リアハブベアリングの交換
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) ![](/images/icon_difficult_on.svg) 中級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
サーキットで左リアのハブベアリングをやっつけてしまったので交換します。
ちなみにリアのハブベアリングが壊れた場合の症状ですが、最初は車が徐々に蛇行するようになります。さらに悪化すると結構な異音が発生します。サイドブレーキを解除した状態でタイヤが前後左右に振れるので、症状の特定は簡単です。
ハブの抜き取りは修理書だとスライディングハンマーを使うよう指示されていますが、アレは疲れるし下手すると血豆が出来るのでセパレーターを組んでプレスで抜きます。
2
ハブが抜けました。
ハブが抜けた段階でハブベアリングは完全に破壊され、ハブ側にベアリングのインナーリングが残るのでこれもプレスで取り外します。
3
こんな感じでセパレーターを使うのが便利です。3爪プーラーとかでも外せない事はないですが、最終的に外せなくなってサンダーで切断するハメになったりするのでセパレーターを使いましょう(経験者)。
4
ドライブシャフト側にスナップリングが入っているので取り外します。無理に取り外すと変形して戻らなくなるので、不安な場合は新品を用意しておくと安心です。
5
取り外したインナーリングをハブベアリングにハンマーで叩き込んで戻します。この状態でインナーリングに圧入冶具を当てて、プレスにかけてナックルからハブベアリングを分離します。
6
逆の手順で新品のハブベアリングを組み込みます。純正新品は8000円もするのでKOYO製です。1個4000円くらいで買えます。
あと、古いハブベアリングは圧入冶具になるので捨てないで取っておきましょう。ベアリングのアウター側は新しいハブベアリングの圧入冶具に、インナー側はハブの圧入冶具になります。
7
ハブベアリングは凄くデリケートなので、ナックルに圧入する時インナーリングを押してしまうとそれだけで壊れます。なので古いハブベアリングのアウター側で新品ハブベアリングのアウターを押すような感じに利用します。
奥まで圧入出来たらスナップリングを組みつけます。
8
最後にハブを圧入します。今回ハブベアリングが壊れた段階でリア5穴化のテストも考えていたんですが、時間的余裕が無かったので断念しました。
そうそう、ハブの圧入前にブレーキのバックプレートを付け忘れるとハブベアリングを1個無駄にする事になるので注意しましょう(写真撮る時バックプレート付け忘れてます)
ハブの圧入は古いインナーリングを圧入冶具として利用します。圧入の方法を誤ると一発でハブベアリングが壊れるので気を付けましょう。圧入が完了したら車体にナックルを取り付けて完成です。
ハブベアリングの交換は圧入冶具が揃っていれば簡単な作業ですが、無いと詰むレベルで厄介な作業でもあります。自分も昔はナックルだけ外してディーラーにお願いしていました。
最近はタイヤのグリップが良くなり、それに比例してハブベアリングの負担も大きくなっています。プレスとセパレーターがあれば交換は容易なので、サーキット系ユーザーならDIYで交換出来るとお財布に優しいかも?
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