2008年04月30日
三菱のコルディアというクルマ、ご存知の方のほうが少ないかもしれません。
1981年の東京モーターショーで発表された時は、16歳のワタシは、「ああ、なんて未来的なスタイルのクルマなんだ」と思いました。
いや、今にして思えばどってことない感じもしますし、評論家や、クルマ通の方々の評価は今ひとつだったんですけどね。
3ドアのクーペなんですが、その頃、何となくクーペのリアハッチは、傾斜が緩やかであればあるほどスタイリッシュ、のような流行だった中、ルーフをかなり後ろまで伸ばし、ハッチはフロントガラスと同じくらいの傾斜で、クーペにしては結構急傾斜。
リアエンドは、ちょっとダックテール風に跳ねていて、全体として、ちょっと未来的なイメージでした。
翌82年に、姉妹車の4ドアセダン、トレディアとともに発売されましたが、カッコよかったです。
初代のFTOから、ランサーセレステ、コルディア、二代目FTOと、三菱のこのラインのクーペって、好きなクルマが多いです。
どれも、ワタシのようなクーペ好きの素人に喜ばれそうな、わかりやすいカッコよさを持ってるんですね。
1600(のちに1800)のターボで、(ワタシ個人には)ミラージュでもおなじみのスーパーシフト付きの4×2速でした。
メーカーレベルにとってはかなりお手軽にパワーアップできるためか、当時はターボ車って多かったですね。
三菱って、カッコいいクーペを作るんだけど、なんか作ってて根気がなくなるのか、はじめはバーンと宣伝して、バンバン売って、1年くらいすると、急にやる気なくなって販売も力を抜いている気がします。
だから、コロコロと車名が変わってるんじゃないでしょうか?
ちょっとスタイリッシュだから作って、最初は気分よく売って、そのうち売るのに飽きちゃって、同じクルマの二代目はやめちゃって、ちょっとだけ間をあけて、別の名前で売る。
またしばらく別の名前で売ったら、ふっと思い出したように、昔の名前を使ってみる。
この方式は、クーペだけでなく、三菱車全部に言えることですけどね。
こういったところが、若干ポリシーに欠ける印象を与えてしまうのかな。
予言しておきましょう。
5年くらいの間に三菱は「ミラージュ」の名前を復活させるはずです・・・問題を起してなければ。
Posted at 2019/03/08 21:13:48 | |
トラックバック(0) |
いろんなクルマ | クルマ
2008年04月29日
前に書いたと思いますが、高校くらいの、免許のない頃は、スポーツカーも嫌いじゃなかったんですが、それよりもむしろ、ベビーギャングと呼ばれた小さな2BOXカーで、スポーツカーを追いかけ回すのがカッコいいと思っていました。
ちゃんとした定義は知りませんが、自分の中の印象ではベビーギャングは、ボーイズレーサーより若干小さめで、80年代(前半)で言えば、ミニ・デ・トマゾやA112アバルトなんかが典型で、ゴルフGTIとかリトモ・アバルトなんかはボーイズレーサー、という区別をしてました。
今は、良く走る2BOXは、とにかくホットハッチとか呼ばれてて、下手すると3ナンバーになってるイメージです。
さて、そんなベビーギャングの中で、特に憧れていたのが、イノチェンティ・ミニ・デ・トマゾでした。
まともな資料なんかほとんどなくて、「間違いだらけのクルマ選び」にチラッと載ってたり、たまに雑誌に紹介されるくらいでしたので、ほとんどスタイルに一目惚れ、というレベルでしたが。
当時、A112アバルトなんかとライバル扱いでしたが、ミニ・デ・トマゾの方が「踏ん張ってる感」があって好きでした。
両車がどのくらいのセールスを収めたのか知りませんが、今、雑誌なんかの中古車で紹介されてるのは、圧倒的にA112の方が多いですね。
(・・・と言っても、知れてますが)
A112は、今でもたまに見ますし、今は、状況が許せばこれも欲しいんですが、ミニ・デ・トマゾは、ほとんど見ません。
というより、生涯の中で、片手くらいしか見たことがない気がします。
わんさか出ている日本の軽で、こんな雰囲気のクルマを出してくれるメーカーって、どっかないかな。
もちろん、やってくれるとしたら、シャレード・デ・トマゾのダイハツが最有力なんでしょうが。
シャレード・デ・トマゾは、実際売られた二代目にデ・トマゾ仕様がありましたが、ショーモデルには、初代シャレードのデ・トマゾがありました。
これ、好きだったなあ。
Posted at 2019/03/08 21:12:14 | |
トラックバック(0) |
いろんなクルマ | クルマ
2008年04月28日
ホンダのストリームというクルマがあります。
先代は、5ナンバーで、それほど背の高くない7シーターという、新しい(と言われた)コンセプトで登場し、けっこう売れちゃったもんだから、トヨタ様の逆鱗に触れ、ウィッシュなんていう対抗馬をぶつけられて、つぶされちゃいました。
ウィッシュが出た時に、ストリームの欠点をすべてつぶしてマイナーチェンジしたクルマみたいだ、と言われたものでしたが、あまりに露骨なトヨタのやり方には、ワタシに限らず、クルマを好きな人たちからは、少なからぬ反発があったようです。
もちろん、一番頭にきたのがホンダで、ストリームのマイナーチェンジの時のCMのコピーが、「ポリシーはあるか」でしたから、「あーあ、言っちゃった」と、心の中で思いながら、判官びいきで応援していまいたが、やっぱりウィッシュにはコテンパンだったようです。
そんなストリームも、フルチェンジして、メインコピーが「フォルム・クライマックス」ということで、ずいぶんカッコいい、クーペチックなスタイルになってきました。
まあ、カッコいい7シーターも、そりゃ、あってもいいですけどね。
いろんな事情で、カッコいいクルマには乗りたいが、事情があって、イスは7つ必要って人もきっといるんでしょうから。
ただ、欲張ってるクルマは、未練がましいとか、貧乏臭いとか、そういうマイナス評価をする人もいそうです。
一番の狙いに、一番かなったスタイルがいいと、個人的には思います。
さて、その新型ストリームですが、先日何気なくテレビを見ていたら、ストリームのCMをやっていて、その中で「2人のセブンシーター」ってなセリフが聞こえてきました。
危うく聞き逃すところだったのですが、あれ? これ、どういう意味だ?
2人だったら、セブンシーターもいらないじゃんか。
なんか、冗談で言ってみたのか、「小さな巨人」みたいな、矛盾を含んだ表現の名作にしたかったのか、とにかく言いたいことが意味不明です。
なんか、ちょうど「デュエットクルーザー」みたいな響きだったんで、うっかりしてました。
前からこのコピーだったのかなあ。
ホンダは、いったい、ストリームで何をしたいのでしょうか?
こういう中途半端さが、案外命取りになったりするんじゃないでしょうか。
Posted at 2019/03/08 21:11:28 | |
トラックバック(0) |
いろんなクルマ | クルマ
2008年04月27日
しめくくりに、プリウスについて、セールスのお姉さんから聞いたりしたことも報告しておきます。
カーマくん「で、燃費はどのくらい?」
お姉さん「カタログには、35キロとか書いてありますが、そんなに行きません。よっぽど上手に乗って29キロ、普通で25キロくらいしか行きません。」
(・・・それ、イヤミ? 自慢?)
バッテリーを使って、モーターで動く(時がある)プリウスですが、バッテリーといえば、先日、206のバッテリーが逝っちゃいました。
プリウスは、普通のクルマも積んでいる電装系のバッテリーと、モーター用のバッテリーの、2種類のバッテリーを積んでいるそうです。
たぶんそうだろうとは思っていましたが、もしかすると一緒かも、なんて思ってもいたもんで、確認できてよかったです(って別に良くもないですが)。
で、いわゆる電装系のバッテリーは3年くらいで逝っちゃうんですが、モーター用のバッテリーは何年くらいもつの? と聞いてみました。
お姉さんは、若干口を濁して、「何年とは正確に言えませんが、現行型になってから、バッテリーが逝っちゃったという情報は1件もトヨタに寄せられていません。普通のエンジン並にもつんじゃないでしょうか」とのこと。
えー、バッテリー、そんなにもつんだ、といのはちょっとビックリです。
「ただ、交換となると、ウン十万かかってしまいます」って、うーん、プリウスって、10年乗れるクルマなんだろうか?
バッテリーの切れ目が縁の切れ目、みたいな乗り方の人が増えないかしら。
燃料費が安いからという理由でプリウスを選ぶ人はいいんです。
でも、ハリウッドスターのように、「エコ」をアピールしたくてプリウスに乗る人には、是非10年20年乗って欲しいものです。
だって、クルマ1台作るのって、絶対環境に厳しいはずです。
買い替えるより、1台のクルマに長く乗った方が、どれだけエコかわかりません。
その意味で、「グリーン税制」でしたっけ? 10年以上クルマを大事に乗った人には、ご褒美で税金を上げてくれるという不思議な税金システム・・・もわけが分かりませんが、この件は、わけが分からないのでこれ以上書きません。
トヨタが、この素晴らしいプリウスに、えせエコロジストたちの「流行りモノ」のイメージを持たせてしまったのは、トヨタの罪なんじゃないでしょうか。
(しかも、それをカタログで謳っている)
トヨタくらいの影響力の大きい会社ともなると、もう少し、売り方にも気をつけないと、いつか自分の首を絞めることにならなきゃいいんですが。
Posted at 2019/03/08 21:10:15 | |
トラックバック(0) |
試乗 | クルマ
2008年04月26日
それにしても、プリウス、いろんな意味で裏切られました。
ボロクソ書けません。
これ、相当いいです。
とりあえず、短い試乗の間に見つけられた欠点は、バックミラーを通しての後方視界の見づらさとスタイルくらいです。
ハイブリッドとしての妙な違和感や使いづらさは見当たりません。
普通によくできた、よく走る、そして異常に燃費のいいクルマです。
これはヤバイ。
もう少しスタイルが好みだったら、マジで転びそうです。
ワタシは、ハイブリッドカーって、もっと普通じゃないクルマだと思っていました。
正直言って、いつか化石燃料が尽きて、内燃機関エンジンに乗ることが出来なくなった時に、電気モーターのクルマになるまでのつなぎという偏見も持っていたので、どうも中途半端なイメージもありました。
でも、今のハイブリッドシステムで、石油が10年、20年余分にもつのであれば、これもアリかな、と今は思います。
トヨタは、ものすごいものを作り上げたものです。
そんなわけで、プリウスはスゴイと、素直に認めます。
そして、もっとスゴイのは、ハイブリッドシステムが、プリウスのような専用車だけでなく、普通のクルマに積まれはじめていることです。
これからトヨタは、バンバンとデータを集めて、ハイブリッドシステムというものをどんどん洗練させていくことでしょう。
ホンダや、この方面で出遅れている日産が、どんなふうに追いかけてくるかが楽しみなんですが、不安でもあります。
日本の消費者も日本の自動車メーカーも、「これが流行る」となると、それしか作らなくなっちゃう傾向があります。
ホンダなんか、スポーツカーのイメージが強いのに、今や(今は)、ミニバンメーカーになってしまっています。
プリウスは、驚くほどよくできていて、普通のクルマから何の違和感もなく乗り換えられます。
でも、みんながみんな、ハイブリッドになっちゃうのは、クルマ好きにとっては寂しい。
とにかく、いろんな選択肢が、これまでも、これからも、必要なんです、我々クルマ好きにとっては。
Posted at 2019/03/08 21:09:16 | |
トラックバック(0) |
試乗 | クルマ