
The point is, ladies and gentlemen, that greed, for lack of a better word, is good. Greed is right. Greed works. Greed clarifies, cuts through and captures the essence of the evolutionary spirit. Greed, in all of its forms - greed for life, for money, for love, knowledge - has marked the upward surge of mankind. And greed, you mark my words, will not only save Teldar Paper, but that other malfunctioning corporation called the USA.
以上は、ウォール街という映画で、ヘッジファンドの代表が現経営陣の退任を迫るシーンの一節。Greedは、強欲とでも訳せば良いのだろうか。どうも有名なシーンらしく、図らずも少し感動してしまった。主旨に賛否はあろうが、欲に人類の道を切り開いてきた側面があることは恐らく否定できないだろう。
諸星大二郎の孔子暗黒伝では、飽くなき欲望を意味する饕餮(とうてつ)という怪物が出てくる。孔子は周の繁栄の秘密を周公の”徳”に求め、全てを捨ててその秘密を探ろうとするが、そのせいで大切な弟子を死なせてしまう。そして、弟子の女から”あなたが饕餮なのだ。あなたは知に饕餮な方なのだ。”と非難される(上記のゴードン・ゲッコーの演説にもknowledgeがある。)。
日本には饕餮が足りない。ライブドアも村上世彰も電源開発を買収しようとした海外のファンドも、ハゲタカなどの用語と空気で潰してしまったおかけで、日本企業の新陳代謝は滞り老廃物が溜まり続けた。鴻海によるシャープ買収が肯定的に捉えられるのは、来るところまで来てしまったと分かっているからだろう。美しい道徳を説くだけでは問題は1 mmも前進せず、緩やかな死を迎えるだけだろう。mulfunctioning corporation called Japanを救うのは饕餮な気がする。
写真はガラ空きのマンション。新しくはないが、使用には全く問題がないように思われる。いろいろ事情はあるのだろうが。。。
Posted at 2016/03/06 15:08:54 | |
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