備士なら即効純正新品と交換した方が早いし安い、と判断するでしょう。
何でリビルト使った?あんっ? って言われるのがオチです。
10
ある程度で納得し、数々の実績を積んだサビチェンジャー先生に登場してもらって
一気に封じ込み&被膜化を図り、ブラック塗装で仕上げます。
その前に面倒なマスキングです。
アンダー部分なんで、まぁ適当でいいか。と思いつつ
見た目も気にする(誰が見る?:笑)ところが素人なんです。
アルミの色は守りたい、ゴムへの影響を避けたい、なるたけ不要な部分へ飛び散りは許さん。
素人の欲求は我がままで果てがありません(笑
11
こんな感じである程度ガッチリとカバーしたら
サビチェンジャーを吹き付けます。
何度見ても、即効で黒く変化していくところが良いですね~♪
マスキングの邪魔でしかなかったタイヤを付けっ放しにしていたのは
片手でグリグリと回してシャフトを回転させる目的でした。
が、たとえタイヤを外していても
反対側のタイヤを回せばもう片方のシャフトも回る。
この特性に気付いたのは、サビチェンジャー施工後でした(汗
12
こんな感じで乾燥で一晩置き、次の日のブラック塗装まで終えて
意気揚々とマスキングを剥がし始めて失敗します。
生渇きの塗装面を擦ったり、誤って指で触ったりと
狭い部分のマスキングならではのダメダメ・トラップに見事にハマりました。
こういう場所は、ある程度キチンと乾燥させてから剥がすほうが賢明だった模様です。
ま、これも次回の糧(あるのか⁉:笑)となるでしょう。
13
久しぶりに2日間にわたり
クルマの下に潜って作業出来て新鮮でした。
相変わらずウマ掛けの下は怖いです(笑
関連パーツレビュー
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( ヘタの横好き塗装店 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク