2017年09月12日
車両総重量1.1倍ルールについて(私的解釈も含みます)
10/1から施行される新しい検査基準なんですがね。
この話は前から知ってましたが、ほんとにやるの?な雰囲気もあったのであまり真剣に考えてませんでしたw
だって、民間の車検工場(指定整備工場)で、車両重量なんて測定できないから。
測定も出来ないものをどう運用するんでしょ?の部分が何も通達されてないのが実情です。
陸運局は重量測定できますが、じゃあ、車検に来た車を全部計るの?って現実問題無理でしょ。
一日何台検査に来てるんだい?
つーわけで、運用面についてはほぼ不可能だろうと考えてます。
間近に車検を控えてる方もいるでしょうけど、そんなに心配しなくても良さそうだと思われます。
と実用面の話から入ってしまいましたが、皆さんが知りたいのはソコじゃないんですよね?
早い話、「純正ブレーキの車で、型式認定に記載の車両総重量より10%増えたらアカンよ」
ってことです。軽い分にはお咎めなしっぽい。
では純正ブレーキじゃない車は?ってことが重要なんでしょうけど、これは1kgでも増えちゃダメとも解釈できます。解釈って都合の良いようにとるか、都合の悪いようにとるかで変わってきますが、ブレーキ交換しちゃダメという決まりはありません。が、今回の規定では「純正ブレーキの車は」と言ってますので、純正じゃない車は「重量増えたらアウト」とも取れます。
実際の数値として、今売れて売れてうらやましいぞコンチクショウなスバルWRX(VAB)の諸元表を見てみましょう。
車両重量 1490kg これに55kg×5人=275kgを加算した数値が
車両総重量 1765kg となります。
この1765kg×1.1=1941.5kg これが重量増のリミットとなります。
その差 176.5kg 何のパーツつけたら176kg重くなります?って考えると、さほど気にする数字でもないのかな?とも思えますけどね。純正ブレーキなら。
では純正ブレーキではない私のGDB。
純正ブレンボからスバル4ポッドになっています。ここだけ見ると、軽くなっています。
ではどういう扱いになるのか?ということですが、規定では軽くなってる場合のことは特に記載がないように思えます。規定の文章は複雑すぎるし、色々なパターンの計算式などもあって、正直、どれがなんだかわかってないだけかもしれないけどwでも、私がわかってないんだから、陸運局の検査官もわかってないですよきっとwww
と冗談はこのくらいにして。
規定では、型式認定の数値を基準としていますが、私は構造変更をしているので、類別・型式が空欄になっています。備考欄に元の類別・型式は記載されていますが、それを用いるのか、実測値を基準とするのかあいまいなところでもあります。実測値ということなら、構造変更時に重量は測定していますし、そのときはすでに4ポッドでしたので、何も問題ないのかな?とも取れますが、車検証の数字ではなく、型式認定のときの数値だとメタボ化で10kgほど増えてます。
じゃあブレンボに戻せばOKなの?いやいやホイール15インチ化でそのくらい軽くなってる??うん、重量計れないから何とも言えんwww
お友達の車で、ブレンボから4ポッドにしてる人が数台います。
これは?
純正ブレーキではないので、1.1倍ルールは適用されません。が、おそらく重量は増えてはいないと思いますので、OKなんじゃないかな。
ではGCなどの車種でブレンボに交換をしている車が1.1倍を超えてしまったら?
書面上ではアウトっぽい気もします。単純にブレーキだけで重くなってるでしょ。この場合、ブレーキ交換している車なので、1.1倍までOKルールは適用されず、ちょっとでも増えちゃダメよルール適用かな?ブレーキ交換で性能が上がるって事は一切無視のようなので。
正攻法で解決となると、その重量でも制動能力があることを証明できれば良いのですが、そんなん自動車メーカーにしか出来ないほど、金がかかるし複雑で難しい事で、個人でできることではありません。
じゃあ、どうなるのよ?!
他で軽量化すればOKなのかな?
ぶっちゃけ、始まってみないとどうなるかわからないところでもあります。
スパっと正解が言えなくてゴメンね(^_^;)
しかしですね。
そもそも論なんですが、ブレーキに関しては、指定部品という括りに入っていまして、何をつけようが、取り付けなどがちゃんとしてればほぼ何でもOKなんです。制動力が基準を満たしていれば、鋳物から自作したキャリパーだってOK。
マフラーなどもそうです。音量や排気ガスが基準値以内で、遮熱や取り付けがちゃんとしていて排気漏れもなく、出口の向きも規定内であれば、流用や自作マフラーでもOK。買ったときに付いてくる性能証明書は実は不要。証明書が有っても無くても基準値実測が全てです。証明書は、開発段階で新品のときの性能証明であって、使用過程の現在の性能を証明するものではありませんから(Dなどは出せって言うところもあるようですが、STIやゲノムの製品だと出せとは言いませんよね。同じ後付けマフラーなのに)
じゃあなんで、「純正ブレーキの車は」って但書きがあるかというと、これは自動ブレーキに絡んでくる話なんだろうと想像しています。
自動ブレーキの性能は、メーカーが生産して型式認定を取ったときの重量で性能証明をしています。ユーザーが何か改造なりして重量が重くなってたら性能通りに止まりません、ってことを、新技術として認可した責任のある国交省が逃げているんだと。裏読みし過ぎかもしれませんが、もし、止まらずに重大事故になった時に、事故車両の検証をして、重量が重いとなったら、製造メーカーも責任から逃げられるから、こういう法律ができたことを内心歓迎しているのではないかとも思います。
今後、さらに「自動」がついた装置が増えてくるんだろうけど、その度に逃げ道つくらなきゃならん。
今回のことも、もしかしたら大きな力を持つメーカーから法改正の提案があったのかもしれないと、そこまで勘ぐりたくなります。
さらに「そもそも」ですが、車両総重量は無人の車(車両重量)に、乗車定員×55kgで計算しています。
人の体重なんて100人居れば100人違うのに、一人55kg計算です。俺が乗っただけで、話の前提は総崩れwww 実際にはアトム級(女子46.26kg以下)のボクサー5人と200kgの相撲取り5人が同じ土俵なんです(お、上手い!)
さらに、某自動車メーカーお得意のゴルフバッグを乗車定員分トランクに入れても、それは無関係w
実際の街中ではそんなのいーっぱい走ってるのに。
基準値なので、どこかに線を引く必要はあるのでしょうが、あまりにも実用と離れているとは昔から思っていました。この実用から離れた数字を基準に新規則って何か違うよね~って気持ちは捨てられません。
はい、以下 毒吐きますーーーーーーーー。
話も軌道を外れます~~。
軌道に頼らず、自ら進む方向を決められるのが自動車だからな。
元々軌道はないのだよ。
こんなことやってるから、どんどん車は面白くなくなるんだよ。
何でも自動、自動って購買を煽るだけで、シートとハンドルのセンターも出せない、ペダルは人間の体の構造を無視した位置に設置、踏み間違いは自動技術でカバーしますとか自分で原因作って自分で解決、そのためにお金払ってねなクソメーカー、そんなクソ車ばかりもてはやす自動車ジャーナリスト、乗せられちゃうユーザー、ほんとどうかしてるよ日本の自動車産業。
もうね
全自動は洗濯機だけでいいじゃんwww
たぶん、この法律作った人も数字並べてるだけで、実施はどういった方法で、とか考えてないよね。ナントカ力学のプロが考えてるんだろうケド、車のプロではないと思うし。運輸局の連中も上から降りてきた指示だからやってるだけだろうしね。
ここだけの話、陸運局の検査官って、整備士どころか検査員資格も持ってないみたいだよ。彼らは検査員じゃなく検査官だから、知識はあるんだろうけど、民間の検査員のほうが整備に関してはプロだと思いますよ~。
さて、ラリーカーとかどうするんだろ?国内ラリーの車ってナンバー付きが前提だからね。
ロールケージ組んで数十キロ重くなるよね。他で軽量化もするけど、ブレーキ換えちゃったらどうなのさ?
しばらくは整備工場も陸運局も混乱しそうだな。
ヘッドライトの検査がロービーム検査になったときもそうだったけど、検査落ちまくりが激増して、ちょい古い車はハイビーム測定でもOKよん♪とか後出し法律持ってきたからな。
俺らは面白かった頃のクルマを知ってるし、今だってすげー楽しんでるし、だからまだ良いけど、これからの人が可哀想だよ。
俺らと同じようなクルマを操る楽しみを知らないまま、自動車産業べったりの国と儲かるものならなんでも車の形にしちゃうメーカーの全自動自動車に乗せられちゃっうんだからさ。
こちらのほうが、私なんぞの説明よりわかりやすいかも。
DIYラボ
http://www.diylabo.jp/column/column-347.html
参考資料
独立行政法人 自動車技術総合機構HP
https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/shinsajimukitei.html
↑ちなみに、この法律に関するパブリックコメントは公開されていませんwwwwwwズルいよね~。
審査事務規定
4章
https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/fkoifn0000000ljx-att/fkoifn0000000m2l.pdf
(4-20項が当該のことです)
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2017/09/12 23:36:10
今、あなたにおすすめ