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2018年11月12日 イイね!

ヘリコプターに乗ってみた

ヘリコプターに乗ってみた9月半ばのハナシになるけれど、ヘリコプターに乗るために、三宅島まで行ってみた。

トップの映像は昭和53年の噴火で溶岩に吞まれた小学校の校舎を背景に、その溶岩に根を下ろして花を咲かせるハチジョウイタドリ。



出発は東京都の調布飛行場から。
朝、5時に起きて電車とバスを乗り継いで調布飛行場に到着。
8:40発する三宅島空港行き401便にチェックイン。
新中央航空が運行する乗客定員19人のプロペラ機、ドルニエ228型。
こんな小さな飛行機に乗るのも初めてで、今回の旅の楽しみの1つである。


機内の様子はご覧の通り。

バスより狭く、身長175cmのわたしが立ち上がるとまっすぐ立てない天井の低さ。
とはいえ、機体断面が円形ではなく四角いので、座席に座ってしまえば充分快適である。

時間はたっぷりあったので、三宅島の絶景、名所も一通り巡ってみたが今回は割愛する。
15:30にはレンタカーを返却し、レンタカー屋から徒歩数分の民宿に泊まった。
だがこの民宿、宿泊料の割に質が低くて残念な宿だった。
夕食にはモンガラカワハギの一種とみられる、わたしは食べたことがないような魚が丸焼きにされて出たのだけど、冷めてしまってておいしくなかった。


翌朝は9時過ぎにチェックアウトして、徒歩でヘリポートへ向かった。
宿から歩いて30分はかかるが途中の大久保浜を見ながら歩こうというスンポウである。

浜は砂ではなく、真っ黒なビー玉ぐらいの軽石で、波が引くときにジャララララーと騒々しい音を立てているのが印象的だった。

さて、満を持してのヘリ搭乗。
ヘリポートのそばには少し大きな派出所ぐらいの大きさの建物があり、そこで搭乗手続きやら保安検査などを受ける。

トイレはなくて、行きたくなったら100メートルぐらい坂道を下ったところの避難施設にあるトイレに駆け込まなければならないそうだ。
余裕を持って早く来すぎてしまったため、小一時間ほど待った。
そのうち観光客風の女性と地元の方と思われる男性がやってきて、このヘリポートからは3名が搭乗した。
地元の男性とヘリポート職員の会話を聞くところ、男性は運転免許更新のために大島まで行くのだそうだ。
ヘリコプターは島民の生活に根付いた移動手段として活用されているようである。

わたしはこれまでの生涯でヘリコプターには一度も乗ったことがない。
おそらくこの先も、必要に迫られて乗ることはないだろう。
一般人でも料金さえ払えばヘリコプターに乗れると知ったのは、高校生のころだったか。
JTBの時刻表の、後ろの方のページに成田空港と羽田空港を結ぶ連絡ヘリが定期運行されていたように覚えている。
そんなヘリにいつかは乗ってみたいと考えていたが、バブリーな時代の需要がなくなったせいか、いつの間にかその路線は廃止されていた。
現在でも東京や阿蘇には周遊ヘリが飛んでいるらしいのだけど、移動手段としてのヘリがあると知ったのは昨年、大島に渡ったときのことだった。
旅のプランを立てている中で存在を知ったものの、そのときは大島だけに訪れるプランだったので乗れなかったのである。
「愛らんどシャトル」と名付けられたこの路線は東邦航空が運行しており、利島、大島、三宅島、御蔵島、八丈島、青ヶ島を巡回して往復する定期路線で、毎日一往復ずつ運行されている。
本州と各島を結ぶ路線はないので、観光客なら島巡りをする旅でもない限り、乗ることがないだろう。
一方で、大きな病院に行かなければならない場合など、島民にとっては貴重な交通手段なのかもしれない。
そういえば、わたしの父はかつて、離島の病院から本州まで救急搬送されたことがある。
なにやら背中のほうが痛いので、自分で運転して勤め先の病院に駆け込んだところ、心臓疾患の兆候が認められ、緊急手術のためにヘリで運ばれたのだそうだ。
通常は消防のヘリで運ばれるところ、当日は天候が悪くて消防のヘリは出せず、自衛隊のヘリがやってきたのだとか。

それはともかく、出発時間の11:00が近づくころ、窓の外にヘリの音が近づいてきた。
お、来たな?
指示があるまで建物から出られないので、窓にかぶりついてカメラを構えると、着陸する直前に窓が風圧でバタバタと揺らされる。

機種はシコルスキーS76C。
ロシアの枡書き職人みたいな名前だがアメリカ製。

ローターの回転速度が落ちて、降りる客が建物に入ったのち、出発ロビー(というか待合所)の扉が開かれてヘリへ向かう。

映画などでみるような、衣服がバサバサなびくほどの風は感じないが、回転するローターの圧迫感がこわくてつい首をすくめてしまう。
急いで乗り込むと機内にはすでに2名の乗客がいた。

御蔵島や八丈島の方から乗ってきて、三宅島では降りずにそのまま大島まで連続して乗る客だ。
ワンボックスカーを一回り大きくしたぐらいの室内に乗客定員は9名で、座席は変則的な3列。
その一番後ろの窓側に陣取った。
操縦士席との壁はなく、計器や何が何だかわからないぐらいにたくさん並んだ操作系がよく見える。

今日は雄山の噴火口が見られるだろうか…
あんまり期待はしていなかったけれど、離陸してすぐに島に背を向け、徐々に高度を上げるようにして飛び立ってしまった。

どんなに天気がよくてもこの飛び方では雄山は見えないなあ。
なんとか窓に貼り付いて後方の景色を見てみたけれど、そもそも飛行高度が山より低い。
この路線のヘリで絶景は見られないのか。
巡行中の高度は数百メートルといったところで、運がよければ海上を泳ぐクジラやイルカが見られるかもしれない。
キーンというエンジンの騒音だけでなく、ドアがバタバタと振動する音が激しい。
なんせ、振幅30mmぐらいは振動して、そのうち疲労破壊でドアがぶっ飛ぶんじゃないかと思うぐらいである。
風は弱い日だったのであまり揺れなかったが、ときどき、ぐらぐらっと左右への揺れ(ロール)が発生し、その感触はロール軸が頭上にある懸垂式モノレールに近いものを感じた。

ほんの15分ほどのフライトで、大島が見え始めてきた。

やはり飛行高度は山の中腹程度で、三原山を見下ろせる機会はなかった。
その上、大島は天候が悪い。
三宅島は天気がよかったけれど、ヘタすると途中で引き返す「条件付き運行」なのであった。

昨年、帰りの船が出帆した元町港を眼下に見つつ、ヘリは徐々に高度を下げて大島空港へとアプローチする。
大島空港では滑走路上に着陸し、ターミナルビルまでタキシング(地上走行)する流れだった。

ヘリコプターが地上を走る姿は見たことがなかったけれど、けっこうな速度で走ることができるようだ。
通常はこのあと、利島に向けて出発するのだが、この日は決行となりエンジンを止める作業に入っていた。
ローターを止めるとき、油圧ジャッキを操作するかのように天井から伸びるレバーを動かしていたけど、アレはなんだったんだろう。
ローターを固定するパーキングブレーキみたいなものかな。

てなわけで、空の旅は終了。
大島からは東京竹芝桟橋行きの高速船で帰途に就いた。
Posted at 2018/11/12 19:15:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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「観光名所巡り 大阪府バッジを獲得しました。」
何シテル?   12/09 17:46
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