フロントキャリパーOHとブレーキホース交換
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4/21に作業した『ビッグローターキット取付&ブレーキパッド交換』の際、キャリパーピストンのダストブーツに破れがあったので、このままではディーラー車検はNGかと考え、キャリパーのOHを行いました。
準備したモノは、右側から次のとおりです。
●ミヤコ ブレーキキャリパーOHキット
●RG Racing ブレーキフルードDOT4.2
●SWAGE LINE メッシュホース
なお、SWAGE LINEのメッシュホースは、L880K用しかラインナップしていませんが、LA400A(K)でも使用可能です。
専用品をご入用の方は、各種メーカーがラインナップしていますので、そちらを購入してください。
また、私の調べ方が悪かったのか?バンジョーボルトのピッチが分からなかったのと、地域的に塩カル撒くような土地でもないので、バンジョーボルトは純正流用するため、フィッティングはスチールにしました。
スチールフィッティングでもクロメート仕上げのため、塩カルを撒く地域でなければ、サビの影響はありません。
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先ずはフロント側からジャッキアップして、キャリパーとブレーキホース外します。
今回はブレーキフルードをDOT4からDOT4.2に変更するため、抜けるだけフルードフルードも抜いておきます。
キャリパーを外したら、ピストンを抜いてシールやブーツを外します。
ピストンは軽くペーパーを掛け、ブレーキクリーナーで洗浄しておきます。
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キャリパーもピストンを抜いた後、内部に軽くペーパーを掛け、ブレーキクリーナーで洗浄しておきます。
ここからは手がグリスまみれだったため、画像はありませんが、ミヤコのOHキットに付属するグリスを薄く塗り、ピストンシールを馴染ませます。
キャリパーブーツも内側にグリスを薄く塗り、キャリパーにはめてピストンを差し込みます。
キャリパー・ピストン・ブーツが上手くはまったら、エアーでピストンを出して手で押し込みを数回繰り返して、キャリパーとピストンを馴染ませます。
ちなみに二輪車の場合、キャリパーブーツはありません。
また、二輪車ではピストンシールにはブレーキフルードを塗って馴染ませる車輌もあり、よくよく考えてみればグリスよりもブレーキフルードを馴染ませる方が理に適っていますね。
実はピストンに余りグリスを塗ってしまうと、ブレーキフルード内にグリスが入り込み、小さな塊ができるケースがあるため、どちらを選択するかは、オーナーの好みに寄ります。
OHキットには、キャリパーピン用のダストブーツも付属しているので、こちらも交換しておきます。
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キャリパーを装着し、ステンメッシュホースを装着します。
純正のブレーキホースにはカシメたホースクランプが付いていますが、SWAGE LINEでは付属のクランプを使います。
使い方は取付説明書のとおりですが、ホースにラバーブッシュを取付け、クランプを被せて力任せにクランプを曲げて取付けるようですね。
ホースクランプは0.5mmほどの鉄板なので、簡単に折れ曲がりました。
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位置決めがなかなか難しかったです。
ステンメッシュホースを車輌側とキャリパー側に固定し、ハンドルを目一杯、右→左と何度か切り返し、ホースの撓みを確認しました。
この作業は1人では無理ですね。
今回、いつもの昭和自動車さんが都合により一部の営業を止めているため、『ドアパンチその後』でお世話になった堀江自動車さんで作業しました。
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車体右側も同じように作業しましたが、Pocopenのストラットケースが左右同じ?のため、ホースクランプの取付位置が「左側は後ろ」、「右側は前」になっていました。
そのため、左右でホースクランプの取付位置も異なることに注意してください。
こちら側もハンドルを右→左と何度か切り返し、ホースの撓みを確認しました。
ブレーキホースに無理なテンションが掛かっていないか?を確認して各部を本締めします。
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マスターシリンダータンクにブレーキフルード(DOT4.2)を入れてエア抜きをします。
Pocopenのマスターシリンダータンクのキャップを初めて外しましたが、内部にフィルターがあって、ブレーキラインに細かなゴミが侵入しないようになっていました。
先ずは真空ブレーキフルードブリーダーでエア抜きをします。
これは堀江自動車さんにお借りしました。
続いて実際にブレーキペダルを踏んで、エア抜きを何度か繰り返します。
この作業も1人では無理なため、手伝ってもらいました。
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次にリア側のステンメッシュを取付けます。
フロント側はホースクランプで車体に固定しますが、リア側はU字型のクリップとスペーサーで固定するようです。
ちなみに取付説明書では、スペーサーが1.6mm、2.0mm、2.5mmとあり、6枚のスペーサーがあったのですが、キットに入っていたスペーサーは全て1.6mmでした。
なぜかは分かりません。
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リア側のブレーキホースは約10cm程度です。
赤色丸から水色丸を繋ぐのですが、赤色丸の部分が外しづらくて非常に面倒でした。
特に純正でもU字型フックが装着されているのですが、なかなか外れません。
貫通ドライバーを当てて、プラスチックハンマーで叩いても、フックがクルッと回ってしまいます。
何とかU字型フックを外してブレーキホースを外しました。
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純正ブレーキホースを外したら、ステンメッシュホースを取付けるだけです。
取付説明書のとおり、車体側はスペーサーを1枚入れて締め込んだ後、U字型フックで固定します。
ドラム側はスペーサーを入れずに締め込んで、U字型フックで固定できます。
フロント側と違い、クリアランスを確認する必要がないため、左右のステンメッシュホースを本締めしたら、後はエア抜きするだけです。
フロント側と同じく、真空ブレーキフルードブリーダーで作業し、実際にブレーキペダルを踏んで、何度か繰り返しエア抜きは完了です。
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エア抜きが上手くできているか?近くを試走し、問題がないことを確認します。
試走した後はブレーキフルードが漏れていないか?ブレーキペダルのタッチに違和感(エア噛みがないか)をチェックして終了です。
今回、ブレーキフルードを純正のDOT4から、RG RacingのDOT4.2に交換したので、交換年月日とDOT4.2に交換したことを記しておきました。
今回、DOT4.2にしていますが、
たまたまストックしていたモノがコレだっただけで、特に理由はありません。
ただ、RG RacingのDOT4.2はDOT4規格でありながら、ドライ沸点がDOT5規格を上回る性能があります。
『DOT』の後ろの数字が大きいほど沸点が高くなります。
ブレーキシステムは大量の熱が発生するので、沸点が低いとフルードから泡が出て、液の圧力が伝達できなくなってしまい、『ペーパーロック現象』が発生してブレーキが効かなくなる恐れがあります。
今回の作業は試走後のチェックを含め、約2.5時間くらいでした。
工具は堀江自動車さんに全てお借りし、最後にプロのチェックもしてもらいました。
また、ブレーキフルードの滲みや漏れが心配なときは、ブレーキクリーナーよりも水で洗い流す方が簡単ですので、ブレーキ関係の作業をした後は洗車をしておくことも重要です。
最後にお約束ですが、ブレーキは車の安全に関わる重要な部品ですので、専門的な知識と技術が求められます。
DIYでの作業は、万が一の事故に繋がる可能性があり、作業自体も危険が伴いますので、プロに依頼することをお勧めします。
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