
先日のクローズアップ現代で、食品流通過程での廃棄処分の問題を取り上げていた。なんでも1/3ルールなるものがあるらしい。賞味期限が例えば3ヶ月なら1ヶ月はメーカと卸が、1ヶ月は小売りが、1ヶ月は消費者が使えるというルールで、メーカは1ヶ月を過ぎてしまうと、それが賞味期限前であっても廃棄するしか道がない。また、小売りはメーカや卸に欠品が出た場合、罰金を請求できるような制度もあるらしい。
これらは、常に小売りの消費者に欠品を与えない工夫の一つだが、あまりにロスが多いので見直しに動いているらしい。例えば、メーカと卸の期間を賞味期限の1/2にするなどだ。しかし、消費者の持ち分を減らさないようにすれば、当然小売りにしわ寄せが行く。これは慣習であり法律ではないので、改善しようとする小売りや卸も紹介されていた。しかし、いろいろ事情はあるのかも知れないが、根本的な解決には、商習慣をゼロにしてしまうしかないだろう。
ところで、減反の補助金は廃止されるらしい。全く画期的なことだと思ったが、飼料米への補助金はUPされるのだそうで、補助金の全体額は変わらないらしい。消費者メリットは全くない。関税もTPPでどうなることやらだが、高いまま維持されるのかも知れない。安くて、うまくて、安全な米を食わせろ。全国民が農家と心中すればよいのだろうか。
また、「タクシーが供給過剰となっている都市部で台数削減をタクシー会社に義務付ける自民、公明、民主3党の議員立法による減車法が20日に成立する。」らしい。小泉改革で自由化されたタクシー業界も、このありさまで、エムケータクシーが怒るのも無理は無い。自民党の金子一義なる議員は「特定地域に指定されなければ今まで通りなので、規制緩和に逆行しない」と言い張っておられる。こんな人が衆議院を9期も務めているのだから、悲しくなる。もっとも政治は国民の鏡。鏡に何を言っても無駄な訳だが、、、
あと、派遣法もひどい。これは私の日常業務に直で悪影響を及ぼしているので、別の機会に書こうと思うが、全く何がしたいのか分からない。非効率の嵐だ。賛成した議員の名前を晒してやりたい。
機動的な財政出動も、異次元の金融緩和も、単なる「おまけ」というのは常識だ。規制緩和こそ肝であったのに、いったいどうしてしまったのだろう。漫画を見ろ。世界的なクオリティに育った背景には、オープンで公平な競争環境が維持されて来たことがあるのを否定する人はいない。そして、ヒット作の裏には、無名のまま消えていった多くの個人がいるはずだ。彼らを「かわいそうだ」などと思うのなら、また若者に夢をあきらめさせるのも政治家の仕事だなどと思うのなら、金子氏には漫画家への参入規制に残りの議員生活を費やしていただきたい。
Posted at 2013/11/28 00:42:56 | |
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