ささやき女将の呪縛～その1～

連休前のある日、サンちゃんで用事を済ませた後
ガレージ横でアイドリングしながら家内を待っていると、どこからともなくささやきが!?
「頭が真っ白になって・・・」
ひと昔前に聴いた押し殺したアノ呟きみたいな微妙な音量で
ゴロゴロとサンちゃんの鼻先から聞こえてきます。

ササ鳴きか!? …女将か!?

それほどヒッソリと
しかし確実に何かを呟いております。。。

とうとう来たか、とコチラの頭が真っ白になった気分で
アレやコレやと考えをまとめてみます。

まず確実にバルブのタペット音ではない。
（そもそもタペット音は鳴っていて変化していない）
ファンベルトは去年の夏に替えている。

・・・・となると
①テンショナーのベアリング
②オルタネーター関連
③タイミングベルト
④ウォーターポンプ
⑤エンジン自体・クランク等（考えたくない：汗）
⑥どこかのネジ等が緩んでいる

と素人ながら当該箇所が浮かぶわけですが
まずは①のテンショナーを疑ってみる事にしました。
②以降は手が出せなさそうな気も（汗

早速テンショナーを外していきます。
テンショナーの爪に穴が空いているので、そこに長めの鋼材を突っ込めば固定できるようです。

・・・・がしかし適当な鋼材が無かったワタクシ
3㎜のアーレンキーを逆側から突っ込んで
切欠きに引っ掛ける作戦で無事固定しております。

次に邪魔になるブラケット類を外していきます。
さすが、ケチ臭いが仕事はキッチリ、緩みもガタも認めないVWグループ
ありとあらゆる部分に緩み止めが塗って締まってました（笑

長めのボルトを3本抜いたら無事テンショナーが救出できました。


早速ロ^ラー部を触ってみると
シャーァッという少し擦れた音が!

コイツで間違いないか!?

一応、オルタも回してみますが
手応え・回り方に異常は感じません。

それでは「グリス染み染み作戦」の発動です（笑
マダーム姉さんのテンショナー3兄弟に倣い
あわよくば…の延命策でございます。
https://minkara.carview.co.jp/userid/3253911/car/2937255/7717370/note.aspx

「おぉ～今回はローラーが外れる！ しかもシールレースがモロ出しやんか！」
ベアリングまではいかなくとも
金属レースのガードル部分が剥き出しです。

お馴染みウレアグリスをてんこ盛りにし
バーナーで炙って染み込ませます。

患部に近く、グリス量もたっぷり
これは期待できそうです。

そこまででドップリ疲れが出てしまい
組付けは翌日。
外した逆手順で、回り止めを塗りつつ戻していきます。

前日の手順が頭の中でリセットされる前に終えて良かったです（笑

復旧できたのでテストドライブ。
エンジン始動の異音も違和感もありません。

ボンネットを開けて耳を傍立ててみると
前日よりは確実に音が小さくなっています。

まだグリスが馴染んでいないからだろう…

これでしばらくは大丈夫、という事にしておきます。