2009年05月23日
今日本に必要なのは優秀な文系学生だと思う。
もう少し正確に言うなら文系ではなく、ソフトと言ったところだろうか。鳩山の友愛には参った、と先日投げやりな文章を書いてしまったが、政治家はどちらかと言えば文系の仕事だろう。日本は良くも悪くも技術至上主義的なところがあり、政治はおろそかにされてきた。ビジネスの場においても、長年欧米との戦いで辛酸をなめてきた(であろう)にも関わらず、その基本的体質は変わっていないと思う。交渉は正しければ勝つものではない、というのも頭では分かっていても実感に乏しく、行動には結びつかない(裁判員制度は少しこの現状を変えるかもしれない)。
日本車について相変わらず思うのはデザインやCMが下手だ、ということだ。デザインは担当者も好きでデザインしたわけではないと思う。設計段階において、運動性能とデザインは相反する場合があるだろう。そういうときにどちらを優先するのか。社風にもよるだろうが全体的な傾向として、技術が優先されるケースが多いのではないか。デザインが下手、というのはそういう意味で、こういった選択の場面でソフト面(ここではデザイン)がもう少し見直されるべきだと思うのだ。ゴーン以後の日産は日本メーカのなかではこの傾向が強いように思う。今では当たり前のように受け入れられ、耳にすることも少なくなった「情報化」とはそういうことだ。「情報」の正確な定義はわからない。しかし物質の対立概念として捉える学者もいるようだ。物質的豊かさから精神的価値へ。リーマンショックを歴史的変遷の視点から「パラダイムシフト」として捉える人々は、こうした人類の基本となる考え方の変化をその中に見通している。
絶対的数値としての300馬力、でも「それが何?」。車の楽しみとは何か。その考え方も変化していくだろう。
話がわけ分からない方向に行ってしまった。最初に言いたかったのは現在就職活動中の文系学生に対してだ(このページをみる学生などいないだろうが)。理系の学生は何が出来るかが採用者としても把握しやすい。しかし文系は分かりにくい。しかし良くも悪くも技術大国である日本にとって、これから必要となってくるのは“優秀な”文系であり、自信を失くす必要はない、ということだ。
Posted at 2009/05/24 00:13:37 | |
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2009年05月20日
世の中で一番信用できない職業は?
昔、何かの雑誌での特集がこんな題名だった。ランキングは忘れてしまったが、今日本でやったら政治家が堂々の1位ではないか。とにかく鳩山殿の「友愛」には参った。「まだ言ってる」とは週刊新潮の見出しだが、とにかく完全に世の政治熱を冷まさせたと思う。もともと日本は欧米に比べて外交に代表される政治が弱いと言われて久しいけれど、今回のは決定的だった。完璧に政治に「あきらめ」を感じさせる発言だった。オバマの真似でもしたつもりだろうか(だとしたら悲しい限りだが)。立花隆曰く「民主の人材不足は深刻」だそうだが、それは政治家全体にいえることではないか。危機を乗り切る強力なリーダーシップを持った政治家など日本にはいないのだ。選挙で勝てば次期総理大臣となるべき野党第一党の党首が「友愛の社会」はないだろう。当分民主は勝たないだろう。政治はぜんぜん知らないがそんな気がする。この件に関しては政治に詳しくなくてもいいと思っている。なぜならこれは政治ではなく、リーダーシップの話だから。友愛について行こうと思う人なんていないから。選挙で負けて辞任するのでは?どうでもいいけどね。
Posted at 2009/05/20 23:27:45 | |
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