2017年8月3日~4日
旅程からすれば、大山を後にした次は帰路に向かうのが普通ですが、事情があって、さらに遠くの島根に向かいました。距離があるので、一度途中で宿をとりましたが、今回向かったのは、普通の観光では行かないと思われる島根の陸の孤島ともいえる「邑南町」です。もし邑南町の人が見ていたらごめんなさい。
大山から邑南町へストレートで行くとすれば、米子自動車の溝口INから乗り、中国道路を経て、浜田道の瑞穂INで降りるということになります。結構な走り応えでした。
私が邑南町に興味を持ったのは、この映像を見たからです。この映像は長いので、最後まで見.るには、覚悟が要ります。
NHKのプロフェッショナル 仕事の流儀 で放映されたこの町とこの人に興味を持ったからです。
公務員でありながら、こんな民間企業の戦士のような人がいるのか? そして、食と農で町を変え、過疎に立ち向かう姿勢に心打たれました。自分も二足の草鞋で農業を行っている立場として、そして、いずれ農業の世界に身を投じる予定の私にとっては、大変興味深い放送でした。
私は、この手の番組が好きで、いつも見ては、機会があればこうした旅行と抱き合わせで出向くことがあります。まあ、楽しみながら勉強になりますし、自分の引き出しを増やすことにもなります。
以下、その写真です。なので、結構マニアックな旅なので、興味のない方はスルーしてください。
【No1】 香木の里

*この香木の里は、いわゆるハーブガーデンですが、少し変わっているのは、普通なら民間主体か農業法人、あるいは行政主体でやるところですが、ここは、ハーブの好きな女性が町の仕掛けがあってここに移り住み、たった4人で運営しています。一人何役もこないしている女性スタッフが輝いていました。ちなみに組織は社団法人です。
【No2】
【No3】 ハーブの苗を販売しているハウス

*中はきれいに整理されていて、苗も自分たちで栽培しているとのことだったので、びっくりしました。
結構たくさんの種類を取り扱っています。実は、私もハーブを栽培しているので、こうした施設に興味があるのです。
【No4】

*商品の説明、ディスプレイに女性の発想が生かされていると思いました。一般的には、ハーブの効能や特性が初めての人には分かりにくいのですが、POPで詳しく表示されているので、初めての人でも安心です。
【No5】 観光協会と兼ねている
【No6】 結構、珍しい商品が並んでいました。
【No7】 話題のミルクジャム

*ミルクジャムは他の産地でも作っているところがありますが、ここのミルクジャムは独特です。もちろん、私も何個も買わせていただきました。この開発ストーリーは↑の番組で放映されています。
【No8】
【No9】

*壁にかかっているリースは、教室で作ったものが一部販売されているようです。これも、地域経済の活性化ですね。
【No10】
*こうゆう棚田の風景には癒されます。作る人はたいへんですよ。
【No11】 食の学校

*TVの中でも、放映されていましたが、地域に素材があっても、それを翻訳(調理)して、一般の人に理解してもらわなければだめなんですよね。私も以前、マイナー野菜を作りましたが、ほとんど売れずに止めてしまったものがあります。ここでは、地元で起業する料理人を育て、子供たちへの食育も行っています。現代の日本人は、核家族や一人暮らしが多くなり、家で料理をしなくなる人も増えています。その原点から見直していかないと、日本の農業そのものが厳しいかもしれませんね。私も、いずれ、農業にどっぷりつかる日がやってきます。
【No12】 キッチンバス

*ここまでやるか? という感じすね。
今日は、ここでお終いにし、邑南町に宿を取ります。
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【No13】
いこいの村島根

*この日の宿。結構見晴らしのいいところにあります。
【No14】 何気ない農村の風景だけど、いい景色!!
【No15】
【No16】 食の研究所 アジクラ A級グルメレストラン
【No17】
【No18】
【No19】
【No20】
【No21】
【No22】
【No23】
【No24】
【No25】
ここアジクラは地産地消レストランであり、食の研究所であり、職(食)人を育てる場でもあるようです。
なかなか予約を取るのがたいへんでした。では、肝心のお味はというと、正直に言えばおいしいですが、東京でも食べられる代物です。たぶん広島でもこの手の味の店はたくさんあるでしょう。でも、ここに来る人は、その味にこの町で取り組んているストーリーを味わいに来ているのだと思ったところです。
そして、最後に邑南町に来たら、是非味わってもらいたいものがもう一つあります。
それは、ここでしか食べられない絶品のソフトクリームです。
それは、
6プロデュースで作っているソフトクリームです。私も、北海道から九州まで旅先ではソフトクリームには目がないので、好んで食しますが、今まで食べた中で、山梨の清泉寮に次いで舌に残る味でした。ここの牛乳も絶品です。非効率な放牧牛のシステムを逆手に取った絶品の味です。このソフトクリームだったら、少し遠くても食べに行ってしまうかなぁ?という代物です。是非ご賞味あれ。
4日の日はお店が休みでしたが、前日に食べたソフトクリームがあまりに美味しかったので、無理やり店を開けてもらって食べさせていただきました。その節は、お店のご主人・奥さんにお世話になりました。
ちなみに、ここの商品も寺本さんの協力によってできたものです。固定観念を変えなければこうした商品はできなかったでしょうね。
いい旅だった。
時間が来たので、ここから、一気には戻れないので、和歌山県白浜に宿を取り、高速をひたすら走りました。
次回へ...。
Posted at 2017/12/26 16:58:50 | |
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