先日LCIモデルになったbMWの3シリーズですが、こちらのサイトで「
3シリーズツーリングの選び方」の特集?を見たらちょっとガッカリしました。
LCIモデルはスタンダードグレードが無くなって全部M Sportになってしまったのもちょっと残念ですが、なんと半導体不足のあおりで「パーキング・アシスト・プラス」「BMWヘッドアップ・ディスプレイ」「コンフォート・アクセス」「BMWライブ・コックピット(ID7搭載車)」などの装備が削除されているそうで、その分価格は値下げされてはいるのでしょうがかなり残念ですね。
こちらの表を見ると、生産再開時期に違いはあるものの来年春までには解消されるようです。それにしても、納車を待っていたら装備が削除されるようだったら、納車の時期が伸びてもしっかり装備の復活を待った方が良さそうですね。
あまり力説しても仕方がないですが(爆)、最近のBMWの運転席メーターは変な直線の使えない表示になっており、ヘッドアップディスプレー無しでは視認性失格と考えているので、それさえも表示出来ないようなら本当に使えないモデルだと言わざるを得ません。他にもパーキングアシストプラスやコンフォートアクセスも出来ないとかなり不便な気がします。ちなみにLCIモデルでは半導体不足とは関係なく、装備としてレーザーライトが無くなっただけでなく、フォグランプも無くなっています。個人的にはシフトレバーが無くなってマイクロスイッチになったのもバツです。
この記事では「156psの318iでも動力性能は十分以上であるため、320i系はいささか中途半端に感じられるので」選択肢は318iか320dの二択と書いていますが、廉価版の318iの156ps/250Nmのパワーは0-100Km/h加速は8.8秒で1610Kgの車重に対しては(遅くはないかもしれませんが)十分以上とは思えません。ちなみに先日発表されたプリウスのPHEVはシステム最高出力は164kW(223PS)で0-100km/h加速は6.7秒ですから、これに比べると明らかに遅いですね。ATもスポーツATではなく、足回りもMスポーツ・サスペンションで固めで、アダプティブMサスペンションやファストトラック・パッケージ、Mスポーツ・シート・パッケージなどのオプション装備も選べません。燃費も320iと変わりないか、項目によっては悪化しています。
そうするとややパワー不足を我慢するとしても装備や質感の部分ではかなり見劣りするので、318iのLCIモデルを購入するくらいならLCI前の在庫車や新古車の320iを探す方がよほどお得で装備的にも満足だと思いますし、欧州車に拘らないならクラウンのクロスオーバーやスバルのレヴォーグの方がひょっとすると上質かもしれませんし、速さも燃費もプリウスに圧倒されています。以前なら下位グレードは排気量が小さいモデルでしたが、最近は同じターボエンジンのチューン違いで単にパワーダウンさせているだけなので何か詐欺的な印象を持ってしまうのは私だけでしょうか。
そのくせして、ドイツ御三家のライバルと比較してBMW3シリーズは「純ガソリンエンジンまたは純ディーゼルエンジンならではの、人間の本能のような部分を刺激する快感」があるそうです(苦笑)。アウディA4アバントは「競合としてはやや弱い」と言うなら、新型Cクラスと比較したらかなりの面で見劣りする3シリーズに対する苦しい言い訳ですね。しかも、欧州ではBMWのディーゼルエンジンは全て48Vマイルドハイブリッドになっているのに日本だけ3シリーズも5シリーズも導入されていないのも不思議です。
客観的に見るとCクラスはエンジンがBMWよりは官能性が低いのかもしれませんが同じ4気筒同士なら大差はなく、それよりはインフォティメントシステムの操作性やARナビ、モニターの大きさや(後輪操舵が有っても無くても)小回り性能、マイルドハイブリッドによる加速補助や燃費など、3シリーズに対するアドバンテージは多いので(仮にスタイルは好みの問題だとしても)BMW3シリーズを積極的に推す理由はあまり無さそうです(涙)。
BMWが好きなスタンスはジャーナリスト個人の価値観としても、本当にユーザーの事を考えたガイドだとは思えませんね。それだったら「モデル末期のアウディA4は価格的におすすめ」とか、「メルセデスのCクラスは3車の中で一番だが価格が高過ぎ」とか書いた方が正直ですね(爆)。
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2022/11/22 07:02:12