希少な6MT+ADAS完備のスポーティ5ドアクーペ

この車は流れるようなリアのフォルムでどう見てもスポーティ5ドアクーペであり、ゴルフとかカローラみたいなハッチバックとは一線を画す、ほぼDセグ並みの存在感がある。
テールゲートのウインドウの角度はDC2とかのインテグラを思い出させる。
先代と比べて落ち着いたデザインなのも好きだ。

1.5Lターボで最大トルクの発生する1700rpmから十分なパワーを発揮するが、2200rpmくらいからターボらしくグッと加速感が増してくる感じで、さらに踏み込んでいくとあっという間に6000rpm近辺まで回る。ターボの割に高回転域でもシュッと伸びていく感じが良い。MTで楽しむのが一番。
ECONモードにすると2200rpmからグッと加速感が増す感じがなくなり、NAみたいに一定に上まで回る感じがする。通勤はその方が扱いやすいかも。
ECONモード=2.2LNAモードって感じかな。
スタッドレスタイヤを履く冬場にはECONモード常用するとホイールスピンしづらくて良い。


スタビリティがかなり高いのに、ステアリング操作に忠実に反応してスパッとノーズの向きが変わるFFっぽくないハンドリング。
ワインディングロードでのハンドリングはユーロRよりも上。

基本的にはしなやかな乗り心地で不快感は少ない。シートの良さもかなり貢献している印象。
路面にわざと凹凸が付けてあるところを遅い車に塞がれてゆっくり走らされると、40扁平の18インチタイヤが牙を剥いてやや辛い乗り心地。
車速がそれなりに出ている領域での凹凸のいなしは素晴らしい。

片道7km15～20分という通勤の燃費が燃費計表示で11km/Lを超す。アコードではどう頑張っても9km/Lを切るくらいだったから驚きだ。
高速燃費は飛ばすと12〜13km/Lで淡々と制限速度なら15〜16km/L、60km/h前後をキープするような堤防道路や対面通行の田舎の国道だと20km/Lくらい出る。

総支払額は15年前のCL7アコードユーロR＋100万円
車格的にも実質アコードレベルだし、内容の進化や物価を考慮すれば特に高いとは思わない。
ネット上の"シビックは大衆車で100万円台"を連呼する貧乏おじさん達に理解される必要はない。
物の価値を分かる人が買えばいい車。