
岩手のSLが復活 40年ぶり定期運行へ
【写真=県営運動公園内交通公園に保存され、約40年ぶりの復活が決まった蒸気機関車=盛岡市青山4丁目】
JR東日本は12日、盛岡市内に展示保存されている蒸気機関車(SL)を約40年ぶりに復活させ、東北で初めて本県で定期運行すると発表した。2013年度冬以降、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」のモデルとされる釜石線で土日祝日を中心に運行する。人気の高いSL運行で震災復興を観光面からバックアップする考えで、誘客の超目玉として期待が高まる。
「SL銀河鉄道(仮称)」で使用する車両は、同市青山4丁目の県営運動公園内交通公園に展示保存されている「C58 239」。1940年製で、72年5月に引退するまで約30年間、主に山田線で旅客・貨物列車をけん引。73年から同公園に展示保存されている。
車両を実際に使用するには解体した上で部品の修繕が必要で、12月にさいたま市の同社大宮総合車両センターに搬入予定。この間に、SL運転士と機関車をメンテナンスする検修員各6人程度を養成。盛岡駅構内に、検修庫や給水・給炭設備なども整備する。車両や施設整備の費用は約20億円を見込む。
(2012/10/13 岩手日報)
東北で SL C58 復活…元ピニン奥山清行氏がプロデュース
2012年10月12日(金) 19時30分
JR東日本は、『SL C58』を復元し、2013年度冬以降に釜石線を中心とした東北エリアで運行すると発表した。
復元されるSLは盛岡市の岩手県営運動公園内の交通公園に展示保存されている「C58 239号機」で、客車は「銀河鉄道」をコンセプトとし、東北の「文化・自然・風景」を感じられる車内空間としてプロデュースするという。
プロデュースには、元ピニンファリーナ社のデザインディレクターとして知られる奥山清行氏があたる。
釜石線ではこう配区間を走行するなどSL機関車のみでの牽引が困難という事で、旧50系客車から改造されたディーゼル車両であるキハ141系を転用・改造する。このため、こう配区間ではSL機関車とディーゼル車両の協調運転という珍しい光景が見られそうだ。
(松川 雅則 レスポンス)
SL銀河ドリーム号
この節は現在進行中の事象を扱っています。内容は最新の情報を反映していない可能性があります。(2012年10月)
1989年からは、「銀河鉄道の夜」をモチーフとして、「SL銀河ドリーム号」(1995年運転開始)などの名前で年に数日、蒸気機関車D51 498が牽引するSL列車が往復することがあり、宮守川橋梁(通称めがね橋)など有名スポットは多数の鉄道写真家やファン、家族連れで賑わった。上りの陸中大橋から足ヶ瀬までの仙人峠越えは、長いトンネルがいくつもあって機関士が煙で窒息する恐れがあり、かつD51 498単独では力不足という理由で、2両のDE10形ディーゼル機関車を前補機として連結して運転された。ただし、ファンや観光客のマナー悪化により沿線から苦情が多発したため、2001年の運転をもって連続運行が終了し、2004年の臨時運行以来運転が行われてこなかったが、2012年に岩手デスティネーションキャンペーンの目玉イベントおよび東日本大震災からの復興をめざして、8年ぶりに運行されている[2]。
加えて2013年度冬以降より、新たに蒸気機関車C58 239を動態復元した上に、必要となる客車を北海道旅客鉄道(JR北海道)からキハ141系気動車を購入して改造の上、年間80日程度の定期運行に格上げし「SL銀河鉄道号(仮称)」として使用する予定。また、C58 239のみでは当線の急勾配区間走行に耐えられないとして、キハ141系は運転台設備のある車両を使用して自走運転を可能とし、急勾配区間での補助動力車として運用することになっている。キハ141系の内外装デザインは奥山清行が担当する。[3]
SL運転実績(いずれも D51 498 が牽引)
1989年7月28日 - 30日 「ロマン銀河鉄道SL'89」(花巻 - 遠野間・復路逆機牽引)
1990年7月27日 - 29日 「ロマン銀河鉄道SL'90」(花巻 - 釜石間)
1991年8月2日 - 4日「ロマン銀河鉄道SL'91」(花巻 - 釜石間・2日1往復)
1992年7月30日 - 2日 「ロマン銀河鉄道SL'92」(花巻 - 釜石間)
1995年12月23日・24日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
1996年7月26日 - 28日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
1997年8月1日 - 3日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
1998年9月12日・13日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
1999年9月11日・12日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
2000年9月9日・10日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
2001年9月8日・9日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
2004年6月26日・27日 「SL銀河ドリーム号」(花巻 - 釜石間)
2012年6月2日・3日・9日・10日・16日・17日 「SL銀河ドリーム号」(北上 - 釜石間・2日1往復)
脚注
2. ^ “「いわてデスティネーションキャンペーン」開催について (PDF)”. 東日本旅客鉄道 (2012年2月13日). 2012年3月22日閲覧。
3. ^ 東北でSLが復活します!~SL銀河鉄道(仮称)~ (PDF) - 東日本旅客鉄道、2012年10月12日。
釜石線 より
フリー百科事典『ウィキペディア』
≪くだめぎ?≫
釜石線はD51やDD51が稼働していた"貨物線"なので、C58は役不足に感じない訳でないが・・。新幹線八戸開業時の八戸線C11入線時はDE10補機が活躍した。釜石線ならDD51補機もおもしろいと思う。
Posted at 2012/10/14 19:04:09 | |
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