MINIはネット上で評判のいいお店で購入したのだけど、そこにはお世話になりたいと思えなくなった。R56系では後期モデルしか扱わず、しっかり整備をしてから納車しますとのことだったけど、ワイパーの異音、シートのガタ、ドアパンチの箇所、アルミモールの爪折れ、ドラレコの不良など、小さな問題が沢山あった。
MINIの相場より結構高かったので、いつもの自分なら納得がいくまで整備してもらうのだけど、店舗と自社工場の場所が離れていて、運んで整備、終わったら取りに行くという手間が大変。いろんなマイナートラブルがあるという電話をしたら、
「ああ、そうですか…」
という受け身の姿勢。納車から3か月経つが、車の様子を伺う連絡もない。
最初から、こことここはこんな不具合あるけど、直すと高くなるとか、ここはこのまま乗って重整備のときに一緒に修理したほうが良い、などのアドバイスがあれば、信用できたのだけど、何も言わずに不具合が見つけられてから対処するというのは、人が悪い。
僕の仕事は、取引先の担当者と交渉をするのが仕事だから、毎日交わす言葉や態度を見て、持ちつ持たれつしながら互いの信用を培っていく。だから、何気ない言葉や対応、表情がとても気になるし、自分も努めて相手に好かれるようにしている。交わす言葉が、その人の気持ちが伝わる会話でないと信用できない。僕のいる業界は、営業の猛者どもがひしめき合い、カスタマー側のこっちが尊敬したくなるような担当さんも多い。
それに比べると、僕の出会った人に限られるが、車業界の人は交渉も下手だし、応対もいまいち。それでもやっていけるのだから、まだまだ売り手市場なんじゃないかと思うくらい。
うちの子にしたMINIを、この人には預けられないなと思ってしまった。MINIは故障するリスクから考えると、売った時の利益よりも整備するときの利益を得る機会のほうが多いだろう。
納車した時の車は、結構綺麗に見えたけど、トランクリッドは汚れていたし、一番がっかりしたのは、いつもオーナーが持ち歩くであろうキーが汚れていたこと。そこに目がいかないということは、手渡されるオーナーの気持ちを考えていないと思ってしまう。
(キーは、30分ほど念入りに清掃した。車は車庫にあっても、分身であるキーは手元にあるのだから綺麗にしておいて欲しかった。)
そんな感じで販売店に見切りをつけた。
でも、馴染みの車屋さんは外国車はできる範囲は何とか頑張るし、わからないことは時間をかけてでも調べると言ってくれたものの、毎回手探りをさせるのも可哀そうだし、修理費も高くなりそうだ。オイルや消耗品などの軽整備は任せられるけど、やっぱりいざというときの重整備は外国車に詳しい専門店がよさそう。
BRZを購入する前は、アバルト595、プジョー208Gti、メルセデスC350、メルセデスE350、ルノーメガーヌRS、などの中古を探したが、なかなか良いのに出会わない間に一年が過ぎ、結局新車のBRZに落ち着いた。
そう考えると、プジョー208Gtiと同じエンジンのMINIを購入したのは、何かの縁かもしれないが、どっちに転んでも、プリンスエンジンという地獄行きだったことにはかわらない。遅かれ早かれ、地獄道を行く運命だったのだろう。
その時、近場で外国車を見てくれる整備工場を探したのだけど、みんなはっきりと
「うちに任せろ!」
と言ってくれるところは無かった。馴染みの国産整備工場と同じく、できる範囲で頑張りますというところがほとんど。だから、メインの車は国産車に落ち着いた。だが、セカンドカーでMINIを買っちゃったのだから、誰かに面倒を見てもらうほかはない。
しらないということは、罪かもしれない。
家からものすごく近い場所に、MINI専門の整備工場があったのである。確かに、昔からMINIが結構止まっているなとは思っていた。そして、そのお店の社長と言葉を交わしたとき、
「うん、この人にうちのMINIを頼もう。」
そう思うことができた。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2024/05/15 20:58:15