MUGEN 『TECHNICAL Brake』④
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Brake
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「走る、曲がる、止まる」。これら3つの基本となるクルマの運動は、スポーツカーではさらに高い次元でバランスしなければならない。自然吸気のエンジンとしては、圧倒的な高性能ユニットを搭載するシビックTYPE R。そのパワーに見合った制動性能を持ち合わせてこそ、真のスポーツカーと言える。
無限は、つねに"究極の開発現場"としてサーキットにおける実戦使用を重視している。マシンの開発・供給を実施しているSUPER GTに参戦しているNSX-GTには、過酷なレースを闘い抜くためのブレーキシステムが当然装備されており、無限シビックTYPE Rには、そのレーステクノロジーをフィードバックした同等のクオリティを持つ制動性能を備えている。
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ブレーキローター
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スタンダード車にはもともと市販レベルを超えた高品質のブレーキシステムが装備されているが、更なる制動性能の向上と耐久性アップを目標とし、先行開発において実走行データを元にした独自開発の制動試験を繰り返し実施。結果、無限ハイパフォーマンスブレーキシステムのブレーキローターは、無限独自のスリット加工を施すことになった。
ローター面に1mm深のスリットを5本備えることで、ブレーキシステムそのものの制動力と耐久性に絶妙なバランスを実現。パッドのローターに対する食いつきの高さと、パッドの適正な面圧を保持することが可能となる。スリットの方向は、あえて一般ローターとは逆レイアウトに設計。ブレーキパッドの効きと耐久性のバランスを重視した結果である。しかも、スリットの位置を表と裏で違えることで、不快なブレーキジャダー(振動)の発生を抑えている。
一方、ストリートからサーキットの幅広いフィールドにおいて、高性能を実現するブレーキパッドの開発も同時並行で実施。スタンダード車に標準装備しているブリヂストン・ポテンザRE070のポテンシャルを100%引き出す性能と、ドライバーにとってさらにリニアな制動を体感できることを目標に、無限のブレーキパッドの開発はスタートした。
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幾度も繰り返される独自の走行試験とダイナモ試験の中で見えてきたのが「挙動」。ドライバーに伝わりやすいダイレクトなブレーキフィーリングと、コントロールのしやすい踏み応えによって、より限界の高いコーナリングに導いてくれる。
無限シビックTYPE Rに設定したブレーキパッドは2タイプある。市街地からミニサーキットをカバーする『Type Sport』と、サーキットでのよりハードな走行をメインに設計した『Type Competition』。どちらもリニアなコントロール感を実現しており、ドライバーが重視するフィールドによっていずれかを選択することになるだろう。
“チューニングは常にトータルでなければならない”のは、当然足まわりでも同様である。無限ハイパフォーマンスブレーキシステムは、類い希なるグリップ性能を持つポテンザRE070というタイヤ性能を、最大限発揮するために研ぎすまされたものである。決してひとつのパーツのみで運動性能を全体向上することはできない。常にレースという限界の世界を味わってきた無限の答えである。
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ブレーキパット
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ミクロメッシュブレーキライン
一般的なステンレス鋼線補強ブレーキホースは、その固さゆえに取り付け時にかなり無理な取り回しを強いられることがある。無限ミクロメッシュ・ブレーキラインは、FMVSS(米国自動車安全基準)No.106に適合した優れた柔軟性でSTD.と全く同じ位置に取り付けることが可能。フィッティング部はカシメ形状とし、一般的なねじ込み式に見られる抜けや液漏れ等のトラブルを解消している。また取り付け部及びホースの耐久性をチェックするためのホイップ試験も余裕でクリア。装着対応車種については実際の取り付け確認を実施、フルバンプ時、左右フル転舵をするなどしてホース長の確認を行うほか、スポーツダンパーを取り付けて、サーキットをスポーツ走行した際にも干渉がないかの確認に至るまで細かなチェックを実施している。
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