世間はお盆で夏休みの方も多いと思いますが、猛暑の中でモータースポーツも夏休みですね。F1の後半戦も来週からですし。この暑さの中でレーシングスーツやツナギを着込んでのレースはさすがに辛いですね。
夏休みと言えば、この時期に行われているのが鈴鹿の8時間耐久レース、いわゆる「8耐」ですね。他のモータースポーツと同様コロナ禍で中止が相次いで、今年は3年振りの開催です。
ここ最近はスーパーバイクで連勝中のカワサキやヤマハが8耐ではずっと勝っており、ホンダは優勝から遠ざかっていましたが勝利を狙ってフルモデルチェンジしたCBR1000RR-Rがやっと真価を発揮したようで今年はポールポジションからの優勝でしたね。
レースで勝つためにレギュレーションで許される上限のビッグボア、ショートストロークでサーキット専用の操縦性のようなバイクですが、市販車でも999ccで218psでています。2000cc換算なら436psですから、自然吸気なのにターボでフルチューンのAMGよりハイパワーですね。
鈴鹿8時間耐久が始まった1978年に耐久レースで無敗を誇って「不沈艦」などと言われたホンダのRCB1000は満を持して参戦した8耐でリタイヤしてしまいましたが、1000ccの空冷4気筒で115〜120psくらいだったようなので現在の半分のパワーですね。
1980年代は耐久レーサーだけではなくてGPライダーの参戦も多く、1985年にはケニー・ロバーツも参戦して話題になりましたね。現地で走りを見ていましたが、鈴鹿の1コーナーからS字にかけて毎週同じラインを同じフォームで駆け抜けていて感動した覚えがあります。最近はGPライダーの参戦があまり無いのでちょっと残念ですね。
この頃はホンダのV4マシンのRVFが全盛を誇った時期でしたが、レギュレーションもTT-F1からSBKなどになって8耐用のスペシャルマシンが作れなくなってきてからはホンダの圧勝は見られなくなりましたね。車重もTT-F1時代は130Kg台の時期もありましたが、現在はレギュレーションで168Kgと30Kg以上重くなっているので、パワーアップの恩恵でしょうか。
1978開催のポールポジションは2分19秒23、周回数は194周だったのが今年のポールタイムは2分4秒934、周回数は214周(最多は2002年の219周)なのでかなり速くなっていますね。
2003年に行われたMotoGPでのバレンティーノ・ロッシ選手のポールタイムは2分6秒838ですから、20年経って車重145Kgで240ps、V型5気筒のMotoGPマシンより速くなっているのですね。
車体が20Kg以上重くなっていてもタイムが約2秒速くなっているので、タイヤの進歩やら電子制御の進歩が貢献しているのでしょうね。
4輪の方では1987年初開催のF1日本GPでのポールタイムは1000psのマシンで1分40秒042、翌年685psに落ちたマクラーレンMP4/4でも1分41秒853なのでダントツに速く、2019年開催時には1分27秒064まで縮まってますね。1987年と2019年でパワーはほぼ同程度、車重は2019年の方が240Kgも重くなっているのにこれだけタイムが縮まるのはタイヤの進歩と空力の進歩が大きいのでしょうね。
昔からF1マシンはコーナリングで4Gもかかるので一握りのレーサーしか乗れない代物と言われていましたが、現在のレーシングバイクも市販車ベースでも実際のレースではバンク角が50度以上になっているので一般人には扱えないモンスターマシンになっているようですね。
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2022/08/16 12:06:56