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半ねりのブログ一覧

2009年03月24日 イイね!

カエルの鳴く声で

私の住んでいる家は庭のすぐ裏が5~6mほどの崖になっていて、その下に田んぼが広がっている(といってもそんなに広くはないが)。

昨日カエルが鳴いているのに気づいた。春なのだと思う。考えてみれば贅沢なことなのかもしれない。

京都の寺には大体日本庭園があり、滝や小川が配置されている。滝が岩を打つ音や川のせせらぎの多くは意識的にデザインされたものであろう。

人工物に変わりはないけれども、車のエンジン音とはまた違った魅力がある。
Posted at 2009/03/24 00:51:46 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2009年03月22日 イイね!

高瀬川

高瀬川仕事で京都に行く機会があった。月曜の朝からだったので日曜の昼ごろ京都に入りチャリを借りて少し遊んだ。半日だったが結構見て回って楽しかった。一番印象的だったのは高瀬川。

鴨川に沿って流れる浅い人工運河で川端には桜や柳が植えられている。泊まったホテルのすぐ裏だったのでほぼ毎日のように川辺を歩いた。川辺と言っても周囲は繁華街(3条付近)でイタリアンレストランやら松屋やらの間を流れているので、一体の風景として見たとき、そこから歴史を感じることは難しいかもしれない。

(この辺の感覚は京都全体にも言える気がする。つまり市内をバスで走っても伝統的な“町並み”を見ることは出来ない。寺は単発で存在しているだけだ。京都は遺跡ではなく人が生活しているのだから当然と言えば当然かもしれないがやはり少しさみしい。)

森鴎外の『高瀬舟』は中学の教科書に乗っていた気がする。買ったが読む時間が取れたのは帰りの新幹線の中だった。このなかの『高瀬舟縁起』として鴎外自身が二つの問題を挙げている。一つは安楽死。これは有名。でもう一つは「欲」の問題である。

主人公?の喜助には欲がない。「足ることを知っている」。喜助は仕事を見つけるのに苦労した。そして見つかれば骨を惜しまず働き、食べていくのがやっとの生活に満足した。牢屋に入ってからは働かずに食べ物が与えられることに感謝し、流される前に支給された200文を財産として大事にしている。程度の違いや境遇の違いを差し引いても、自分とは決定的に違うことを同船した庄兵衛は悟る。

人間とは良識を失った動物である。
このように動物たちは人間を批評しているだろう、とニーチェは書いた(らしい)。人間が欲を捨てることが出来たならば、それはもはや車輪など歴史的発明どころではない。それは人間が別の生き物になることを意味している。直立二足歩行に匹敵する「進化」となる。

庄兵衛は喜助から「ごうこう(仏の額から発せられる光)」が差すように感じられた。つまり鴎外は喜助を仏に見立てて書いている。リーマンショック程度で人間が変わるとは到底思えない。進化は突然変異で起こるんだっけ?イギリスなどでも宗教への回帰が始まっていると聞くが、それは「支配の安全弁」として機能しないことが大前提となる。テクノロジーの暴走の手綱を握り、「足ることを知る」社会へ。宗教か共産主義か。神の存在を巡っては決定的に矛盾する両者だけれども、同時並行で進むなんてことが日本ではあったりするんだろうか。そういうの得意そうだし、日本て。

内容が無茶苦茶だ。戻ろう。『高瀬舟』からお気に入りの一節を。静けさがよく伝わってくる。見事。でもここだけじゃあんまり伝わらないかも。

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下京の町を離れて、加茂川を横切った頃からは、あたりがひっそりとして、只舳に割かれる水のささやきを聞くのみである。


Posted at 2009/03/22 01:22:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2009年03月10日 イイね!

プーチンのロシア

ねむいし簡単に

NHKスペシャルでプーチンのロシア第2回を見た。ソ連時代に弾圧されていたロシア正教。オイルマネーの高騰で経済成長を続ける暗部の超格差社会。ソ連時代の共同体の崩壊と市場主義の洗礼。人々の心の隙間。入り込むロシア正教(笑うセールスマンのようだ)。そしてそれすら国家団結のために利用するプーチン。特にロシア正教愛国軍事キャンプは小学生くらいの少年もいてかなり不気味。祈りの後に元特殊部隊兵士の訓練を受ける。

でもそれより印象的だったのはひげのおじさん。多分180cm以上はある。ソ連崩壊後に事業を興し成功、しかし大金と酒に溺れ暴力を振るうようになる。家族は離れ6年間を刑務所で過ごす。出所後、再び家族と暮らす決意をし、家族もそれを受け入れた。しかし景気の後退で生活はかつかつ。週一回のトラック運送では妻と子供4人を養うのもおぼつかない。今でも時々、荒れていた頃の自分が顔を出す。今日も19才の長女の服装が気に入らないと怒鳴ってしまった。追い詰められる家計。空回りする自分。そんなとき縋るのが刑務所でであったロシア正教。なんとか家族と穏やかに接したい。モスクワの北400km。真っ白な雪原と修道院の壁。抜けるように高い空の青。太陽を反射する金色の屋根。かつて家族との再生を誓ったこの場所で、再びイコンに祈る。魂の救済を求めて。

60分の番組だし彼はその一部に過ぎないけれども、一人の人間の人生の重みを感じた。「魂の救済」という言葉に説得力と厳かな人間の業のようなものを見た気がする。

(業は言葉が正確でない気がするが他に思いつかん)
Posted at 2009/03/10 01:46:49 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2009年03月08日 イイね!

キジをつかまえた1

平日は仕事から帰ってからビートに乗る。飯を食って少し休んでそれから、ということだけれども大体23:00とか24:00とかになる。昨日は金曜日だったので、運転用の履きにくい&歩きにくいコンバースのハイカットを履いたは確か24:40くらいだったと思う。

玄関のドアを開けるとバ!バ!バ!バ!と大きな音がして驚いた。見ると門の辺りで多きめのニワトリほどの鳥が飛ぼうとしてもがいている。羽ばたき、ジャンプするのだが壁にぶつかって飛び立てない。刺激しないようにそっと反対へ避けようとしたところへ、私の隣にあった自転車のかごの上に飛び乗ってきた。1 mくらいの距離。茶色と黒の羽。キジか・・・一瞬目が合ったような気がしたが、次の瞬間再びジャンプし玄関のひさしにぶつかって落ちて来た。羽を投げ出し動かない。息はしている。ふと後ろを振り返ると門の辺りにミケと白の野良猫が二匹、こちらを見ていた。

鳥が自力で飛び立つことを望んだがその気配はない。対応に迷った私はそのとき、『寄生獣』のワンシーンを思い出していた(以下引用)。

---
ある日
道で・・・・・・

道で出会って
知り合いになった
生き物が

ふと見ると
死んでいた

そんな時
なんで悲しく
なるんだろう

「そりゃ人間がそれだけヒマな動物だからさ
だがなそれこそが人間の最大の取り柄なんだ」
---

ずいぶん長く悩んだ気がするが5分くらいだったのかもしれない。私は結局保護することにした。水と一緒に籠に入れ部屋に運んだ。タウンページをめくって近くの動物病院に電話をしたが、夜中ということもありどこもつながらなかった。取りかけたビートのカバーを戻し、明日(土曜日)病院へ連れて行くことにした。

鳥には「キジ」という名前を付けた。

(アクセントを頭に置く。「雨」と同じ。これは『ナニワ金融道』で主人公の灰原が野良猫に付ける名前だ。)

つづく
Posted at 2009/03/08 01:34:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「ビート、手放しました。13年ありがとう! http://cvw.jp/b/410066/45136597/
何シテル?   05/23 22:55
「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」
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