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2009年12月26日 イイね!

キャピタリズム マネーは踊る

この世界は誰がつくったものでもない・・・・・・人間がつくったものなのだ。
(青木雄二、50億円の約束手形)

『キャピタリズム マネーは踊る』をおととい観てきた。『SiCKO』ほど話題に上ってはいないものの、アメリカの保険事情に詳しくないなら、こちらのほうが内容的に共感できる部分が多いと思う。『SiCKO』では海外(アメリカ外)の保険事情を視察するシーンなんかで、少し間延びした印象を持ったけれども、『キャピタリズム』の方にはそれはなかった。資本主義とはなんなのか。誰がつくったのか。誰にどのような利益を与え、どのような悲劇を生むのか。独特の風刺(今回冴えてる。笑えるシーン多い)を織り込みながら、この世界の仕組みに迫っていく。

大銀行は新しい法律を制定してまで救済するのに、サブプライムで家を失った人々にはなぜなんの援助もないのか。自己責任?それは銀行も同じだ。金の流れが滞り世界全体が大不況時代へ突入する?悪夢?←これは公的資金導入の法案が下院だか上院だかで一旦否決されたときに良く使われた表現だった。本来は経済の黒子に徹するべき銀行、彼らを監督すべき中央銀行は何をしていたのか。規制緩和?正直よく分からん。注入された公的資金は利子をつけて返済されるわけで、放置して倒産させた場合の影響もよく分からん。NHKではないので理路整然と教科書的にお優しく教えてくれる映画ではない。というか、分からないということを肯定している。この映画では唯一つのことが分かればよいのだ(と思う)。それは資本主義が民主主義を食い潰す、ということだ。

偽装献金とかそういった話ではない。民主主義という社会制度そのものの話だ。多数の利益の代表であるべき民主主義社会の政治家が、自分と一部の金持ちの利益のために奔走し、それがさも国全体、民衆全体のためであるかのように振舞い大手を振るう。と言われて全くナンセンス、と感じる人は少ないと思うが、実感に乏しいという人も少なくはないと思う。昔ゴルゴ13にこういう話がった。あるアフリカの小国にレアメタルが大量に発見された。その確保に乗り出した企業はアメリカ大統領選で培った広告ノウハウを生かし、その国の大統領選をコントロールし、自分達の傀儡政権を作ろうとする・・・広告によって大衆を操作し政治を操る。民主主義を資本主義の管理下に置く分かりやすい例だと思う。国民を質の悪い教育と借金にどっぷりと浸し、不安を煽るプロパガンダで煙に巻く。「ある種の人々は思っているよ、(国民に)教育と健康と自身は与えたくない、手に負えなくなる、と(I think there's an element in the thinking of some people we don't want people to be educated, healthy and confident, because they would get out control.)」(トニー・ベン、『Sicko』に出てきたイギリスの元国会議員、英語は聞き取りによる)

アメリカにおける実例、上記の「ある種の人々」がどのように金を儲けているかは、ぜひ映画を見ていただきたい。彼らのムーアに対する態度に笑ってしまうから。
Posted at 2009/12/26 16:21:47 | コメント(0) | トラックバック(1) | 日記

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