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2022年03月06日 イイね!

雪月花に乗ってきた

雪月花に乗ってきた去る2月27日はヨメの誕生日。
誕生日プレゼントの小旅行という体裁で、えちごトキめき鉄道(以下、トキ鉄)が運行する観光列車「雪月花」に乗ってきた。

新潟県にまん延防止等重点措置が発動してしまったため、残念ながら車内での酒類の提供はなくなってしまったけれど、冬の新潟を堪能してきた。


出発は乗車日の前日、米原発8:57の特急「しらさぎ」1号。
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「しらさぎ」に乗るのは立山に登りに行ったとき以来だから、8年ぶりか。

雪月花を予約したのは昨年の10月ごろだった。
まだ横浜に住んでいて、滋賀に引っ越してくるなんてことは計画に入っていなかったころだ。
「雪月花」の始発駅である糸魚川まで、ついでに大糸線を全線乗車するつもりだったけど、計画を変更して富山で寄り道することにした。
終点の金沢まで「しらさぎ」に乗り、金沢から北陸新幹線で富山まで。
しらさぎからの車窓は8年前とは異なり、新しく作られた新幹線の高架が視界を覆う。
次に鉄道で北陸に来る頃には、敦賀から新幹線に乗り換えという旅程になっているだろうか。
新幹線で鉄道旅が便利になる一方で、在来線の景色は残念なことになってしまうのは複雑な心境である。

雪景色の北陸線。
大学受験の帰りに夜行急行「はまなす」から乗り換えて、特急「白鳥」に青森から新大阪まで乗ったなあ。
30年前のあのころ、消雪散水の中を走る419系電車の姿は今でもまぶたに浮かぶ。
そんなノスタルジーに浸っているうちに、あっという間に富山に到着。
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富山駅の南北を貫通する路面電車、8年前はまだ開通してなかったなあ。
路面電車に乗りたい気持ちが後ろ髪を引きつつも、今回の旅はヨメの誕生日プレゼント。
富山に寄ったのは白えびとホタルイカをヨメに食わすためなのである。

駅ビルの「とやマルシェ」に店を構える「白えび亭」に立ち寄って、昼間からビールと白えびの刺身とホタルイカの甘酢漬けを注文。
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ビールを頼んだら、お通しにホタルイカのしぐれ煮も付いてきた。ふひひ
白えびの刺身は濃厚な旨味が口に広がって、醤油をつけずにいただける。
これはもう、お刺身の天使や〜!
ホタルイカ、刺身や沖漬けを食べたことがあるけれど、実はあまり得意ではなかった。
生の牡蠣を食べたときに感じる、金属味のような苦みが好きではないのだけど、甘酢漬けはそういったイヤな部分が抑えられて箸が進む。
そして、ヨメが白えびのかき揚げ丼を注文した一方で、わたしは富山スペシャル天丼を注文。
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白えびやホタルイカはもちろん、ブリの天ぷらまで載っている。
ブリの天ぷら、初めて食べたけど脂がのった切り身を油で揚げるなんて、これはもう悪魔的な美味さ。

富山の海の幸で満腹。
一息ついて、あいの風とやま鉄道に乗って糸魚川へ向かった。
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途中、泊駅でトキ鉄の普通列車に乗り換える。
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やってきたのはET-122形の気動車だ。
この路線、元はJRの北陸本線で、全線が電化されいてJR貨物の電気機関車だって走っているのだけど、トキ鉄の旅客列車には気動車が使われているのである。
それは、路線の途中に直流電気と交流電気が切り替わる区間があるせいで、電車を走らせようとすると、両方の電源方式に対応できる交直両用形の電車が必要になるからなのだ。
交直両用電車は車両の製造コストが高く、第三セクターのトキ鉄にとっては導入しがたいという理由から、トキ鉄が保有する路線のうち、かつて北陸本線だった「日本海ひすいライン」を運行する車両には気動車が用いられているのである。
観光列車の「雪月花」も気動車で、外観はまったく違うが、車両型式はこの普通列車と同じET-122形である。

糸魚川駅には14:19に到着。
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ホテルから迎えが来るまでにたっぷり時間があるので、タクシーでフォッサマグナミュージアムへ向かった。
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ブラタモリで何度か紹介された糸魚川静岡構造線、通称「糸静線」はフォッサマグナの西の(キワ)
かつては海底だった地層では海の生き物の化石が発掘されたり、糸魚川市の中心を流れる姫川ではヒスイが産出されたりと、糸魚川は地質的に興味深い土地のひとつだ。
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フォッサマグナミュージアムの展示はなかなか見応えがあり、入場料が500円(モンベル会員は400円)とは思えないぐらいおもしい内容だった。
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ひとつひとつの展示にじっくり魅入られていると、6つに分けられた展示エリアの4つめあたりで時間いっぱい。
5つめと6つめは糸魚川とは直接的な関連がない内容のようだったので飛ばして見ながら出口に向かった。
16:00にはタクシーに乗って糸魚川駅に戻らなくては、ホテルから迎えに来てくれている車を待たせてしまう。

16:15にホテルの送迎車に乗り、笹倉温泉 龍雲荘に向かう。
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道中で見えた山々は焼山や火打山だろうか、富山から見る立山連峰に負けず劣らずの絶景だ。
こんな景色が毎日見られるなんて、うらやましい街だだなあ。
糸魚川駅から約30分、雪深い山間にあるホテルに到着。
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積雪量は2mぐらい。
冬の新潟県で宿に泊まるのは、スキー旅行で小学生のときに来たとき以来だな。
こんなに雪が積もっているのを見るのは北海道でもめったになかった気がするな。
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ホテルの窓から見える山は鉾ヶ岳かな。
夕日に映えてなかなかの絶景だ。

温泉の泉質は肌の角質を溶かしてくれる、つるつるすべすべ系の美人の湯。
雪深い山間で雪見温泉…と、しゃれこむつもりが雪が深すぎた。
窓の外を見ても露天風呂に出ても、雪の壁しか見えない。

夕飯はアンコウを中心に、糸魚川の海の幸をたっぷりいただいた。
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糸魚川の地酒もいただいて、至福のひとときであった。

翌朝は10:00にチェックアウトなので、ゆっくりと身支度をしていたら、バチバチとみぞれ混じりの雨が窓を叩く。
風もゴウゴウとうなっていて、今日の雪月花の運行に影響がないか心配になってくる。
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糸魚川駅に着くころには雨風はいくぶんか弱まり、トキ鉄の運休はなさそうだ。
雪月花の発車時刻までは1時間あるので、駅の1階にある「糸魚川ジオステーション ジオパル」に立ち寄ってみた。
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キハ52の実車のほかに、糸魚川駅を再現したNゲージや、姫川沿いの大糸線を再現したと思われるHOゲージのジオラマも展示されている。
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500円を払えばこれらの鉄道模型を30分間操作できて、先頭車両に備えられた小型カメラの映像をモニタで楽しむこともできるのだそうだ。
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この419系が借りられたら500円を払ってたなー。

ジオパルで良い時間つぶしができたので、雪月花の出発ホームに行ってみた。
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相変わらず風が強く、空は鉛色。
これはこれで、日本海らしい荒波も見れたりして悪くないかもな。
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この日の雪月花は冬季特別運行の「高田コース」。
普段は途中で駅を出て観光施設を巡る旅程は含まれないが、「高田コース」は高田駅で観光バスに乗って高田城の城下町を案内してもらえるのだ。
車内の食事は糸魚川の割烹「鶴来家」がプロデュースする和食の三段折詰で、通常運行の糸魚川発で出されるものと同じものようだ。
2016年12月に糸魚川市の中心で発生した大火災に巻き込まれて全焼した鶴来家だったが、被災直後も変わらず雪月花への提供を続けていたというのだから頭が下がる。

そんな料理をいただきながら、日本海の沿岸を行く雪月花。
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車窓も楽しみたいけど、料理にも集中したい。
長いトンネルの中が料理に集中できるチャンスだが、11:50には頸城トンネルの途中にある筒石駅に停車する。
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7分しか停車しないので急いで列車を降りて階段を駆け上がる。
290段、高低差176mを一番上まで上って帰ってくることはムリだから、時間を見ながら行けるところまで行って帰ってきた。

寒いのに汗だくになり、息も絶え絶え。
呼吸が整ったところで、ようやく料理を楽しむ時間である。
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どの料理も繊細で優しいお味。
ベニズワイガニのちらし寿司を一口食べたらカニの旨味が口いっぱいに拡がったのが一番印象に残ったな。
いつか機会があれば、今度はお店で食べてみたいものだ。

おいしい折詰も空になるころ、12:17に直江津に到着。
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ああ、思い出の直江津。
トワイライトエクスプレスで札幌に帰る途中、富山駅のホームでますの寿司を買っていたら発車時刻に間に合わず、特急「雷鳥」でトワイライトを追い越して直江津で待ったあの冬の夜。
コートもトワイライトの座席に置きっぱなしだったから寒かったなー。
富山と違って、直江津駅のホームはあの日のままの面影が残っていて、ちょっと切なくなってくる。

11分間の停車ののち、雪月花は方向を変えて妙高はねうまライン、かつての信越本線を高田に向かって進む。
直江津から10分弱の11:37に高田駅に到着。
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駅のホームでは市民団体「雁木のまち高田おもてなし隊」が「トンビ」や「角巻」に身を包んでお出迎え。
トンビは男性が着ているコートで、角巻は女性が羽織っているブランケットのような防寒着。
なんか、水木しげるの漫画に出てきそうな爺様もいるな。
あとで試着させてもらったけれど、ヨメによると角巻はとても暖かいらしい。
トンビは普通のコートの暖かさかな。袖がないのでジャケットの上から着ても動きづらくならないのはいい。

高田の街では高田城の堀に沿ってバスで一周したのち、明治時代に立てられた高田世界館という映画館を見学。
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建設当時は芝居小屋として建てられ、のちに映画館となって、現在でもフィルム映画の映写機が現役で稼働している希少な映画館である。
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つづいて、瞽女(ごぜ)ミュージアムを見学。
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瞽女とは盲いた女性が3人一組になってこの地域の農村で巡業し、三味線を弾いて唄う旅芸人で、わたしが生まれたころまで存在したのだとか。
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大島渚が監督したというドキュメンタリーもDVD化されているので一度通して観てみたいが、5000円弱はちと高い。
VOD配信とかないかなぁ。

さて、高田駅に戻って14:22に発車。
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ここでデザートの時間だ。
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地元のスイーツと雪月花オリジナルブレンドのコーヒーに加え、オプションのバースデーケーキ。
ヨメも喜んでくれたようで、なによりだ。

列車は終着駅の上越妙高をいったん通過して二本木駅まで走る。
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ここは新潟県で唯一のスイッチバック駅で、かつて蒸気機関車が走っていたころ、勾配の途中に駅を設けると発車できなくなってしまうため、駅構内を平坦にするためにスイッチバックにしたのだとか。
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それにしても雪が深い。
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左に直江津から上ってくる線路があって、その先に雪囲いがあるのだが、この写真では雪が覆っていてよく見えないな。

15:21に上越妙高まで戻って雪月花の旅は終了。
上越妙高で地酒や地ビールを買って、雪月花で呑めなかった分を新幹線の車内で補いながら、金沢でまた特急「しらさぎ」で米原まで帰った。
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たっぷり遊んだ週末であった。

さて、次はどこへ遊びに行こうかな。
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Posted at 2022/03/06 19:30:31 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2022年01月22日 イイね!

新しいカーライフ

新しいカーライフみなさま明けましておめでとうございます。(遅
年末年始は前の勤め先の有休消化もあわせてほぼ1ヶ月のモラトリアム。
ピーチアビエーションの乗り放題パスでも買って自分探しの旅に出ようかと目論んでしまったが、引越作業でなにかとバタバタしてしまった。
新居を探して、エリーゼを移動して、ムルティストラーダを移動して、ガレージの大物工具を秘密基地までトラックで運んで…と1ヶ月で滋賀と神奈川を何往復したことだろう。
しかも引越してすぐ、滋賀は記録的な大雪に見舞われ交通マヒ。

今度の家は滋賀のなかでも比較的雪が少ないとはいえ、冬場にエリーゼ1台では心許ない。
神奈川と違って、5分に一本の地下鉄に乗れる駅がすぐそばにあるわけでもない。
そんなわけで、冬場の下駄車として軽の中古車を購入することにした。

ネットの中古車検索サイトを探してみると、20万円前後がタマ数も多くていろいろ選べる最低ラインといったところか。
20万円前後で買える車種の中では16年落ちのミラジーノが一番気に入った。
欲を言えば、1世代前のL700型のほうが旧ミニっぽくて好きなのだが、走行距離10万キロオーバーで30万円ぐらいする。
ヨメも運転することを考えると、古すぎてトラブル多発では困る。
ともあれ、数年以内に買い換えるぐらいのつもりで最初に感じた直感を信じて決意した。

まんまるっこくてかわいらしいフォルムは、愛着がわいたらみかん色に塗り替えてもいいな。
屋根のあたりはクリアの上塗り塗装が剥がれてしまっているからな。
メッキパーツと、車外のアルミホイールもなかなかよい。
純正オーディオはCD/MDラジオというのが時代を感じさせる。
ナビもETC車載器も付いてないけど、まあ買い物と通勤にはなくてもいい。
気が向いたらドラレコぐらいは付けておこうかな。

アルトワークスを廃車にしたときに中断していた自動車保険を復活させて、さっそくヨメと奈良の生駒山スカイラインまでドライブに出かけてみた。
走行距離はまだ8万5千キロってこともあって、エンジンはスムーズにまわるし、ATミッションもヘンな変速ショックを感じさせない。
ただ、いかんせん街乗り重視の足回りとシート形状のせいで、カーブを曲がるとぐにゃぐにゃにロールするし、カラダはホールドされない。
サスペンションを変えるのはやり過ぎだけど、シートぐらいはレカロに入れ替えたいな。

あと、テールゲートのガススプリングがへたっていて、たまに落ちてくる。
荷物を出し入れしているときに落ちてくると頭や背骨をケガしてしまいそうだから、早い内に修理しなくてはね。
Posted at 2022/01/22 22:41:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミラジーノ日記 | 日記
2021年12月16日 イイね!

奥秩父もみじ狩りツーリング

去る11月14日、奥秩父もみじ湖まで紅葉狩りツーリングに出かけてきた。
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今回のツーリングはヨメとランデブー。
ヨメは3年ぶりぐらいにバイクを運転するってことで、軽めの往復300kmツーリングである。
ヨメのバイクはレンタル819東名横浜店でレンタルしたスズキVストローム250。
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試しに跨がらせてもらったら、軽くて取り回しが楽そうだ。
以前はセローに乗っていたというヨメには感覚的にも違和感なかったんじゃないかな。
朝10:00から夜18:00まで借りて、諸々込みで15,000円でおつりが来るぐらいのコスト。
ヨメが年に数回しか乗らないなら、買わずにレンタルで済ませるというのも選択肢としてアリだな。
レンタル店が横浜町田ICからすぐにあるから、ほぼ必ず通るルートからちょっと寄り道する程度なので、レンタル店までタンデムで行って、出がけに借りて出発するというのも苦にならない。
ただ、開店時間が10:00だから、週末に気持ちよく走るには出遅れ気味か。
この日も、秩父市内に入ったのが12:00すぎで、ヨタヨタと走るサンデードライバーが長い車列の先頭を走り、フラストレーションが溜まる時間帯になってしまった。

道の駅『あらかわ』に到着したのは12:50ごろ。
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きのこうどんを注文した。
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緊急事態宣言も解除されて人出も多く、店内はほぼ満席。
あんまりのんびりしていると帰りが遅くなってしまうので、うどんを食べたらすぐに出発した。

暖かい日差しを浴びて、紅葉に染まる秩父の山間を走る。
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日陰に入ると若干ひんやりとするが、それでも寒いと言うほどではない。
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多くのクルマが左折して三峯神社へ向かう、二の瀬ダムの交差点を過ぎるとようやくヨタヨタ走りのクルマがいなくなった。

ここから先の旧R140は、古くから秩父往還と呼ばれる街道で、甲府まで続く。
関所の跡もあるような古くからの集落を抜け、荒川の最上流域が作った深い谷を見下ろして走る景色は控えめに言ってサイコー。

新R140に突き当たったところで秩父市街に戻る方向へ走り、滝沢ダムで一休み。
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もうちょっと秩父のダム巡りもしたいところではあったが、レンタルバイクの返却時間に間に合わせるにはもう帰路に就かなくてはならない。

また春が来て暖かくなったら、またレンタルしてヨメと花見ツーリングに来よう。
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と、思っていたのもつかの間。
年内一杯で横浜を去る決断をしてしまった。
再びの転職。
滋賀にある某社からのオファーがあり、滋賀に舞い戻ることになった。
横浜市内の別の某社のオファーも捨てがたかったが、ガレージライフを充実させるならやっぱり滋賀かな。
6年間の横浜生活も楽しかった。
富士山に登ったり、初めて乗った東北新幹線に北海道新幹線。
福島の磐梯吾妻スカイラインには行けずじまいだったのが心残り。
もっと東北で遊びたかったなあ。

さて、年明けからの出戻り滋賀生活、ガレージライフの計画が膨らむねい。
Posted at 2021/12/16 17:39:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | ムルティストラーダ日記 | 日記
2021年10月05日 イイね!

All Wheel Drive

前回のブログ更新がとうとう一年以上も前になってしまった。
この間、いっさい遊びに出かけたりしていないなどというわけではないのだけど、つい、おおっぴらに公表するのもはばかられて、お蔵入りしたネタは数知れず。

そんな、なかば“自粛を強要される”というパラドックス的な状況のなか、半年以上まえに自転車を新調したネタを掘り起こしてみた。
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それは冬のある日のことだった。
週日は毎日出勤して夕飯や食材の買い出しは帰宅途中に済まていた日々から一転、自宅から買い物に出かける機会が増えた。
その日も新しい生活様式のいつものように在宅勤務を終えて、自転車で近所のスーパーマーケットへと出かけた。
ハンドルをしっかりつかんで、ぐっとペダルを踏み込むと、ハンドルがぐにゃり。
簡単にハンドルと前輪の向きがちぐはぐになってしまった。
これではまともに運転できない。
引き上げボルトが緩んでしまったかな?
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だが、折りたたみ自転車(フォールディングバイク)のパシフィック18には引き上げボルトとウスでフォークとステムを固定している方式ではなくて、パイプクランプの様な構造で、フォークの根本の円筒部でステアリングコラムの下端を締め付ける方式になっている。
その締め付けボルトを増し締めしてみると、まったく締め付けトルクが上がる手応えなくボルトが最後まで閉まってしまった。
ふつう、こういうのは締め付けていくと徐々に締め付けトルクが上がって、「まあこんなもんかな」ってところまで締め上げればいい。(厳密にはトルク管理するべきだけど)
ところが、こいつはボルトが底突きするまで締まってしまった。
それでもハンドルと前輪の繋がりはゆるゆるだ。

よーく見てみると…
01.JPG
締め付けボルトの反対側がパックリ一筋に割れてしまっている。
この円筒部、押し出し成形のアルミ(たぶんAl-Mg-Si系かな?)で肉厚が2.0mmもない。

まあ…天寿を全うしたとみていいかな…

20年ぐらい前に購入したパシフィック18。
当時は社員寮として会社が借り上げたワンルームマンションに住みはじめたころで、集合住宅の自転車置き場に愛車を置きたくなくて、自室の片隅に保管しておけるのが購入の決め手だった。
ところが「せっかくだから」とクルマに積んだり担いで鉄道に乗ったりして、遠出もするようになった。

フォーク丸ごとを購入して交換すると4万円弱かかるし、元のアルミポリッシュではなくマットシルバー塗装になってしまう。
ポタリングの旅も捨てがたいけれど、今は20年前とは違う生活環境だし、新しい生活様式のためにも前かご付きの電動アシスト自転車に買い換えよう。

ってなわけで、新車導入である。
ブリジストンの「ステップクルーズe」というモデル。
内装式3段変速の人力パワートレインはコグドベルト駆動で、注油の手間とズボン裾の汚れから解放される。
電動パワートレインは前輪ハブに内蔵されたインホイールモーターだ。
これで実質的に二輪駆動。すなわちAWDである。
03.JPG
わたしが二十歳前後のころ、マウンテンバイクで二輪駆動にできないものかと空想にふけったものだ。
オートバイの前輪に複雑な機構でチェーンを取り回して二輪駆動化した改造車がバイク雑誌で紹介されていたり、市販の車両もどこぞの国で造られていたっけか?
でもいずれも無骨で重そうで、あまりスマートじゃなかった記憶がある。
わたしの空想ではペダルで油圧ポンプを回し、前後の車輪のハブに設けたタービンを駆動するという機構だった。
これなら前後輪の回転差も油圧が吸収してくれる。
そんな自転車、自分じゃ作れないし、作ろうとするほどの情熱もなかったけれどね。
電動アシスト自転車で二輪駆動が実現するとは思ってもみなかった。

さて、このモデルを選んだ決め手は遠い昔の二輪駆動へのあこがれというだけではなくて、回生ブレーキもついてるという点。
アシストモーターが人力パワートレインのチェーンを駆動する方式では、惰性で走行する際にはワンウェイクラッチが働いて、車輪の回転をモーターに伝えることができないが、インホイールモーターの方式ならば常に車輪とモーターの回転が直結している。
そこで、惰性走行時はモーターを発電機として作用させて、車速を抑制しつつ、そこで得たエネルギーを電気に変えて充電するというのが回生ブレーキである。
古くから電車でも使われてきた技術で、電気自動車やハイブリッド車でも使われている。

で、この自転車の回生ブレーキ、使い勝手はどうかというと…イマイチ。
たしかに、何の抵抗もなく坂を下るよりは幾分か速度を抑制できている。
しかし、急勾配を安全な速度に抑えるというほど強くは効かない。
ブレーキ操作をしなければぐんぐんスピードが乗ってしまう。
ゆるーい下り坂をさーっと気持ちよく下りたい時には抵抗感が強くて、気持ちよさが半減してしまう。
バッテリーが満充電に近い状態では回生失効、あるいは過充電が発生するので、回生ブレーキがかからない制御がされているのだけど、回生ブレーキがかかっているときとそうでないときの差が「ほんの気持ち」程度でしかない。
回生ブレーキの強度を調整できるような操作系もほしいなあ。
Posted at 2021/10/05 18:50:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2020年11月24日 イイね!

利尻の海の幸

諸君、飯テロの時間だ。
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今回、利尻山登頂の前後に宿泊したペンション「レラモシリ」。
スタッフが島で釣り上げた魚をはじめとする、利尻の海の幸が朝晩の食卓に上がった。

一泊目は、ホッケの開きにニシンの粕漬け、ラワン蕗のおひたし。
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ホタテの味噌汁にいくら丼。
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そしてジンギスカン。
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ジンギスカンというと、肉をタレに漬けてから焼くか、焼いた肉をタレに浸けるか、北海道内でも地方によって違うというのは聞いたことがあるが、いずれも鉄鍋で焼くのものだ。
こんなふうに、土鍋で蒸し焼きにしたのは初めて。
これが利尻流なのだろうか。
ふたを閉じて焼くから、脂が飛び散らないのはいいね。

二日目の焼き魚はなんだったっけ?
下山後でクタクタに疲れたところに、利尻の水で造った酒「麗峰の雫」が美味すぎて記憶が曖昧になってしまった。
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そしてカニ鍋。
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あーんどウニごはん。
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ウニは炊き込みごはんにするのが一番好きだ。
子供のころは島根の海でウニを拾って、その場で割って食べるか、家でウニごはんにしてもらうか、どちらかが好きな食べ方だった。
そういえば、ウニごはんは子供のころ以来だな〜

そんなわけで、2泊3日の利尻登山は終了。
66.JPG
こんどは別のルートでも登ってみたい。

さて、帰りの道でハプニング。
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下山後に商船三井フェリーから電話があって、台風12号が近づいているため帰りに乗る予定だった便が欠航になったという。
1泊ぐらいなら帰りの便を延期しても良いけど、次は日曜に出航する便までないのだそうだ。
それでは月曜に出勤できなくなってしまう。

どうしたものかと悩んだあげく、稚内から函館まで自走して函館フェリーで青森まで渡り、そこからさらに神奈川まで自走するルートに変更した。
途中、フェリーの中で2時間寝たほか、福島あたりでえりぴよさんの中で1時間の仮眠をとっただけ。
若いころならともかく、この歳で強行軍はきつかったー。

さて、次はどこに遊びに行こうかな。
Posted at 2020/11/24 20:31:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

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たぶん投稿者は私と世代が丸かぶり」
何シテル?   05/12 20:40
ボンサイスト 心得の条 我が車 我が単車 我が躯と思ひ 盆栽の儀 あくまで自己満足にて 己の技量無く 凡才いかにても覆らず なお 死して屍拾う者なし...

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