鷹山のブログ一覧

たいへん遅くなりましたが、家造りシリーズの続編です。

もうすぐ１月も終わりですが、実は契約では１月某日(中旬)が引渡し日となっていました。
１２月下旬に「どうみても無理があるよな」と思って大工さんに次のように聞いて見ました。

私 :「契約では１月某日となっているんですが、できるんですか? なんか間に合いそうに見えないんですけど...」
大工さん:「絶対無理です。１月一杯かかってもできないと思います」
とのお言葉...。
　私 :「ショック...」

でもね。大工さんは決してサボっているわけではないんです。朝は８時前に来て、帰りは８時過ぎまで仕事をし、時には日曜日まで仕事をしに来ています。休みなしの仕事です。凄くまじめで温厚な大工さんで手抜きは一切なし。常に丁寧な仕事をしています。設計で現場で合わない事があったり、実際に使う場合に使い勝手が悪いと思うと、上司に話をし、施主に相談した上で、時には設計変更まですることもあります。本当に頭の下がる大工さんです。

大工さん曰く。少し前までは暇で東日本大震災にグループで応援に行っていたぐらいだったとのこと。しかし、今はそのことが嘘のように超忙しくて、チームで１２名いる大工さんは全て１人1棟受け持っているとのこと。お互いに助け合って家を立てることもできない状況のようです。

まあ、それはそれとして、現場監督にこのことを問いただすと...。
「申し訳ありません。こちらからお詫びに上がらなければならなかったのですが、実は引渡しが２月中旬になりそうです」とのこと。
会社を責めるのは簡単ですが、あまり責めて、大工さんにプレッシャーをかけてはいけないため、我慢するしかない日々です。まあ、完全にスケジュールを見誤ったということですね。

このくそ寒いのにあと1ヶ月もこの状況が続くのか? と心で思いつつ、家族からもブーイングが私に向けられます。普段風邪をひかない人までひいてしまいましたからね。私のせいじゃないんですけど．．．仕方ないか。

そんな悶々とした気持ちを抱きながらも12月が過ぎていきました。

では、12月の進捗を日を追ってご紹介します。


【No1】12月３日

*断熱材が着々と入りつつあります。

【No2】12月４日

*床柱が入りました。床柱は「花梨」を入れました。結構色味の明るい品のある床柱です。

【No3】12月５日





*いよいよ外壁のモルタルを塗る作業です。といっても、まだ１回目の塗りで、仕上げまでにはもう一度塗るそうです。この左官屋さんが１人でやるのでたいへんです。また、今のモルタルは軽量なので、家も重くならないし、左官屋さんも軽くなって助かったといっていました。..が、それでも、肘や肩痛が酷くで病院通いのようです。


*居間です。


*床暖です。

【No4】12月６日

*居間です。いい感じに仕上がってきましたね。

【No5】12月７日

*階段です。こんな感じで造っていくんですね。


*階段の仕上がりです。旧家はI型の階段でしたが、新居は回り階段としました。この方がいざという時に安全であるし、2階から下りる時の恐怖心がないと思ったからです。幅も以前より広くしました。

【No6】1２月11日

*居間の地袋収納です。この収納によって、この部屋は書類や雑誌が収納できてすっきりすることを期待したいです。この収納は、父へのプレゼントですね。この上にはテレビがきます。家族みんなが集まるのはなんといってもこの部屋になるでしょう。


【No7】１２月１２日

*居間の天井です。材は山水。以前はこの木目は東西になっていて仏間に向っていました。しかし、大工さんによると、それは仏様を刺すことになるので、垂直ではなく、水平に貼るのだそうです。ネットで調べると確かにそうなっています。垂直だと切腹の間になってしまいますね。今まで知りませんでした。それにしても、以前の家を建てた大工さんは知らなかったということでしょうか?

【No8】１２月１３日

*ダイニング天井。ここも吸音材が入ります。


*縁側の断熱材です。こうしてみると結構な厚みで入っていますね。


*断熱施工後

【No9】１２月１４日

*階段下の吸音材です。階段下には人が滅多に入らないので、吸音材までいるのか?と思いましたが、徹底しています。

【No10】１２月１７日

*寝室の天井施工です。まずは下地作りです。


*フレームを作ってここに断熱材を入れていきます。

【No11】１２月１９日

*キッチンカウンターです。

【No12】１２月２０日

*このネットのような材は、窓枠に塗りこんでいくネットで、モルタルにクラックが入るのを防ぐためのものだそうです。特に窓枠の周りはクラックが入りやすいので、このような施工をするのだそうです。

【No13】 １２月２１日

*ネットを塗りこんだところです。

【No14】12月２４日

*居間の周りぶちです。二重にしてあります。


*床の間の天井です。ここは、網代にしました。

【No15】１２月２６日

*寝室の天井です。ここは、床材に合わせた色とし、三角天井としました。


*長押です。

【No16】12月２８日

*玄関の天井です。この日が年内の最後の仕事でした。大工さんは本当にお疲れ様でした。

ここまででまだ６割ぐらいの仕上がりでしょうか? まだまだ先は長く、寒い生活が続きます。


*少しの間、コメントは閉じさせていただきます。

１ヶ月遅れの遅れの家造りシリーズですが、やっと１１月編です。

１１月はいつもは一人体制の大工さんですが、応援も駆けつけて結構作業は進みました。
しかし、このブログを書いている今をもってなお家造り自体のスケジュールはたいへん遅れており、
１２月末に建て方完了の予定でしたが、かなり遅れそうです。

この時期のレンタルの外のお風呂は身に沁みて寒いですね。
でも、贅沢は言ってられません。後もう少しの辛抱...。

日々、家の中の様子が変わっていくことに小さな喜びを感じる毎日です。

【No1】１１月１日

*板金屋さんが毎晩遅くまで頑張って施工してくれました。

【No2】

*壁を伝わる風の道ですね。

【No3】

*こうしてみるとやはり、切妻屋根の組み合わせは美しい。．．と自己満足。

【No4】11月５日

*寝室．．．．さてここはどう仕上がるか?

【No5】

*耐震パネル　木造といっても、柱と壁で支える家ですね。従来型の木造建築に2×４の良いところを組み合わせた感じです。とにかく、耐震にはこれでもか．．というぐらいの対策を施していますね。個人的には過剰にも思えるぐらいです。
*白く見える壁は全て構造壁です。

【No6】 11月7日

*寝室の天井部分です。梁が屋根の形状にしたがって入っているので、普通ならフラットの天井で隠してしまうのですが、この部屋は外観デザインを重視した結果、部屋の中への採光が減ってしまったため、屋根の上部から光を取り入れることとしました。そのため、フラット天井を止めにしました。さて、設計士さんの腕の見せどころです。どう仕上がるか??

【No7】

*軒天施工。昔の家は軒天はむき出しでしたが、今は軒天ボードで覆ってしまうので、腐食はないです。

【No8】11月11日

*2階の屋根の上に登っての撮影。今なら足場が組んであるので登れます。今の家は、ぐしも一体成型のボルト止めなので、地震で落ちることはないですね。

【No9】11月13日



*軒天ボード。家の3原色の一つ。茶色にしました。写真は白飛びしてますね。誰が撮ったかは申しませんが...。

【No10】11月28日

*天井施工　金属パイプを取り付けて天井ボードの下地を作っていきます。


*外壁のラス網。ここに軽量モルタルを塗っていきます。モルタルは、2度塗り施工をしていきます。その上に仕上げのシーサンドコートを施していきます。
*今は、ほとんどの家がサイデングやパネルの壁なので、こうした施工はだいぶ少なくなってきたようです。そのため、左官屋さんも少なくなったと聞きました。和室が減ったせいもあるのでしょうが...。寂しい限りです。
*ちやみに、一般的にモルタルだとクラックが入ったり、塗装のし直しなどメンテナンス費用が問題となりますが、当然これらの課題を解決できないと誰も住林を選択しないので、クリアーしています。長くなるので、説明は省略しますが...。


【Np11】11月29日

*やっと、お風呂が入りました。Panasonicの美泡湯です。早く入りたい...。写真は施工途中ですよ。

【No12】11月30日

*天井下地。だいぶ出来上がってきました。

．．．と、11月分の進捗状況でした。現在12月分作成中...。

住林の話によると、本来は1月中旬に引渡しの予定でしたが、大工さんもその他の業者さんも仕事が手一杯で手伝いに回れる人が誰もいないため、最悪予定より1ヶ月遅れるとのこと。．．．年末に悲しい知らせでした。仕事を取りすぎたという面もあるようですが、今までこんなことは一度もなかったとも言ってました。やはり、3.11の地震の影響や消費税アップの影響を受けて、建て替えや新居の人が増えているようですね。

続く...。

前回の家造りシリーズは、１０月末に棟上までアップしましたが、今回は、その後１０月末までの進捗状況をアップします。家造りもだいぶ作業が遅れていますが、ブログアップも遅れています。


【No1】 １０月6日(土)

■棟上をした後は、屋根に野地板を張り、防水シートを張っていく作業を瓦屋さんが行い、中は耐震を強化していくための住林工法の木づれパネルを設置していきます。

【No2】 10月８日(日)

■斜めに入っているのは仮の筋交いです。建てている間に地震が来て、家が歪むといけないので仮の筋交いを入れていきます。

【No3】 10月９日(火)

■写真は、家の裏手の１階の付け屋根です。コストを低減するのであれば、ここはストレートの外壁にしてしまうのですが、外観を考えて、付け屋根にしました。それにしても、こんな金具で重い瓦を載せても持つんですね。

【No4】 10月１２日(金)

■この発泡スチロールみたいなものが、１階の床下に入れる断熱材です。3cmぐらいありますかね。

【No5】

■2階木づれパネル

【No6】 10月17日(水)

■最初これは何に使うのかと思いましたが、何と瓦桟とのことです。普通瓦桟は木の桟かと思いきや、腐食しないよう、プラスチックのような素材で対応するとのことです。

【No7】

■床の断熱材を敷設した後は、床の下地を張っていきます。

【No8】

*工事をしながら、床の上に保護フィルムを張っていきます。これは、工事中に傷をつけないためのもので後で剥がしてしまいます。この上に床暖をして、仕上げの床材でしょうか?

【No9】　１０月１９日(金)

*いよいよ瓦を乗せる段階に...。

【No10】

*瓦の量も結構あるので、１回のトラックでは運びきれないようです。

【No11】１０月２０日(土)

*1階裏廊下と浴室付近

【No12】

*小屋裏収納

【No13】

*屋根に運ばれた瓦

【No14】１０月２２日(日)

*GSパネル設置
　地震エネルギー吸収パネル。この揺れを吸収する実験については、展示会で実際に見てきました。もっとも、住林が最初に開発したものではなさそうですが、後発だけあって、後に改良して製品化しているようです。これも、コンピューターでどこに入れるというのが決まってくるようですね。

【No15】１０月２６日(金)

*バルコニーの防水対策施工

【No16】１０月３０日(火)

*瓦もだいぶ載ってきましたね。

以上、１０月までの進捗状況でした。しかし、先はまだまだ長い。

１０月4・5日

　間が空きましたが、前回のシリーズの続きです。
　基礎に土台を敷き、いよいよ建前です。ちなみに、これらの撮影はすべて相方が撮影しています。
　私は、この時間帯はもちろん仕事で家にはいません。
　
【No1】　前日

*土台に立ち上がっているのはアンカーボルトですが、これは柱と繋ぐものですが、その上に載っているいる透明のフィルムがあります。なんだろうと思っていたら、これも実は意味があるのだそうです。

【No2】　AM7:54分

*組み立てる前に、必要な金具類は全部装着しています。

【No3】　AM8:01分

*柱は中央から建てるんですね。どこから建てるのかと思いました。

【No4】　AM8:27分

*結構速いペース

【No5】 AM10:11分

*もうこんなに...。

【No6】 PM4:00分

*2階部分が立ち上がってきました。でも、こんなんで棟が今日中に上がるのか?

【No7】 PM4:03分


【No8】 PM5:38分

*どうやら棟は上がったようです。
　この日は、友引だったので、日も良かったことから、大工さんたちも何がなんでも棟を上げようと頑張ってくれたようです。夜、遅くなりましたが、簡単な棟上の祝いの儀式(四方祓い等)を済ませ、大工さんたちへのお礼の言葉をかけさせていただき、少しばかりの心づくしをさせていただきました。昔は、餅やお金、お菓子などいろいろ撒きましたが、最近はそのような風習はなくなってしまいました。昔は家を建てるのにも親戚同士で助け合いがありましたが、今はそのようなこともなくなってしまったため、逆に昔のようなやり方をすると親戚に迷惑をかけてしまうため、質素になったものです。これも、時代の流れですね。新築祝いで、特にお世話になった方にお礼をしたいと思っています。

【No9】 5日(日) AM6:52分　妻撮影

*棟は上がりましたが、まだ屋根の垂木は出来上がっていません。このままだと雨が降ると濡れてしまうので、まずは垂木を作って屋根を仕上げていくのかなぁ?

【No10】　PM4:13分

*ピンボケ写真で失礼します。おそらく、妻がオートで撮影しなかったため、ピンボケになってしまったようです。大工さんたち総勢１４名が勢ぞろいするのは今日までです。皆さんそれぞれの受け持ちの家に明日から散るそうです。こうやって、建前‐棟上の時だけチーム全員が集まって一気に組み上げていくのだそうです。

【No11】 PM4:57

*天気も悪くなりそうなので、急いで野路板を張って、防水シートを張りました。ここまでやれば、後は雨が降ってもとりあえず大丈夫です。

【No12】

*やっと、ここまで来ました。夜には、ご近所からのお祝いの品が届き、家族でちょっとしたお祝いをしました。

【No13】

*ここまで来ると、足場をさらに組み、ネットを張って家全体を覆ってしまうため、外観はよく見えません。なので、この後の続きは、またしばらく後になります。

続く...。　

９月１６日

　前回に続きます。平面基礎が終わると3日間の養生をした後に、立ち上げ基礎の工事が始まります。今日は立ち上げ基礎の準備のための枠の設置です。まだまだ暑い日が続くので基礎屋さんはたいへんです。



9月18日

　枠の設置は、2日間で設置し、その後は再び生コンを入れていきます。


　
　上部は仕上げの液体を入れてこてで均しいきます。これもレーザーレベルで正確にレベル合わせをしていたようですね。


　この作業が終わるとさらに3日ほどは養生のため間を空けます。

9月24日

　さて、養生が終わり、枠の撤去が終われば終わりかと思えば、まだ基礎屋さんの仕事が残っているとのこと。今度は、玄関やコミュニティルームを始めとし、外溝工事を行うとのこと。


＊この写真は、土間空間は寒いので、断熱材を周りと底に敷いていくとのことでした。こうゆう工事も基礎屋さんがやるんですね。



9月25日

＊砕石を敷き詰めて、再度生コンを打っていきます。



9月26日
玄関等のコンクリート打設です。



9月27日
今日は水周りの配管工事です。


9月30日
いよいよ基礎に土台を取り付けていきます。この際、基礎コンクリートに接する部分とサイドは防蟻処理をしていきます。





10月1日

土台の設置は結構時間がかかるみたいです。土台から飛び出ている棒はホールダウン金物ですね。これがあると、津波や竜巻で家の上の部だけ持っていかれるることはないですね。もっとも、ここは津波の心配はありませんが、河川の決壊の可能性はあります。

10月3日
いよいよ明日は建前なので、大工さんが全員集合です。全部で12人～15人職人さんが入るようです。この日は、一気に棟上をしてしまうので、そのための段取りをしているところです。

材料搬入

材木は東濃檜と名を打っていますね。自前の山林なんでしょうね。

こちらは、張りの部分で、さすがにこれは集成材を使うとのことでした。集成材の方が強いためということでしたが、一条さんはここは集成材は使わなかったと思います。

　さて、いよいよ明日は建前だ。ワクワクするなぁ～。