先日ミドリーヌ号のATオイルを交換したらかなりコンディションが良くなったので、久し振りに
こちらの本を読み返して復習してみました(爆)。

こちらがBMWの縦置きエンジンのATの構造図です。
一番後ろに付いているのがトルクコンバーターですが、こんな構造なのですね。
実際にはこんな感じの動作で作動しているようですが、ここでもATオイルが伝達の役割をしているのですね。
その奥についているのがクラッチと変速ギアですね。ここでも油圧でピストンを押してクラッチ制御をしています。オイルが劣化すると切れが悪くなってくるのでしょうか。
その奥にあるプラネタリーギアとクラッチの断続で変速動作をしているのですが、バルブボディの複雑な回路を通してギアの選択とクラッチの断続をしているのですね。
バルブの移動でどの油圧回路にオイルを流して作動させるか決定する訳ですが、
最近の多段ATだとギアの組み合わせも多いので回路がまるで迷路のようですね。
これらを組み合わせた上に電子制御しているので、アナログとデジタルが同居した複雑な回路ですね。
これだけ色々な役割分担があるのに全てを1種類のオイルでまかなっているのはある意味びっくりかもしれません。
ATFが劣化してくればATの動作のあらゆる部分の動作が鈍くなってくる事が予想されますから、BMWがATF無交換というのはちょっと信じ難いですね。
もしかすると、ある一定以上劣化したらそこからはほとんど変わらない特性を保つように設計されているのかもしれませんが、距離を長く乗れば性能低下は明らかなような気もします。
実際
ミドリーヌ号のATFを交換したところ変速は速くなった上にショックも少なくなり、ロックアップの効率が上がったせいか同じ加速をしてもシフトダウンせずに粘ってくれるようになりました。燃費もわずかですが良くなっています。明らかな性能向上で、まるでATユニットを新品に交換したようです。
BMWが何万KmATF無交換で走る事を想定しているのか分かりませんが、ある程度の距離で交換してやった方が気持ち良く走れますね。
Posted at 2016/08/08 17:48:10 | |
トラックバック(0) |
くるま | 日記