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2016年01月23日 イイね!

宮崎駿の児童労働

宮崎駿の児童労働私は宮崎駿を子供の頃に見て育った世代だった。ディズニーも見たが、宮崎アニメをよく見ていた気がする。もののけ姫は中学の頃だったと思う。

彼の作品はエコロジーだったり、反戦平和だったり、民俗学的興味だったりといろいろ解説されているだろうが、”子供が働く”というのも共通の特徴の一つだろう。ナウシカも働く、パズーもシータも働く、さつきもキキもフィオも千尋もみな働く。これは、宮崎駿が児童労働を推奨しているからだろうか。

一般的な児童労働は、子供を安くて便利な労働力とみなし、親や業者から強制されて行うものだ。暗く悲惨なものとして語られる。内田樹は、このような児童労働から子供を守るために学校が設立されたのであり、教育に競争を持ち込んではならないと主張する。

一方、池田信夫は(フーコーをひいて)学校の設立の起源は戦争に備えた規律を叩き込む訓練機関であり、現代でもいずれ放り込まれる競争社会に向けて、模擬的に競争させるべきだという(これが正しいというのではなく、資本主義の実現した富を手放したくないなら、そうすべきだという意味。)。

宮崎駿にとって学校とは資本家の手先として規格化された労働力を量産する退屈の象徴だっただろう。なので、宮崎アニメには学校のシーンがほとんどない。先生に忠実で規律を守り場の空気を読んで正解が出せるいわゆる優等生もいない。子供達はたとえそれが必要に迫られたものであり、生活も質素かもしれないが、労働の喜びを体現しているように皆自発的に働いて明るい(パズーは学校に行っているのかは分からないが、字が読めて計算もできるのだろう。飛行機で飛びたいから独学したのかもしれない。)。ここでは、教育は生きて行くための手段であり労働に直結している。宮崎駿のユートピアは儚いが、教育と労働・競争とは切り離せない気がする。

写真は幕張の海。オートサロンの帰りに。
Posted at 2016/01/23 23:18:48 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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