納車〜200km走行時点 2剤併用によるホイールの鉄粉除去

化学の視点で、鉄粉除去剤を考察してみます。
鉄粉除去剤は、おおよそ、以下の反応によって紫色の水溶性物質に変化しています。
見やすくするために、S-CH2COO- NH4+を●と書き換えます。
Fe2O3 + 6（●）→2Fe（●）3 + 3H2O
酸化鉄のFeとOの結合が、FeとSに置換されるシンプルな化学反応です。
あくまで酸化鉄がターゲットとなっており、鉄ではない点が面白いと思います。
特殊環境がなくても自然に進行する化学反応であれば、確率論として、分子同士が出会う頻度を上げれば、より大量の反応が起こると推察できます。
機序は、2つ考えられます。濃度依存性と時間依存性です。

走行距離は、約200kmです。
まずは、GBS-Rを原液で噴霧しました。
鉄粉の分布量に関する情報を可視化してくれる診断薬的な使い方です。
貯留性は低めで、濃度依存性の特性が発現しています。薬液が広い範囲に散らばる性質も好都合です。辺縁部に多く、また全般的に量が多いことも把握できました。

アイアンバスター7を2倍希釈で噴霧しました。半ゲルのため、貯留性が高く、一気に反応が進みました。

アイアンバスター7の追加噴霧です。まだ反応が止まりません。時間依存性の特性を発現し、鉄粉量が多い部位での反応を促進してくれます。

アイアンバスター7の3回目の噴霧です。完全ではありませんが、おおよそ反応は止まりました。
前車に比して、4倍近い鉄粉除去剤を使用しており、鉄粉量が激増している状況が確認できました。新アイテム追加による新たなレジメンを考案する必要性も感じました。

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謝辞
日常的な鉄粉除去の重要性は、みん友o.z.n.o様の手技手法に強い影響を受けています。重症化すると、サンポールの投入が必要になることもあるそうで、強い酸はなるべく投入したくないところです。
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