
ロングドレイン(長寿命)オイルに対してそのような見解を持つ方を少なからず目にします。
スラッジやカーボンを清浄した後のそのゴミが時間経過でいずれフィルターを詰まらせるのではないか?という懸念です。
しかし、オイルに含まれる添加剤は清浄剤ではなく、清浄"分散"剤です。
上記の懸念は分散剤の効果を無視している可能性があるような気がします。
添加剤の名前としてはスルフォネートが代表的ですが、これは金属表面に付いたスラッジやカーボンといった汚れを剥がし、その後粉々になるまで細かく分解・分散してくれる役目を持ちます。
そして細かく分解されたスラッジはオイル内に取り込まれて一緒に巡回し続けます。
これについては下記シェルのサイトで詳しく説明がありますのでぜひご一読下さい。
潤滑油に使われる添加剤 ~清浄分散剤~
https://shell-lubes.co.jp/lubes-grease/lubes-technology/tech-additive/240/
もっとも、この清浄分散剤は酸化や熱の影響を受けて徐々に成分が減少していってしまいます。
安いオイルの場合、この清浄分散剤の質が低いか量が少ないか(もしくは両方)なので劣化が早く、数千キロの走行で清浄分散剤の効果がなくなります。
その後スラッジを分解できなくなるとスラッジ同士が融合・成長して大きくなりフィルターを詰まらせ始めますので、最初の懸念もあながち間違いというわけでもないです。
ですが、その性能度合いはモノによって違うという点は考慮しておくべきでしょうね。
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Posted at
2024/09/12 14:36:08