
秩父へ行ってきた。たぶんもう5回目になる。自転車では何度も行っているが、今回は東京に引っ越したこともあって飯能からレンタカー。目的はニッチツ鉱山の集落跡。ここに行かねば死ねないし、ここにさえ行けばもう秩父に心残りはない。
今回は車なので、自転車の苦労が嘘のようにあっさり到達。道の両脇に共同浴場やアパートがこちらもあっさりと見つかる。だが、何と言うかなぜこんなに廃墟にこだわってきたのかが分からない。俺は鉱山の何が好きなのだろう。リンチなどの陰残さも含めた閉じられた世界。暖かい人情にあふれた生活だという人もいれば、絶対に戻りたくないという人もいる。東京とは違う世界を見たいのだろうが、期待したほどの感動はなかった。単にコレクター心かも知れない。
廃墟には少ししか入らなかった。正直少し不気味だし、失礼な気がした。周辺を漁ればもっと色々見つかったかも知れないが、そういう気にはなれなかった。ぬいぐるみは、廃墟マニアが撮影のために置いていったものかも知れない。
その後、これも念願の金山志賀坂林道へ。途中の八丁トンネルは長さは1 kmくらいかも知れないが、ぽっかりと開いた真っ暗な口から霧を吐き出し、かなり不気味な雰囲気。大魔王がいたら、こういうところに住んでいて欲しい。しかも照明が故障しているので本当に何も見えない。ハイビームでわずかな反射板を頼りにゆるゆる進む。出口は最初、霧に浮かぶ青白い小さな玉のように見える。
出ると一面きりに覆われていた。すぐ近くに駐車スペースがあり、何台か止まっている。きれいな公衆トイレもある。その場で微生物が分解してくれるバイオトイレ。なぜこんなところにあるのかと思っていたら、どうも登山道の入り口らしい。獣道にしか見えない入り口だけでも単なる山歩きハイキングではない、ただならぬ雰囲気を感じる。持ち物リストにコンパスがあるし、入山者のカウンターもある(自分で押す。いつからか分からないが、2900くらいだった。)。少しやってみたい。また秩父に来る理由が出来てしまった。しかし、一日で結構遊べるものだな。
※途中東電の新秩父開閉所へ。開閉所なので変圧器がない。入りたい。見学会など実施してはどうか。
※道は渋滞も信号もないが、舗装はしっかりしており快適の一言。あーマニュアルが恋しい。
Posted at 2013/09/16 00:38:24 | |
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