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2021年10月05日 イイね!

All Wheel Drive

前回のブログ更新がとうとう一年以上も前になってしまった。
この間、いっさい遊びに出かけたりしていないなどというわけではないのだけど、つい、おおっぴらに公表するのもはばかられて、お蔵入りしたネタは数知れず。

そんな、なかば“自粛を強要される”というパラドックス的な状況のなか、半年以上まえに自転車を新調したネタを掘り起こしてみた。
02.JPG

それは冬のある日のことだった。
週日は毎日出勤して夕飯や食材の買い出しは帰宅途中に済まていた日々から一転、自宅から買い物に出かける機会が増えた。
その日も新しい生活様式のいつものように在宅勤務を終えて、自転車で近所のスーパーマーケットへと出かけた。
ハンドルをしっかりつかんで、ぐっとペダルを踏み込むと、ハンドルがぐにゃり。
簡単にハンドルと前輪の向きがちぐはぐになってしまった。
これではまともに運転できない。
引き上げボルトが緩んでしまったかな?
00.JPG
だが、折りたたみ自転車(フォールディングバイク)のパシフィック18には引き上げボルトとウスでフォークとステムを固定している方式ではなくて、パイプクランプの様な構造で、フォークの根本の円筒部でステアリングコラムの下端を締め付ける方式になっている。
その締め付けボルトを増し締めしてみると、まったく締め付けトルクが上がる手応えなくボルトが最後まで閉まってしまった。
ふつう、こういうのは締め付けていくと徐々に締め付けトルクが上がって、「まあこんなもんかな」ってところまで締め上げればいい。(厳密にはトルク管理するべきだけど)
ところが、こいつはボルトが底突きするまで締まってしまった。
それでもハンドルと前輪の繋がりはゆるゆるだ。

よーく見てみると…
01.JPG
締め付けボルトの反対側がパックリ一筋に割れてしまっている。
この円筒部、押し出し成形のアルミ(たぶんAl-Mg-Si系かな?)で肉厚が2.0mmもない。

まあ…天寿を全うしたとみていいかな…

20年ぐらい前に購入したパシフィック18。
当時は社員寮として会社が借り上げたワンルームマンションに住みはじめたころで、集合住宅の自転車置き場に愛車を置きたくなくて、自室の片隅に保管しておけるのが購入の決め手だった。
ところが「せっかくだから」とクルマに積んだり担いで鉄道に乗ったりして、遠出もするようになった。

フォーク丸ごとを購入して交換すると4万円弱かかるし、元のアルミポリッシュではなくマットシルバー塗装になってしまう。
ポタリングの旅も捨てがたいけれど、今は20年前とは違う生活環境だし、新しい生活様式のためにも前かご付きの電動アシスト自転車に買い換えよう。

ってなわけで、新車導入である。
ブリジストンの「ステップクルーズe」というモデル。
内装式3段変速の人力パワートレインはコグドベルト駆動で、注油の手間とズボン裾の汚れから解放される。
電動パワートレインは前輪ハブに内蔵されたインホイールモーターだ。
これで実質的に二輪駆動。すなわちAWDである。
03.JPG
わたしが二十歳前後のころ、マウンテンバイクで二輪駆動にできないものかと空想にふけったものだ。
オートバイの前輪に複雑な機構でチェーンを取り回して二輪駆動化した改造車がバイク雑誌で紹介されていたり、市販の車両もどこぞの国で造られていたっけか?
でもいずれも無骨で重そうで、あまりスマートじゃなかった記憶がある。
わたしの空想ではペダルで油圧ポンプを回し、前後の車輪のハブに設けたタービンを駆動するという機構だった。
これなら前後輪の回転差も油圧が吸収してくれる。
そんな自転車、自分じゃ作れないし、作ろうとするほどの情熱もなかったけれどね。
電動アシスト自転車で二輪駆動が実現するとは思ってもみなかった。

さて、このモデルを選んだ決め手は遠い昔の二輪駆動へのあこがれというだけではなくて、回生ブレーキもついてるという点。
アシストモーターが人力パワートレインのチェーンを駆動する方式では、惰性で走行する際にはワンウェイクラッチが働いて、車輪の回転をモーターに伝えることができないが、インホイールモーターの方式ならば常に車輪とモーターの回転が直結している。
そこで、惰性走行時はモーターを発電機として作用させて、車速を抑制しつつ、そこで得たエネルギーを電気に変えて充電するというのが回生ブレーキである。
古くから電車でも使われてきた技術で、電気自動車やハイブリッド車でも使われている。

で、この自転車の回生ブレーキ、使い勝手はどうかというと…イマイチ。
たしかに、何の抵抗もなく坂を下るよりは幾分か速度を抑制できている。
しかし、急勾配を安全な速度に抑えるというほど強くは効かない。
ブレーキ操作をしなければぐんぐんスピードが乗ってしまう。
ゆるーい下り坂をさーっと気持ちよく下りたい時には抵抗感が強くて、気持ちよさが半減してしまう。
バッテリーが満充電に近い状態では回生失効、あるいは過充電が発生するので、回生ブレーキがかからない制御がされているのだけど、回生ブレーキがかかっているときとそうでないときの差が「ほんの気持ち」程度でしかない。
回生ブレーキの強度を調整できるような操作系もほしいなあ。
Posted at 2021/10/05 18:50:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「観光名所巡り 大阪府バッジを獲得しました。」
何シテル?   12/09 17:46
ボンサイスト 心得の条 我が車 我が単車 我が躯と思ひ 盆栽の儀 あくまで自己満足にて 己の技量無く 凡才いかにても覆らず なお 死して屍拾う者なし...

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