刃物砥ぎにトライ中

今日は。

私の得意分野の話題が、出ましたね！

包丁の研ぎと鉋やノミの刃研ぎは、似て非なる研ぎです。
包丁の場合は、片面の研ぎでもOKで、研ぎ返りを一回裏側を落とせば、紙位は切れる様に研げるのですが、鉋やノミではそうは行きませんよ！

私は、関西の小野市に居た頃には、黒檀を削る機械鉋の刃を研ぐのが仕事でした。
ソロバン職人が使う刃を研いでいました。
９０％位を機械研ぎで済ませて、残りの研ぎを手作業では付けをしていましたが、研いで届ける度に職人に怒鳴られた経験が有ります。

先ず、刃研ぎの砥石のセット状況を見ますと、その状態では砥石が動いてしまい、正確な研ぎには程遠い状態です。
砥石を固定出来る台を、得意の木工で製作してください。

其れと、砥石の種類が少なすぎます。
最低荒砥から仕上げまで、4本位で仕上げ砥石を用意してくださいね。

次は、砥石の面出しを確実に行い、何時も平面に修正しなければ、鉋は勿論ですが、ノミを研ぐのも駄目だと思います。

松本に来た頃、近所に家具屋が有って、欅の机を作るのに鉋を研ぎに出すと言うので、私が研いで見ようかと言うと疑いの目が！
砥石の面出しから始めて、研ぎあげると試験に鉋掛けをして驚いていました。
当時の私の年齢は、23才位だったと思います。
若造が、完璧に鉋を研ぎあげた事が驚きだった様です。
小野市で、ソロバン職人に鍛えられた技が生きまして、その家具屋では一目置かれていた事が有ります。

最近では、替え刃の鉋が有りますので、私もそれを使っています。
砥石の面出ししなくても良いし、釘を削って刃こぼれしても替え刃を交換するだけでOK、楽ちんな手抜きでごまかせますので、良い時代に成りました。

やるのは自由ですから、頑張って見てください。
検討を祈る！

今晩は。
職人さんのご意見有難うございます。出里は刃物の三木市でしたかな（近所だったか）？

・次回　アップ予定ですが、簡単な砥ぎ台を作っています。
また手間かけて平面だししました。ゆっくりブロックのザラ面で擦り上げました。
砥石も荒・中裏表を買ってきています。

・実家を探せば親父が使っていた砥石がゴロゴロしていますので持って帰ります。親父は私と違って、カミソリを研いで髭剃りしていました。勿論、包丁やノミ、カンナ、ハサミも遣っていた記憶が有ります。存命の内はよく砥ぎを頼んでいました