カシマコート

VMAXのリヤショックをOHしてそろそろ1年が経過します。その際、通常のOHにプラスしてショックケースにカシマコートを施しました。その後、約1年間乗ってきましたが、その効果に満足しています。

カシマコートは、孔のあいたアルマイト皮膜に二硫化モリブデンを含浸させたコーティングで、表面硬度と潤滑性を両立する処理です。これにより、サスペンションに施すと動きが良くなるという仕組みです。

その結果、純正リヤショックがまるでOHLINSのように良く動くようになります。多少大げさに書きましたが、それほど違いがあります。純正ショックは大体、プリロードをかけたり減衰を上げていくと如実に「硬く」なりますが、カシマコートをかけたリヤショックはプリロードをかけても減衰をかけても硬さが出ません。動き出しはあくまでもスムーズに動き、奥ではしっかりとかけた分だけ減衰を発揮するというOHLINSそのものの動きです。セッテイングが大幅に変わるほど動きが違います。

たった1万円程度のコストでここまでグレードアップできるとは思ってもみませんでした。VMAX1700のサスペンションは、フロントフォークは非常に良いのですが、リヤショックがどうも安っぽい動きをしていました。それがカシマコートにより完全に払拭され、現在は非常に満足のいく仕上がりになりました。

2本のリヤショックをOHごとに交互に使っていますので、次回はもう1本もカシマコートをかけようと思います。