
色々言われている東京モーターショーだが私はまぁまぁだと思った。
レクサスは、もはや車のブランドではなく、日本的な高級とは何か、日本の美とは何かという、アイデンティティ確立を目指した壮大なプロジェクトのように感じられた。加速だとか旋回性能などは素晴らしく優れていて当たり前。フェラーリはただフェラーリでありさえすればいいように、また一流の寿司屋の客がその店の哲学に金を払うように、レクサスの生み出そうとする価値は性能を超えたところにある。
かつて徳大寺有恒は「セルシオには全てがある。しかし、ドラマだけがない」と言ったが、トヨタはレクサスでそれに対する回答を示そうとしているのではないか。それはトヨタという巨人にふさわしいチャレンジであると思う。
日産も良かった。「海図なき時代」の先のヴィジョンを魅力的な形で示していたと思う。EV、AI、ビッグデータ、IoT、自動運転。そう言った流行りのバスワードが飛び交っても、未来を具体的な形で思い描くのは案外難しい。完全な自動運転が実現すれば、人の移動も含めた物流は文字どおり革命に近い変化になるだろう。大型のスクリーンでのプレゼンだったので、ちょっとその場の雰囲気を伝えるのは難しいが。
正直その他の展示はちょっと大きいショールーム程度で退屈だった。ほとんど見なかったが、全体としては2時間楽しめた。写真はなんの関係もないトヨタブース。
Posted at 2017/11/04 23:35:43 | |
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