今度の東京モーターショーにはいろいろ期待のモデルが登場しそうですが、2輪のスズキからは
こんなバイクが出品されるようです。
588ccの直列2気筒にターボを搭載したコンパクトスポーツだそうですが、ちょっと疑問ですね。「全長2100mm、ホイールベース1450mmというコンパクトなボディー」との事ですが、スポーツバイクとしては特にコンパクトでもないですね。リッタースーパースポーツと変わらないかちょっと長いくらいですから、記事を書いた記者が不勉強なだけですね。まあ、CGの記事ですから仕方がないかも(爆)。
さらに「排気量のダウンサイジングにより、既存の同出力帯のエンジンと比べて燃費性能を50%ほど高めている」というコンセプトにも疑問符が。
最高出力100ps/8000rpm、最大トルク10.2kgm/4500rpmは普通に乗るには充分な数値ですが、同じトルクのリッタースポーツなら馬力は170ps超ですからはっきり言って見劣りします。
おまけに、ロングストロークの2気筒エンジンでしたら回す楽しみはあまり無いでしょうし、最大トルクも4500rpmで発生、と自動車のエンジンのようです。
一番危惧されるのが、エンジンのレスポンスでしょうか。アクセルコントロールが重要なバイクのエンジンにはターボラグの心配があります。特にアクセルオフ時のエンジンブレーキが効かなそうなので、「乗って楽しいの?」と思えてしまいます。
588ccで10.2Kgmのトルクなら、ブーストとしては4輪では1997ccで35.7KgmのBMW 328iと同等レベルでしょうから、当然インタークーラーやオイルクーラーも必要になり(そうでなければ、バイクで使えるレベルのレスポンスにはならない気がします)、熱対策や補機のレイアウトにも苦労しそうですし、エンジン周りのマスの集中にも悪影響がありそうですね。
基本的に全車種がスポーツ、と言っても良いバイクにダウンサイジングターボを乗せる理由はあまりなさそうな気がします。特に、スポーツ系のバイクに乗せる意味が疑問です。
20年くらい前にあったターボバイクは、レスポンスの問題などで消え去っていますが、ダウンサイジングターボとして復活させるのなら、トルクが重要視されるアメリカン系スポーツや、航続可能距離に有利なツーリング系スポーツに採用すればいいのに、画像のような出で立ちのスポーツバイクに載せても「楽で燃費は良いが楽しくない」バイクになりそうな気がします。
「トラクションコントロールシステムやブレーキアシスト機能を搭載するなど、安全性にも配慮」しているそうですが、ターボエンジンのネガを消すためかもしれない、と思ってしまうのは邪推でしょうか(爆)。
でも、市販されたら取りあえず試乗してみようと思います(笑)。
Posted at 2013/10/30 13:25:03 | |
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