
写真・新型レーシングトラック
競技車両主要仕様
車両名称 日野レンジャー
エンジン 型式 J08C-TI(ターボインタークーラー付き)
シリンダー 直列6気筒
排気量 7,961 cc
最高出力 450ps/2,700rpm以上
最大トルク 76kgm/1,600rpm以上
トランスミッション 6速ダイレクトドライブ
副変速機付き
トランスファー 2速
Hiレンジ:1.000
Loレンジ:1.598
アクスル Full floating
フルフローディング
デフロック前後付 4.625
サスペンション 前後マルチ式リーフスプリング
車両サイズ
全長:6,100mm
全幅:2,390mm
全高:3,100mm
ホイールベース 3,750mm
タイヤサイズ 14.00x20
車両総重量 1号車:7,000kg 2号車:6,700kg
HINO GLOBAL ダカールラリー より
日野白井社長、ダカールラリー参戦は「日野スピリッツの象徴」
2012年10月16日(火) 15時14分
日野自動車の白井芳夫社長は10月16日、都内で会見し、22回目の参戦となるダカールラリーについて「常に高い目標を掲げ、モノづくりへの情熱を燃やし、挑戦し続ける日野スピリッツの象徴」と述べた。
会見で白井社長はダカールラリーに参戦し続ける理由について「日野をグローバルブランドとして醸成すること。日野の技術力、整備力を世界の舞台で実証すること。そしてダカール参戦という同じ目標に向かって関係者の力をひとつに結集するため」と語った。
さらに「ここ数年、未曾有の世界同時不況や東日本大震災など経営環境を圧迫することが続いているが、このような厳しい環境下だからこそ、決してあきらめず、挑戦し続ける、日野スピリッツの火を絶やさず、世界に向けて発信すべきと考えた」と強調。
その上で「2013年の大会では排気量10リッター未満クラス4連覇とともに、トラック部門でも総合上位入賞を狙い、日野の高い技術力、そして整備力を実証して欲しい」との目標を示した。
(レスポンス 小松哲也)
【ダカール13】日野メカニックリーダー「完走がどれだけ難しいか伝える」
2012年10月16日(火) 20時30分
ダカールラリー2013のトラック部門に参戦する日野自動車ワークスチーム「日野チームスガワラ」には日本国内の日野販売会社から選ばれた4人の整備士がメカニックとして参戦する。
メカニックリーダーを務める香川日野自動車の浦辺満広氏は10月16日都内で会見し、「2009年にメカニックとして1度参戦したが、当初、完走は固いだろうなという甘い気持ちで臨んだが、その時に改めてわかったことは完走することがどれだけ難しいかということ」と初参戦の経験を明かした。
このため「今回(初めて参戦する)メカニックたちも完走することがどれだけ難しいのかまだ実感できてないと思っている。それを伝えて、現場では一歩引いて効率よく仕事ができるようにしていきたい」と述べた。
その上で「私を含めてメカニックたちの決意は固まっている。最低完走。上位入賞目指し頑張って作業している」と決意を示した。
日野自動車は1991年に日本のトラックメーカーとして初めてダカールラリーに参戦。以来、前回大会まで21回連続出場、連続完走している。今回も日野レンジャー2台で参戦し、このうち1台は初の電子制御式コモンレールエンジン搭載車となる。
(レスポンス 小松哲也)
【ダカール13】日野、コモンレールエンジン投入…上位入賞に向けた布石
2012年10月18日(木) 22時15分
日野自動車は電子制御のコモンレール式エンジン搭載車を今回、初めて投入する。ワークスチームのドライバーを務める菅原照仁氏は「燃料噴射量を色んな状況に応じて幅を持たせることができるのが電子制御の強み」と語る。
「例えば山の高いところにいくと空気が薄くなる。機械式だと一定量の燃料が供給されるため空気と燃料のバランスが若干崩れてくるが、それをコンピューターで制御して最適化できるのが大きなポイント」と解説する。
その一方で「埃や泥といった過酷な状況でレースが行われるのがダカールラリーなので、そういったマイナスの要素がどう影響してくるのか現場に行ってみないとわからないところもある。市販レベルでは問題ないが、現地でどういうトラブルが出るのかというのも今回のチャレンジの中に含まれてくる」という。
このためコモンレール式エンジンを搭載する1号車は、照仁氏の実父でチーム代表の菅原義正氏がドライバーを務め、実戦での問題点の洗い出しや次回大会に向けたデータ収集を行うとしている。
一方、照仁氏の2号車は「10リッター未満のクラス優勝を狙うべく、エンジンは昔ながらの信頼性のある機械式で、前回の車をビルトアップした車両で参戦する」という体制で臨む。
日野ワークスチームは「10リッター未満クラスではクラス創設以来、2009年大会を除いて勝ち続けているが、トラック部門総合上位の大排気の車との差が徐々に開き始めているという危機感から、2012年から3年計画で総合5位を獲れる車の開発を進めている」という。
(レスポンス 小松哲也)
菅原義正氏、ダカール連続出場記録更新へ…オフロードバイクで鍛錬
2012年10月16日(火) 17時31分
ダカールラリー2013で自身が持つ同ラリー連続出場記録を31に伸ばす予定の菅原義正氏は10月16日都内で会見し、1日14時間もオフロードバイクを乗り続ける訓練を通じて体力づくりしていることを明かした。
ダカールラリー2013に71歳で臨む菅原氏は「自分はダカールにかけている感じがある。ラリーの最中に反省点をずっと記録している。来年はこうやったらいいだろうとか、マネージメント、ハード面も含め、全部記録していて、(ラリーが)終わってからはすぐ次の行動に入る」という。
また「コースがだんだんエスカレートしていて、歳とった身体にはあまり精神的に良くない」としながらも、「年に5回オートバイで訓練している。オフロードを1日にだいたい14時間ずっと運転し、止まるのはガソリン入れる時とトイレ行く時だけ。朝6時ごろからスタートして夜8時か9時に帰ってくるのを10日間くらい連続してやっている。そんなことをしながら今のところ走れている」と、自らの記録更新に向けた体力づくりの一端を述べた。
菅原氏は日野自動車のワークスチームとして、日野レンジャーで同ラリーに参戦する。日野は2012年から3年計画で新型レース車両の開発を進めており、その2年目となる今回の参戦では電子制御式のコモンレールエンジン車を投入し、菅原氏が搭乗する。
(レスポンス 小松哲也)
【ダカール13】日野チーム代表の菅原義正氏、71歳で31回目の挑戦
2012年10月16日(火) 19時34分
日野自動車は10月16日、「ダカールラリー2013」に日野『レンジャー』2台で参戦すると発表した。参戦チームとなる日野チームスガワラの代表兼ドライバーの菅原義正氏は、1941年5月31日生まれの現在71歳、義正氏にとって31回目のダカールラリー挑戦となる。
菅原義正氏は、ダカールラリーに連続30回参戦のギネス世界記録を持つ。二輪での参戦から始まり、四輪、トラックと全カテゴリーに出場、1991年からはトラック部門に日野チームスガワラとして参戦、以来21回連続参戦している。
31回も継続して参戦する理由について義正氏は「41歳から挑戦を始めまして、この次で31回連続出場です。(日野チームとなって)最初の頃は“何としてでもトップをとるぞ”ということで頑張っていました。(レンジャーと比べ倍となる)相手は20000cc、V12気筒なんてのを相手にして勝負をして、それでもトラック部門総合2位をとりました」と過去を振り返った。
続けて「やはり、やっていると難しいんですね。どうやってもうまく卒業ができなくて、また来年も一から出直しで入学しようと思っていますので、頑張っていきたいと思います」と語り、義正氏にとって挑戦に終わりはないようす。
参戦発表会では、マシンの仕上がりに満足なのか上機嫌で話す義正氏。何歳までレースを続けるかについては「死ぬまでだめでしょうね」と笑いつつ、「迷惑をかけないように、やってみてこれは無理だと思った時には止めようと思います」と、語っていた。
2013年のダカールラリーは、ペルーの首都リマをスタート、アンデス山脈を超え、チリの首都サンティアゴのゴールを目指す。日野チームは、1号車に義正氏、2号車に義正氏の次男照仁氏がドライバーとなり、親子で排気量10リットル未満クラス4連覇を狙う。
(レスポンス 椿山和雄)
≪くだめぎ?≫
ダカールラリー → 日野レンジャー
と、すっかり定着した。レンジャー四輪駆動車だけでなく、アシスタンスカミオンもワクワクする・・。