こんにちわ。
インフルエンザりおなです。
今回は足回りのお話。
みんカラをみてるとみなさん車高調をすごくつけてるんですけど疑問に思うことも多々ありまして。今日は足回りについて簡単にお話しようかと。
まずみなさん足回りというとまずサスペンションが浮かぶと思いますが車はサスペンションで曲がってるわけではありません。
車はタイヤで曲がっています。
サスペンションというのはあくまでタイヤの補器類にあたります。
タイヤがその性能を100%発揮できるように手助けを行う部品です。
なのでほんとはサスペンションを交換する前にどの程度のタイヤを使っていくかを決める必要があります。
タイヤの踏ん張り力が10としましょう。
このときサスペンションの踏ん張り力が10だとサスペンションが踏ん張りきったところでタイヤも限界をむかえるわけです。
ただこのサスペンションのままタイヤを12の力まで耐えれるものに変えたときタイヤにまだ余力があるのにサスペンションが先に限界をむかえてしまう形になります。
逆もまた。
サスペンション側が勝っているとまだサスペンションが十分な性能を発揮できてないうちにタイヤが限界をむかえてしまい滑り出してしまいます。
こういうことからサスペンションを選ぶ時に重要なのはその車で起こる最大負荷値なのですね。
タイヤがしょぼいのにレーシングスペックのような大入力向けのサスペンションをつけてもサスペンションの性能範囲に入る前にタイヤが限界になりサスペンションがついてないのも同意の状態になります。
また車というのは荷重によって曲がります。
硬すぎるサスペンションをつけるとブレーキングでのノーズダイブもしなくなり操舵輪の面圧調整が効かなくなり曲がらなくなります。
では車高調について少し解説。
世間的に全長式というのとネジ式というのが売っているみたいですが。
個人的にこのネジ式というのはおすすめしません。
このタイプ。
プリロードと呼ばれる部分でバネを圧縮しサスペンション全長を変更して車高を変更する仕組みですがここが問題。
バネというのは反発する力を生みます。
よって少しでもこれを縮めようとすると商品に書いてあるバネの硬さより強い力で押し返すようになります。
そしてバネというのは巻き間の空間の分がショックを吸収できる懐量になりますがこれはプリロードをかけることによって少なくなります。
なので任意の車高にした時サスペンションとしての機能を大きくスポイルしてしまう可能性があります。
対して全長式という方はシェルケースとダンパー部分にネジが切ってありここの差し込み量によってサスペンション全長を変更するため車高の変更にバネが影響を受けません。
お値段はネジ式に比べて高価になりますが車高調を購入するならこちらを選ぶべきだと思います。
一応ゼロプリロードのやり方ですが上下にガタはないがバネを手で回せる状態。
がプリロードがかかってないバネの状態。
セッティングはこの状態で行いましょう。
プリロードをかけるのは減衰ダイヤルと同じで現場合わせの微調整用だと思ってください。
※車高調と純正形状の違い
車高調について簡単に解説しましたがじゃあ純正形状はダメなのか?というお話。
まったくそんなことはありません。
純正形状は俗にいう荒巻バネというものがついているため懐が直巻に比べて雲泥の差です。
それによってクッション能力が高く、乗り心地は当然、走破性や適応力も良いです。
では直巻の方が優れている点は何かというと。
まずバネの形状からくる筒剛性の高さ。
単筒式とか複筒式とかいう違いもありますがそこはとりあえず置いておいて。
それと直巻バネというのは工業汎用品であること。
これによって好みによっていろんな全長、硬さのものに変えられます。
ここが非常に重要な点。
車高もバネレートもダンパー減衰もあくまでタイヤを性能発揮させるための調整箇所なわけで調整可能な範囲が広くなるほど使い勝手が良くなります。
そのためセッティング行為を多く行うスポーツ志向では車高調タイプが好まれるわけです。
※ドレスアップで車高を変えるなら車高調は必要か?
個人的には不要だとおもいます。
車高変えるだけならふた巻きカットすればいい話。
と、そんな昭和の話は置いておいて。
ダウンサスというのが売られていますがあたしはこれでいいと思うんです。
確かに規定値にしか下がらないので使い勝手は悪いかもですがその他の性能が純正を踏襲しているため大きくバランスを崩したりという危険性も少なくこちらの方がおすすめですね。
このままダンパー減衰力の話にうつってもいいのですが長くなりすぎるので今回は車高調サスペンションの簡易解説とバネのお話ということで一旦ここまでにします。
最後にざっくりですが個人的におすすめするセッティング順を。
タイヤのグリップレベルを決める。
↓
ブレーキの制動力を決める
↓
サスペンションの硬さを決める
↓
必要に応じてスタビライザーを考える
アライメントは出てる前提です。
部品交換に焦点を当てての内容です。
しかし文字だけで解説するのって難しいですねw
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2023/11/29 13:44:18