勝とう常時のブログ一覧

この記事は、エコロジーに安全に遊ぶ車遊び/モータースポーツについて書いています。

今現在の「モータースポーツファン」を考えた時に、例えば物心が付いた時分から百歳のご老人までの大多数が、かっこいいレーシングカーが爆音と臭い排ガスを撒き散らし、競いながら駆け抜ける競技の魅力に惹かれていることと思います。
いずれ、世の中の電気自動車のシェアが１００％になり、ガソリンや軽油といった化石燃料を使ったレシプロエンジンが原動機の自動車が、走れなくなります。モータースポーツの世界も同様です。
この時に、ほぼ全員のモータースポーツファンが、“モータースポーツの魅力”とは何なのかを、自問自答することになるでしょう。
ある人は、アクセルに合わせて回転計の針が上下し、ピストンやクランクの動きが想像出来るエンジンを積んだレーシングカーでないと全く興味がないというでしょうし、あの吸気音や排気音がないとどうも・・という人もいるでしょう。
マシンの動力がガソリンだろうが電気だろうが、ライバルより、より速く駆けることにのみ喜びを見出す競技者もいるでしょうし、メカニズム探求者は、新たに生まれる技術競争に、胸を躍らせることでしょう。
結局は全員が、自分の心に従うしかない訳で、その点は特に問題ではありません。
要は、未来までモータースポーツが維持･発展していく鍵は、今現在のモータースポーツファンの中で、未だ亜種であるＥＶモータースポーツに興味があるかないか、今後興味を持つ可能性があるかないか、そして、これから生まれる人たちが、（ＥＶ）モータースポーツに興味を持ってくれるかくれないか、ということではないでしょうか。詳しくは下記に書きます。

自分が好きなものを、損得抜きで他の多くの人に知ってもらいたいというのは共通するものだと思います。
モータースポーツは大変魅力的でヒューマニズム溢れたものですが、このままでいくと、国内モータースポーツ界はかなりすたれていくと思われます。ライセンス所持者数の年々の下降でも明らかです。これは寂しいことではありますが、ある意味必然ではないでしょうか。それは、時代にそぐわなくなってきているからです。
例えば、高度経済成長期にベーゴマが流行りました。私は生まれてませんでしたが、かなり人気があったはずです。ですが、それもテレビゲームの普及等ですたれていきました。
その際、実際はどうだったか分かりませんが仮に、「社団法人日本ベーゴマ普及存続連盟」というものが出来、ベーゴマ人口の維持、ベーゴマの販路の維持等を頑張ったところで、結果は同じだったでしょう。それは、時代にそぐわなくなったからです。ですが、愛好者は今でもベーゴマで遊べるし、コレクションも出来ます。
翻って“現状のモータースポーツ”は・・・化石燃料が完全に枯渇してしまえばマシンが動きませんし、環境問題がますます深刻になっているであろう時分に、排ガス／爆音撒き散らしのスポーツは難しいでしょう。要するに、ベーゴマやめんこ、おはじきと違って、未来でも細々とでも楽しめるものとは違うと思われるのです。
ＥＶが主流というか、もう“それだけ”になってしまうのが分かりきってる予測が立つのに、様々な“整備”がかなり遅れているような気がします。谷間がかなり深いと感じます。旧来然とした１９６３年の第一回日本グランプリから現在まで続く山と、未来の山とのです。深い谷があるのはしょうがないんですが、その谷間の底に流れる川の幅は、広くなってはいけないと感じています。

私は幸は不幸か、自分の心に問いかけてみて、ＥＶを使用してのモータースポーツへも興味があるようなのでずっと関わっていきたいですが、この世界がなくなることはないまでも、かなりすたれていってしまうのを憂慮しています。
どんどん魅力を発信していって、認知させ、それこそＥＶが街中にちょいちょい動き出す前から、プロトタイプにバッテリーを積んで全日本格式でもつけて動き出すくらいでないと遅いのではないでしょうか。
谷を浅く、狭くするために･･。