サブバッテリー用電圧・充放電電流計の取り付け (2/2)
目的
チューニング・カスタム
作業
DIY
難易度
初級
作業時間
1時間以内
1
VAT-1100の取り付け、続きです。
この装置の売りの一つは、測定部と表示部をワイヤレスで接続できる、と言うところです。
https://supereyes.ru/img/instructions/VAT%20Quick%20Guide%202018-3-17.pdf#page=3
> VAT series is a multi-function meter based on 2.4G wireless data transmission technology.
昨日、添付のUSBケーブルで測定部と表示部を有線接続しての動作確認を行いましたが、これを無線で行おうと思います。では、この装置、どんな電波を使っているのか、を確認しないといけないですね。
但し、添付の取扱説明書には
> Communication distance up to 10meters
以外に、送信される電波に関する説明がありません。
まぁ、通信距離が10m以下と言うことで、日本の技適を取得していないのは勿論、アメリカのFCC認証等も取っていませんので、所謂、微弱無線のレベルなのだとは思いますが、もしそうではなく、規定を超えるような電波を発する装置だった場合、大変です。
日本の電波法では、免許を要しない無線局として微弱無線局の規定があります。(他に、技適を取得した機器(スマフォ等)を使用することで、無資格で使える小電力無線局もあります。)
微弱無線局に関する規定では、送信する電波の周波数が322MHz~10GHzの範囲の時、3mの距離における電界強度の許容値が35μV/m(31dBμV/m)と厳しく制限されています。
一方、パソコンなどのIT機器から発せられる電磁妨害波などの自主規制を行なっている(一財)VCCI協会が定める電磁妨害波の許容値は、その周波数が1GHz~3GHzの時、平均値で56dBμV/m、尖頭値では76dBμV/mまでとなっています。
※VCCI クラスA(家庭環境(クラスB)以外(商業地域・工業地域など)で使用されることを意図して開発・販売される情報技術装置)の場合
※電波を出すことが前提の装置と、電波を出すことが前提ではないけれども不要に輻射されてしまう、と言う場合とで、前者の方がより厳しい制限となっています。
そこでスペクトラムアナライザーを用いて、サブバッテリー他の入るトランクフードを開け放ち測定をしました。
結果、予想通りではありましたが、測定した環境では、VAT-1100の出す電波よりも、周囲から飛び込んでくる電波の方がレベルが高いです。2.4GHz帯はISMバンド(Industry Science Medical:産業科学医療用バンド)、別名、電波の掃き溜めと言われるような周波数帯のうちの一つで、酷い有様です。
※写真中の測定単位はdBm(1mWの電力を基準としたデシベル表記で ”dBmW” )です。測定は終端電圧(dbμV(PD(Potential Difference:電位差)))でも行ない、スペクトラムアナライザの高周波インピーダンス(50Ω)から開放端電圧(dbμV(EMF(Elective Motive Force:起電力)))に換算して評価しました。
そこで、ガレージのシャッターを閉じ(電波暗室と言うほどのものではないですが、一気に静かになります)て、再度、VAT-1100の発する電波を測定しました。弱いですね。これで安心して無線で接続できます。
2
今度は表示部にモバイルバッテリーを繋いで給電し、トランクフードを開け放ったまま、測定部から徐々に遠ざかってどれくらいの距離まで通信が出来るかの確認です。
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ガレージから出てすぐ、車両前端から僅かに離れたところで通信が途絶しました。車に近付くと通信が再度始まります。
> Communication distance up to 10meters
とのことでしたが、まぁ取扱説明書記載のスペック通り、と言って良いのかもしれません。車庫に止めた車の充電状態を、家の中に持ち込んだ表示部で監視、と言うような用途には使えないです。まぁ、そのような使い方が出来るのは現行の電波法に規定される微弱無線局のスキームを使うなら、周波数は322MHz以下の電波(微弱無線局として許容される電界強度は、3m法で500μV/mまで)を使う方が良いですしね。
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表示部は、サブバッテリーコントローラー付属のバッテリー残量計の横に取り付けることにしました。
ここなら、ACCに連動しているUSBの空き端子(給電のみ)があるので、製品付属のUSBケーブルを使って表示部に給電できます。
貼り付けには以前購入していた、エーモンのロックファスナーを使います。
本当はこの場所、サーキット走行時にP-LAPを張り付けていた場所なのですが、製品付属ののり付きマジックテープを何度もつけたり外したりと再利用しているのと、やっぱり4点締めてしまうと手が届きにくいので、そのうち、もうちょっと良い場所に変更しようと思っていて(そのまま何年も何回も経ってしまったけど)、踏ん切りをつけるためにVAT-1100の表示部をここに付けちゃいます。
P-LAPの取り付け位置は将来また考える!
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で、ブレークリーンで脱脂してから(長さを半分にカットした)ロックファスナーで取り付けました。
写真はエンジン始動後数十秒のタイミングです。
充電中はマイナスのアンペア表示になります。サブバッテリの容量他、いろいろ閾値なども設定できますが、ACC連動での給電ですので、設定してもACCオフが長時間になると忘れちゃうのかも。ちょっと、使いながら確認してみます。
以上で、サブバッテリーの充電、サブバッテリーからの放電の電流を監視するために導入した、VAT-1100の取り付け作業は完了です。
6
おまけ1:
オレンジ・ジャパンのTPMS、P405B(のセットに使用されているTPMSセンサー、P417)のそばをスペアナで測定した図、です。
因みに、この写真を撮る直前に道路を通り過ぎたスクーターから発する妨害電波の方が強かったです。この写真はそれをクリアー(PeakHoldにして測定していますので)した後です。
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