早くもツアーは4日目になりました。
黒い森の麓、ザースバッハバルデンのホテル・テルミューレを出発した我々一行は、裏山の(…といっても標高1,000mくらいあります)ワインディングを楽しみつつフランスに入国。まあ国境を越えると言っても現在はEU圏なので、国境のゲートもなく、県境を越えたのに近いでしょうか。
ただ、それでコトバががらりと変わるんですから不思議なもんです。
昼食のために立ち寄ったのはヴィッセンブルグという街です。

ドイツ後の通じる、いわばドイツ語圏ですが、街を歩く人はフランス語を話してます。ちゃんとビータやルポじゃなく、ルノーが止まっている所がフランスを主張しています(?)。

国境を接する国だと、共通した似たような料理ってのがあるんですね。しかもその国風のアレンジになっていて、味も大きく違ったりしします。
ピザのようなもの(名前は忘れました)はトマトソースやチーズを使っておらず、素朴な味です。
「ディアブロ風」風は、香草を使っていないので、これも鳥の味がしっかりしました。
ちょっと急ぎめに食事を済ませ、いよいよニュルブルクリンクへ向かいます。

アウトバーン63号線から向かうルートが道路工事で大きく迂回しなくてはならないため、マリアラッハで降りてニュルに向かいます。
そう、なんのことはない、初日はニュルに限りなく近いところに泊まっていたのでした。
そして、いよいよ

ニュルブルクリンク城とご対面。
パドックにはあいかわらず派手なクルマがたくさん止まってます。
カレラGTは特別としても、911はクーペではなくGT3が標準、RSもわんさかいます。
…まあ、今回は我々のツアーも決して地味とはいえないクルマでして、しかもボディカラーが鮮やかなブルー×3台なので、思い切り目立ってました^_^;
日本人チームも何チームか来ていました。日本でBMWのチューニングを手がけるSというショップさんもお見かけしましたし、アイメックというポルシェチューナーのTさんにもバッタリ。大変お世話になっている方なので、時候のご挨拶など済ませまして、いよいよニュル走行時間です。
しかし…例によって、助手席で道案内&プチレッスンをしながらなので写真はありません。・・・というか、現在ニュルブルクリンクは写真およびビデオの撮影が公式には禁止になっております。
それから、今回はスペシャルゲストの木下みつひろ選手に先導をお願いして走行することができました。絶妙のスピードと完璧なライン取りで、皆さん、かなり気持ちよく走れたのではないでしょうか。
2時間ほどの走行を終え、一旦ダウンという街にあるシュロスホテルへ。
翌日5日目は朝から走行が出来ました。
ぼくらがやってくる直前までは、走行するクルマやバイクも多く、事故も多発していて、とてもじっくり走れるような状況ではなかったらしいのですが、昨日と今日の午前中は嘘のように空いていて、気持ちよく走ることが出来ました。
まあ、一度だけクリップにつく前にアクセルをワイドオープンして、イッキにクルマがアウトに膨らみ、片輪が完全に縁石を乗り越えハーフジャンプ&ハーフスピン! された方がいらっしゃいました。
もちろん助手席はボクです
(T_T)
ブレーキを踏み大事には至りませんでした。
こんなところでもクワトロのスタビリティの高さを実感(あまりしたくないですが)した次第です。
本日夕方5時にフランクフルト空港で解散の予定なので、ニュルの走行は午前中で切り上げ、このツアー最後の昼食を取るためにライン川のワイナリーHAMを目指します。
途中(というか、HAMのすぐ目の前)で渡し舟の乗って川を渡ります。
ここは昨年のツアーでも食事をしたところです。
スーパーコーディネーターY氏のウルトラコネクションでワイナリーを見学させてもらい、例によってメチャ美味い、ドイツの辛口ワインと美味しい食事をいただきました。
ドイツワインの白といえば甘いワインというイメージがありますが、ここのワインは辛口でオークのブーケがあります。
ぼくは皆さんが2本飲んだうち、ブーケの強いものを買って帰りました。
Tインストラクターは参加した有志数名を代表して箱買い(!)。クセのない飲みやすいやつを買っていたので、近いうちに会社を襲撃して1本いただいてこようと画策しています。
ちなみに、昨年も今年もクルマを運転しなくてはならないので、ワインは飲んでいないんです。匂いをかいで、舌先にちょっぴりつけるだけ。
昨年HAMワインが飲めずに後悔したので、今年は1本買ってきたのでした。
もっと買ってくればいいのに…と思うかもしれませんが、ボクはほとんど酒が飲めないので、ワインをあけるとほぼ間違いなくワインビネガーを作ってしまいます。というわけで、1本のみ。
美味しい料理とワインをいただいて、フランクフルト空港に向かいます。
各自ナビに空港を入れしゅっぱ~~つ!
先頭はスーパーコーディネーターのY氏。
その後ろをIインストラクター。続いてTインストラクター、そしてボクが続きます。
ここまでなんとか持ちこたえていた雲から雨が落ちて、ウエットコンディション。
途中アウトバーンのジャンクションを、なぜかIインストラクターが直進。つられてTインストラクターとぼくが続きます。
間違いに気付いたのか、次のインターチェンジで下りUターン。
あ、間違いに気付いたんだなと安心したのもつかの間。Iインストラクターはそのままジャンクションに乗らずに直進爆走!
ボクらのクルマはIインストラクターに見切りをつけ、ルートを修正。
途中、気になってIインストラクターに電話をしてみると…。
「もしもしIです。ハイ、フランクフルト空港まであと80キロです!!(きっぱり)」
イヤえ~~と、フランクフルト空港まで、どう走ってもあと20キロないんですけど…
遭難決定!(爆)
「たぶんそれ間違ってると思いますよ」
とボクのクルマに同乗のYさん。
「ではですね、ナビの入れ方をご説明します・・・」
でぼくのくるまにどうじょうしていたYさんとKさんがナビの入れ方を説明しています。

なんとか傷口を大きくする前に誘導され無事フランクフルト
・アム・マイン・エアポートに到着したIインストラクターときゅうじょしたYさん。
やっぱりツアーに落ちをつけないときがすまないのでしょうか…?
というわけで、無事(?)ADEシチュエーション6ドイツツアーは終了したのでした。
ちなみに、インストラクター&スタッフ一行は、フランクフルトしないに1泊。
晩御飯は中華。翌日フランクフルト市内をふらつたボクは、昼食に案外いけるタイ料理屋を発見。
夕方のアシアナ韓国経由便で帰国したのでした。