今回のミドリーヌ号の車検は行きつけのお店にお願いしたのですが、代車に来たのはE46の3シリーズでした。
最初に所有した外車は
E36-328iカブリオレだったのですが、この車も基本は同じテイストで左ハンドルだったので、何だか懐かしかったです。
エンジンをかけて走り出すと、ATのギア比のせいかちょっと飛び出し気味の加速ですが、エンジンやや穏やかに回る感じです。しかし、低速から充分なトルクがあって高回転まで滑らかに回ります。
後で確認したのですが6気筒の320iでした。E90やF30の軽やかに回転が上がる吹け上がりにくらべるとちょっと重みを感じる回り方ですが、アクセルの踏み加減に反応するトルクの出方が気持ち良いです。それに、エンジン音も澄んでいて6気筒特有の気持ち良さです。
ステアリングはちょっと細身でこれも自分の好みでした。手応えはやや軽めでE46からイメージしていたのよりずっと軽い感じでした。この後のE90はかなりステアリングの手応えが重めなのとは対照的です。
遊びもややありましたが直進性は良く、そこから切り込むと非常に素直に旋回に移ります。6気筒とはいえ2Lのスモールシックスのためでしょうか、頭の重さも全く感じさせずに気持ち良く曲がります。
乗り心地も、ランフラットタイヤ装着前のモデルだけあってやや硬めながら角がとれた挙動で、これも好印象です。いつものディーラーさんで良く出てくるX1-sDrive18iに比べると、すべての点で運転しやすく気持ち良かったです。コンディションさえ保てればずっと乗っていてもいいかな、と思わせる出来でした。
ただ、5速ATはややローギヤードでトップの100Km/hでも2700回転くらい回っていましたので、気持ち良さと引換えに燃費はあまり良くありませんでした。定速走行では10Km/L以上走っていましたが、踏むとかなりガソリンを食う感じの燃費表示でした。
E90の3シリーズやE87の1シリーズはランフラットタイヤの硬さやサスペンションの硬めのセッティングに加えてステアリングも重くて今一つ忠実さに欠ける印象があったのに比べると、世代は古いにも関わらず非常にナチュラルな挙動を示してとても楽しかったです。ベーシックモデルの320iでさえこんな出来ですから、この上級モデルを磨き上げた
ALPINA B3Sが感動ものになるのが非常に納得出来ました。
本家のBMWもF20やF30の代になってランフラットタイヤの進化や電子制御などによって上質な走りと気持ち良さを両立出来るようになった感がありますが、アナログ世代でそれに匹敵しそうな出来のE46には素直に感心しました。
Posted at 2015/02/06 13:44:49 | |
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