
前回のブログ
(エンジンオイルは1年無交換で使うとフィルターを詰まらせる?)の流れを汲んだ話になりますが、このタイトルにある高いオイルと安いオイルうんぬん、、、私が19-20歳の頃には耳にしてましたから、少なくとも30年以上昔からもう耳にタコができるほどありふれた意見です。
ですが針のむしろにすわるつもりであえてこのテーマに触れようと思います。
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【成分は違うんだぞ】
ベースオイルはもとより、エンジンオイルに含まれる添加剤も、分類名称は同じでも中身は違う。
例えば同じ清浄分散剤でも、高いオイルに使ってるものと安いオイルに使っているものとではグレードが違うし添加量も違う。
だから安いオイルをまめに交換したとしても、エンジン内が都度きれいになっているかどうかは怪しい。
そして同様に、Youtubeで某谷口氏が実際にエンジンをバラしたあとのピストンを比べて語っていたけど、ブローバイガスを防ぐ密閉性能なんかは安いオイルでは新品でも絶対に敵わない。
ブローバイガス抜けは
・燃費悪化
・出力低下
・オイルの酸化促進
・エンジン内部汚染
と、ろくでもない事だらけなので、ここを考えるのはかなり大事。
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【壊れるか壊れないか】
はい壊れないでしょうね。当然。(数十万km走行後には現象として現れるけど)
ただそんな極端なところで評価してるような、大して興味がない&勉強してない人はオイルを語ってはいけないな。
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【長持ちする良いオイルとは?】
じゃぁ結局の所、何ならその『良い(高い)オイル』と言えるのでしょうか?
一つ一つをオイル分析にかけるわけにもいかないし、そんなデータベース共有サイトも(日本には)ありません。
でも、ロングライフ性能を評価する規格は存在します。
それが自動車メーカーが独自に定めるアプルーバルというもので、分かりやすくドイツ車を例に出すと、
BMWならLL-01やLL-04等。(←LLはロングライフの略)
メルセデスベンツなら229.3や229.5等。(←小数点以下の数値が大きいほどロングライフ)
フォルクスワーゲンの504.00等。
これらはACEA規格をパスした上でさらにメーカー独自の試験を課したもの。
試験も厳しいそうで、性能的にも一定の水準は担保されていると言って良いでしょう。
(個人的にはアプルーバル認証まではこだわらないけど、最低限ACEA規格はマストにしたい。)
(API規格の試験項目にはない低温スラッジのテスト(ASTM D8256)がACEAにはあるのも大きい。)
ACEA オイル シークェンス 2021
https://360.lubrizol.com/-/media/LZA360/Documents/21-240-acea-2020-oil-sequences_2021-combined-v4.pdf
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【交換サイクルは?】
これが一般化できないので一番悩ましいところですが、上記高性能オイルを使っていれば1年に1回かな...。(私はそれで運用している)
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Posted at
2024/09/16 00:30:39