2022年10月07日
今朝こんな夢を見た。
ワインディングロードを流しているとバイクが私を追い越していった。
しばらく行くと大きく迫り出したカーブに展望台を兼ねた駐車場があり,さっきのバイクが1台だけ停まっている。
話し掛けるつもりはなかったが,どんな奴か気になり3台分離れた白線内に私もクルマを入れた。
ライダーはミラーにヘルメットを引っ掛けて缶コーヒー片手に眼下に広がる湖を眺めている。
少々くたびれた革ジャンにジーンズ姿のそいつは私に気づき,こちらを向いた。
えっ!女じゃん!
(夢はここで終わったが,もし続きがあったならばこうだ…)
彼女は私と目を合せるのを避けるかのように私のオープン2シーターを眺めている。
そしてクルマから視線を逸らぬまま会釈もせず「ミッドシップでしょう?いいマシンですね」と唐突に喋り掛けてきた。
一瞬戸惑ったが,「ありがとう。あなたのVツインだってなかなかですよ。乗りこなすのは難しいでしょう?」
女子にしては短めの髪で化粧もそこそこのサバサバした性格の彼女とは,それからバイクやクルマの話題で打ち解けるのに時間は掛からなかった。
私は前々から懐いていた疑問を思い出し彼女にぶつけてみた。
「バイクはメットをかぶるから髪形崩れるでしょう?特にジェットだと風を受けてメイクだってグチャグチャにならない?」
彼女は急に唇をすぼめ両方の頬を大きく膨らました。
そして,それ以上こらえられなくなくなったと見え一気に吹き出した。
「アハハハハハハ!おかしいー!ゴメン!ゴメン!」「そりゃ女の子ですもん。お化粧する時もあるけど…風を感じる愉しさは何事にも代えられないわ。それに大好きな風はあたしの容姿なんて全然気にしてないから」
バイクやオープンカーの魅力は乗ってみなけりゃ分からない。
風を切って走る爽快感や閉ざされたキャビンの中からでは得られぬスピード感。
遮るものなく聞こえてくるエンジン音やエキゾーストノート。カーブを切ったときのスキール音。
風を切って鼓動を響かせるサウンドには迫力がある。
バイクやオープンカーは快適性の代わりに人をワクワクさせる多くの魅力を備えているのだ。
単なる移動手段ではない。心を満たす大掛りなガジェットだ。
しかし,クルマ好きでも実際にオープンカーを乗り回してる男は限られる。
メイクを犠牲にしてハンドルを握る女子も稀だ。
そんな2人が偶然出会って,風の中で大声で笑い合い,いつしか時間を忘れるのだった。
(誰もいない駐車場には主人の帰りを待つVツインが夕陽に照らされていた…)
Posted at 2022/10/07 12:30:25 | |
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2022年10月07日
100人中99人の女子は屋根のないオープンカーが嫌いだ。
車内に巻き込む強風で,気合いを入れてセットしたヘアスタイルもカチューシャなしでオールバック。
うるるんリップはカサカサになり,つけまは剥がれかけ左右不揃いの妙な目力。
紫外線は直接メラニン色素を直撃するわ,田舎を走れば羽虫の大群に遭遇し目や鼻に入るわ,都会では排気ガスを浴びて顔も服もススけて臭いし…
おまけに夏は暑い。冬は寒いときたもんだ。
中には自分より目立つクルマそのものが嫌いと感じるデコレーション女子もいるようだ。
これに対しクルマ好きの男子は,オープンカーこそスポーツカーの王道だと信じて疑わない。
こんな価値観のオープンカー乗り野郎は得てして美女を助手席に乗せたがる。(誰でもそうかw)
だが,こんな女子たちをドライブに誘うのは,あおり運転で検挙されるぐらいの勇気と覚悟を必要とするのだ。
ところが100人に1人の確率でオープンカーの素晴らしさが解る粋な女子もいる。
実は今日,そんな稀な1人を見つけ出す術(すべ)に気が付いたのだ。
全国のオープンカー乗りの諸兄に告ぐ!
もう地雷を踏む覚悟もロシアンルーレットをやる決心もいらない。
(つづく)
Posted at 2022/10/07 12:21:33 | |
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